(田中)ていうかポスター貼り過ぎじゃないの?これ。
前回大手出版社に潜り込んだ爆笑問題
こうやってラフ描きで描いて頂いて。
(田中)すごいよ。
これは全部博物館に。
こうなるのかぁ。
世界に1つのお宝がザックザク
当たり前だ!あかわいい!かわいい。
何かイメージが湧きますね。
いよいよ後半戦。
「紙ワザ」の世界がもっとめくるめく!
どうぞ。
うわ〜!ニャーニャー。
あこれいい。
舞台は日本有数の大手出版社
漫画や雑誌ノンフィクション。
さまざまなジャンルの本を90年にわたって出版。
日本の大衆文化をけん引してきた
(田中)何かちょっとセクシーな感じの。
あこじるりだ。
ここってもしかして?
(杉原)はい何の編集部かお分かりでしょうか?こんにちは。
キレイなおねえさんがてんこ盛り。
大人の男性諸君が大好きな週刊誌だ
創刊から49年。
数々の人気者を発掘してきた雑誌でもある
AKBとか。
(田中)我々がお世話になってる。
こんにちは。
どうも。
(田中)AKBやっぱすごいね。
はい集英社のミスタープレーボーイ伊村編集長です。
かっこいいわ。
全身からちょいわるムードがにじみ出ているぞ
あ今これグラビア?今度の…大体1,500枚ぐらい撮ってきた中で担当編集者が100枚ぐらい選んで私にこういう形で表紙のセレクトを。
浅田舞ちゃんやっぱり僕は笑った感じのほうがいい気はしますけどね。
明るい感じのね。
この辺とかね。
(田中)これはちょっとこうかなりね憂いを。
こういうのってでもあれでしょぽろりの写真が。
ないです。
ないです。
ないです。
ないです。
僕のもとには来ないです。
彼は持ってるかもしれないですけど。
いやいやないです。
回してよ。
表紙を選ぶ中で…これなんじゃないかなっていうような。
(田中)あいい笑顔ですねすごくね。
(伊村)当たり前のことなので。
表紙で買うもんね。
それはどの辺でやっぱり読者に突き刺さるっていうのは。
セクシーすぎると一瞬誰か…。
(田中)そうだねこれとかね分かんないよね一瞬ね。
そうすると…最終決定権は編集長?そうですね。
私が選んだものを使う場合がほとんどですけどどうしても担当がこれを使いたいといった時は担当者を信じてそっちを使います。
編集長の好みがだんだん分かってくる。
そうですか?そういうことになりますよね。
まあそうですね。
これ…楽しい仕事だね。
そうですよね。
この雑誌の特徴はグラビアだけではない
独特の視点で世の中に切り込んだ記事。
それがもう一つの持ち味になっている
(伊村)むさ苦しい男ばっかしですけれども。
雑誌の企画はどのようにして生まれるのか
「週プレ」って週刊誌ですので毎週会議をします。
で会議で決まってゴーサインが出たテーマはダダダッと取材してダダダッと入稿してダダッと校了して次の週の月曜日に発売になるんですけれどもそれを年に50回繰り返します。
そうですね毎週だからね。
ホワイトボードにびっしりと書かれた文字。
なになに?「イケメン写真集」。
「渋谷区同性事実婚」?最近のニュースがひたすら並ぶ。
実は1つのキーワードをみんなで見ると思いがけない切り口が浮かび上がってくるという
何となく僕らが大事にしてるものに…ナナメ下から目線。
これ得意だよ下から目線。
この会議で生まれた特集がこちら。
自治体が全国で初めて同性カップルを「結婚に相当する関係」と認める動きを追った。
雑誌ではあまり取り上げられない同性カップルの実情を正面から取材。
ありのままで生きられる日本になってほしいと思いを込めた
世の中的にどうしても…
「探検バクモン」
出版の華といえば…
旬の着こなし。
最新メーク。
おしゃれ女子の先頭を突っ走る
こちら小粒でピリリと美しい八巻編集長です。
お待ちしておりました。
とんでもないです。
かわいすぎる編集長八巻富美子
何をされてるんですか?こちらはですね今…
(田中)塗り比べ?それも日焼け止めなのね。
そうです。
(八巻)実際使って試してそれを記事にコメントとしてちゃんと。
(田中)誌面に出てくるの?
(八巻)そうなんですよ。
はい!なになに?あイラストで?
(田中)こういうことか!
(八巻)こういうちょっとキャラクターになっておりまして。
このファッション誌の名物キャラ「美容番長ファミリー」
編集者自身がキャラクターとなり取材した実感を報告する
こちら入社7年目の若手子分タカド。
顔面に潜む65個のシミを誌面で公開。
あられもない姿で歯のホワイトニングに挑戦。
毎回決死の思いで全てをさらけ出している
サッて来て…すごい熱心な読者ってことでしょ?こういうモデルさんがいるのかなって何となく思っていたんですけど…
編集者のキャラ化は10年ほど前から始まった。
ブログや動画サイトで口コミ情報を公開する人が激増。
それに対抗するため雑誌作りもナマの声を重視したのだ
昔は何か…私自身もそう思ってたんですけど…雑誌でもなるべくこういうスタッフが体を張ってナマの声を届けるようにして。
それは知らなかったねでもね。
陰にひなたに体を張るたくましき女性編集者。
日本の女子力をアップさせるべく今日も行く!
これは2,000種類もの紙のサンプル。
厚みや手触りが違う紙からそれぞれの本に合った紙を選んでゆく。
ベテラン社員は紙を鳴らす音で厚みのわずかな違いを感じ取る
(紙を鳴らす音)
(千装)これとこれって同じ紙なんですけど厚みが微妙に違うんですよ。
音を聞くと分かりませんか?微妙に違いますよね。
(紙を鳴らす音)
(千装)微妙にちょっとトーンが変わってますよね音階が。
というふうに昔は教わったんですがまあこれがあれば別に。
測ればいいんで。
こちらでは出版前の原稿を細かくチェック
目を光らせるのは誤字脱字だけではない
この日は登場人物が設定どおりの時間に待ち合わせ場所に着けるか20年以上前の時刻表で裏を取っていた
「実際とは全然違うじゃないか」みたいなことを読者から言われてしまうと作品世界に読者が入り込めないということもありますし作家さんのためにもそういう事はないほうがいいと思いますのでやはりこの仕事は大切な一工程だと思っています。
300ページの作品ならおよそ3か月をかけ校閲を行う
私たちが手に取る本。
多くのスゴワザ職人たちが支えていた
「探検バクモン」
さあ次は?はい。
今度は個人に会って頂きたいと思います。
個人。
はい。
「ドラゴンボール」とか「Dr.スランプ」とかはご存じですよね。
知らない日本人は1人もいないです。
その人物は出版界に名をとどろかす…
(杉原)鳥嶋専務です。
はじめまして。
(田中)鳥嶋さん。
かつて少年漫画雑誌でメガヒットを連発
無名だった新人鳥山明を発掘し「Dr.スランプ」「ドラゴンボール」日本を代表する名作を世に送り出してきた
極悪非道の悪役キャラDr.マシリトのモデルともなっている
伝説の編集者。
集英社にとってもこの方はいなかったら…。
自分で言うんだね。
ビルを建てたと豪語するつわものに早速突撃だ
僕はもう…まあね。
分かりやすいわ。
こういう言い方すると強引なんですけど…ゴミ。
ゴミになりますから。
蛭子能収はゴミ。
いやちょっと待って下さい。
もう人になっちゃってる。
作品ですらないし。
それはでも…僕はすごくまっとうだと思うんですよ。
どんだけいいもの作ったって数字が落ちりゃ簡単に終わらすでしょ。
そういうのって…打ち合わせをしていて…結局そうですよね多分ね。
やっぱりねそれを聞いて…
そういえば皆さん電車の中で本を読む人って少なくなったと思いません?
街の本屋さんもなんだか減った
本の売り上げは平成8年をピークに下降の一途をたどっている
インターネットにゲーム。
生活の中に占める本の存在感は薄れている
あバブルがはじけた。
バブルだったってことですか。
今までは大変申し訳ないですけど作れば売れた。
ある意味ちょろかった。
それが…出版の未来どういうふうになるとお考えですか?娯楽って僕は暇つぶしだと思うんですけど子どもにとってその暇つぶし…いや大事大事。
漫画のあとにアニメゲームいろいろ出てきましたけどやっぱり漫画ってものすごく強い。
1人含めて数人でやれるし…これってやっぱりすごいなって最近になってやっぱり僕は改めて思うんでね。
「探検バクモン」
はいえ〜と…。
急に変わりましたね担当が。
どうしたんですか?今度は「週刊プレイボーイ」の…あら!そんなとこいいんですか?入って。
どうぞ。
あららこれはちょっと必見ですよ。
前から見たかったんですよ。
(田中)グラビア撮影。
お待たせしました。
ついに…禁断の…扉が…開く!
まさか小向美奈子?どうぞ。
うわ!おう!セクシーだね。
(田中)え〜!やるね!あキレイキレイ。
はい。
すごいね!ちょっと!
(伊村)中山君いいですか?ご紹介します。
中山さん。
中山と申します。
アイドルから引っ張りだこ。
売れっ子グラビアカメラマンの中山雅文
ハウアーユー!オ〜。
何なのよ?すいませんそんな気分に。
ついつい気分も上がってしまいました。
プロのワザを拝見
はいいきま〜す。
はい。
はい。
はい。
はい。
中山はひたすら同じリズムでシャッターを切る。
サヘルは自然とそのリズムに乗せられていく
(シャッター音)2人の距離感がすごい大事なのでコミュニケーションを取りながらあとご本人が楽しんでもらえるのが一番いいものが撮れるとは思います。
無意識にここ今シャッター下りるなというのがすごい分かって意思疎通がすごいできるので気持ちいい。
(田中)サヘルどうした?すごいね。
俺がカメラマン?
ふだんは猫しか撮らない田中。
人間の女性を撮れるのか?
俺もう全然わからない。
半押し?半押ししてピント合わすんだよ。
自動で合います。
これで?あすごい!「キレイだねサヘルちゃん」みたいな。
(田中)じゃニャーニャー!あこれいい!
(中山)いいじゃないですか。
いい表情で。
(田中)あいいじゃない!オトナの猫。
ニャ〜。
もっと挑発して。
ニャ〜!もっと!ほら。
来たよ!あすごいいとしい飼い主が帰ってきた。
甘えてみようか。
ニャン。
(中山)いい表情ですね。
う〜ん…悪くないけど僕的にはもうちょっとドキドキしたいなぁ
ただ顔のアップばっかり。
はい分かりました。
え全身?
中山はサヘルの体のラインを生かすようアドバイスした
あいいよいいよ。
何かちょっともっと開放的になっちゃって。
(田中)うわ〜私はもうホント今世界で一番キレイな女よ!はい!はい!お〜これよかったね。
これカッコイイね。
(田中)これいいね。
ワオ!ビューティフル!ツヤっぽさが上がってきたぞ
何百枚の中の1枚ですから田中さんが撮った中でその1枚選ばせて頂いて…これ何?本誌に出るの?こんな小さかったりして。
(田中)ちょっと頼みますよ!基本は中山君の写真ですから。
麗しの美女がほほ笑むグラビアページ。
諸君は気付いているだろうか。
写真に添えられたささやかな文章の存在を。
「吸い込まれてしまいそう。
その光に。
その魅力に」。
グラビアの世界で「ネーム」と呼ばれるこの文章。
編集者の特別な思いが込められているらしい
それは例えば基本的には読者に対するそのタレントさんがどれだけ美しいかどれだけキレイか編集者によってはタレントさんに対するメッセージだったりラブレターだったり。
まずは新人荻原クン
「君を守りたい…」すてきですね。
笑ってるからね多分満足してないと思います。
爆笑問題も一筆したためる。
サヘルへの思いをつづれ
僕はこれですね。
(田中)なるほど。
ちょっとどういう…?衣装が何かこう女神の感じが。
すいません。
続いて田中
すばらしい!
(田中)これはもうサヘル・ローズという名前の由来が。
そういうの知ってるんです僕は。
つきあいがあるから。
ちょっと卑怯かもしれないですね。
男たちの理想を形にしたグラビア。
それは時代の空気をも映し続けてきた
男の子が自信をなくしてる時にはやっぱり優しい女の子のグラビアっていうか。
例えば昔……とかそういうことはありますよね。
あそうですか。
でそれがアイドルだけじゃなくてアーティストだったりスポーツ選手だったりキャスターだったり。
いろんな分野の女の子を見つけて載っけていきたいなとは思ってますね。
なるほどね。
やっぱ面白いね雑誌社をこうやっていろいろ見ていくとね。
同じ会社とは思えない。
思えない。
ホントに。
部署によってねやってることが。
いろいろ考えさせられるものはありましたね。
売れるもの以外はクズだっていう鳥嶋さんの何ていうんですか思い切りの良さというか言い切るところっていうのはやっぱり読者大衆に向けて独り善がりにならないっていうそれは勉強になりました。
2015/05/26(火) 16:25〜16:50
NHK総合1・神戸
探検バクモン「めくるめく“紙ワザ”の世界へ〜オトナ編〜」[解][字][再]
大手出版社探検・オトナ編。男性週刊誌のグラビア撮影で、アノ美女が一肌ぬぐ!美しき女性編集者の恥ずかしい姿に、熟練職人の“紙ワザ”も!伝説の編集者もあらわる!
詳細情報
番組内容
日本の大衆文化の隆盛に大きく寄与してきた大手出版社の内部を探検する、2回シリーズの後編。爆笑問題はついに、オトナ向け雑誌の編集部に潜り込む。ダンディーすぎる編集長に連れられて、禁断のグラビア撮影現場へ。そこではアノ美女が待ち受けていた!さらに、数々のメガヒット漫画を生んだ伝説の編集者と白熱トークも。厳しい状況のただ中にある出版産業。出版界のレジェンドはどんな未来予想図を描くのか。
出演者
【ゲスト】サヘル・ローズ,【司会】爆笑問題(太田光・田中裕二),【語り】木村昴
ジャンル :
バラエティ – トークバラエティ
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
情報/ワイドショー – 芸能・ワイドショー
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