非常に大事になっております。
下水からエネルギーだけでなくて、木材から化学製品の原料を作ったり、あるいは植物からプラスティックを作ったりとか、新たな技術展開というのは、これから日本の産業の発展にとって、非常に大事だというように考えております。
どうもありがとうございました。
(沢嶋雄一)アブソリュートポジションN117W765E410S887。
ポジション確認。
アブソリュートタイムB00103228年73時95分66秒。
怪我なしウイルス反応なし。
タイムワープ時の衝撃により少し頭痛がしますが職務には影響ないと判断します。
西暦変換しますと1727年1月18日11時28分。
無事タイムワープ成功しました。
コードナンバー200467。
これから記録を開始します。
沢嶋雄一。
彼はタイムスクープ社より派遣されたジャーナリストである。
あらゆる時代にタイムワープしながら時空を超えて人々を記録していくタイムスクープハンターである。
コードナンバー200467
今回の取材対象者は同心。
江戸の治安を守る現代の警察である
この時代の人々にとって私は時空を超えた存在になります。
彼らにとって私は宇宙人のような存在です。
彼らに接触する際には細心の注意が必要です。
なぜなら私自身の介在によって歴史が変わる事もありえるからです。
彼らに取材を許してもらうためには特殊な交渉術を用います。
それは極秘事項のためお見せする事はできませんが今回も無事密着取材する事に成功しました。
同心の山本甚九郎。
彼は町奉行に仕えている。
町の治安維持に当たる同心である。
同心とは幕府諸奉行の下で庶務や警察業務を担う下級役人の事である。
見回り同心は人々からの信頼も厚く同心の中でも花形であった
平次と小作。
甚九郎に個人的に雇われている小者である
激増する江戸の犯罪。
それに対し限られた人数の同心だけでは無理がある。
そこで小者と呼ばれる奉公人を雇う事が黙認されていた
彼らの仕事は犯罪者の取り締まりだけではない。
時折こんな輩にも出くわす
(甚九郎)お前名前は?名前だよほら!分かった分かった。
起きろ!よいしょ!離せ!おら!
(小作)おい!この野郎!汚い…。
酔っ払いは追いはぎの格好の餌食になる。
更に冬の江戸は寒さが厳しい。
このまま寝込んでしまえば命に関わる。
酔っ払いをたたき起こし家に帰す事にした。
こうしたささいな事が大きな犯罪を未然に防ぐ事につながる。
同心たちに緊急の報告が入る。
道端で男が2人暴れているというのだ。
居酒屋の店主と客とのケンカ。
支払いをめぐってのトラブルである
やめろって言ってるだろ!
(店主)食い逃げしやがったんだよ!
(客)食い逃げだと!?あんなまずいの食わせて…。
そういうのを食い逃げっていうんだ!ふざけんな!この野郎!ああ…分かった分かった分かった分かった!
(客)あんなまずいメシ何が金だ。
まずいだと!?2杯も食らっておいて!
(甚九郎)いいかげんにしろ!食い逃げ黙って見逃す訳にいかねえ。
食い逃げじゃねえ!分かった分かった…。
あんなまずい飯食わせやがって…。
はいはい。
おい。
何だこれ…?
甚九郎の指示でケンカした2人に小銭を渡す平次。
時にはこうしたやり取りが必要になる。
穏やかに解決する事ができるかどうかも同心の腕の見せどころだ
(平次)お前も災難だったな。
分かった分かった。
ホントにあくどい…。
分かったからほら。
何ですかこれ。
取っとけ。
頂けませんって…。
あっしは10文20文惜しくて言ってんじゃねえ。
あの腐った根性が気に入らねえって言ってんだ。
(店主)よかったら飲んでいったら…。
いつでもよろしかったら。
ありがとよ。
うめえ酒ありますんで。
(甚九郎)じゃあな!ご苦労さんでやんす。
これから同心の山本甚九郎さんにインタビューしたいと思います。
下級役人である同心の給料は決して高いものではなかった。
しかし江戸町奉行の多くの同心は副収入で潤っていた。
飲食店や大名屋敷からの金品の付け届けがあったからだ
同心は本来ならば毎朝奉行所へ通いそこから見回りに出る。
通常夜の警備は各地域に置かれた自身番に詰めている番人が行う
だが甚九郎は最近の治安の悪化を危惧し時々自宅から夜回りに出ている
甚九郎の所にある大きな事件の情報が飛び込む。
詰め所では緊張の糸が張り詰めていた。
賭博である。
その強制捜査に向かうため甚九郎小作平次が出動準備を進めている
支度はいいか?抜かりはないか?よし…。
いいか賭場は気性の荒いやつらばかりだからな。
決して気を抜くな。
(平次小作)はい!
射幸心をあおる賭博は厳しい取り締まりにもかかわらず増加の一途をたどっていた。
賭博は現行犯逮捕が絶対である。
彼らは直ちに現場に急行する
あそこが賭場ですか?
賭博は度々禁令の布告が出されていた
賭博が行われていると思われる民家。
昼間なのに本当に賭場は開かれているのだろうか?半信半疑で様子をうかがっていると中から見張りと思われる男が出てきた。
甚九郎は突入の機会をうかがう
卯之助の家来ですね。
誰ですか?しっ!下がれ!平次!逆に回り込め。
へい。
奥だ。
行け。
お前は裏に回れ。
へい。
それでは。
はい。
突入しようとしたその時!見張りが平次に気付いてしまった
踏み込め〜!待ておら〜!おいこら!待て!こら〜!・静かにしろ〜!くそ〜小作!くそ…間違いねえ。
見失ったようです。
まったく…!平次!平次の野郎が見つかるから悪いんだよ!平次か?
(平次)旦那!おう!旦那!どうした?来ました!捕まりました。
(平次)この野郎植え込みに隠れていやがって。
植え込みに?おめえ名前は?申し訳ねえっす。
面上げて答えろってんだ!おめえ江戸の者か?国はどこだ?勘弁して下さい。
ちょっと中へ入れろ。
客と思われる男への緊急の取り調べが行われた
名前は?
容疑者の名前は信吾。
博打に手を出したのはこれが初めてだという。
やがて落ち着きを取り戻した信吾は次第に重い口を開いた
小作ちょっと来い。
へい。
おめえ今日の失態悔しくねえのか?もちろん悔しいです。
賭博から生まれるのはひとときの興奮だけだ。
後には大抵財産の破綻から来る悲劇が起こる。
町の治安をむしばむ賭博を甚九郎は心から憎んでいた。
取り締まりに失敗した甚九郎は何としてでもミスを挽回したい。
そしてある秘策に打って出る事にした
俺たちはもう顔が知れてる。
賭場の知らせも回っちゃこない。
だからお前の出番だ。
お前の出方次第では今日の事は目をつぶってやる。
いやでも…自分に務まるかどうか…。
(甚九郎)大丈夫。
務まるさ。
徳川吉宗が治めた時代罪を許される代わりに岡っ引きとして同心に仕える軽犯罪者が多く出た。
今でいう司法取引である
2月5日。
詰め所に緊迫した空気が流れていた。
賭博の極秘情報がもたらされた
先ほど岡っ引きの信吾さんに賭博の情報が入りただいま緊急捜査会議が開かれているところです。
賭場の場所は町外れの民家。
本来なら上役の与力に相談して踏み込む。
しかしその時間がない。
賭博が終わってしまえばアウトだ。
甚九郎は決断。
自分たちだけで強制捜査に踏み切る事にした。
同心として意地とプライドがある。
前回のような失敗は絶対に許されない
へえ〜…。
ここが今夜賭博が行われる無人の民家です。
同心の山本甚九郎さんの協力によりタイムスクープ社として初めて江戸時代の賭場にカメラを仕込む事ができます。
天井裏に1つタンスの陰に1つ小型カメラを仕込む
準備完了です。
今回の摘発ではおとり捜査が用いられる。
賭場の客としておとりの信吾が潜入する。
そこで信吾の持ち物にもカメラを忍ばせる事にした
じゃお願いします。
へえ。
(4人)おおっ!コードナンバー200467。
沢嶋雄一から映像特別管理局。
どうぞ。
(女性)「はいこちら映像特管」。
特殊映像3機音声1機レコーディング準備追加して下さい。
(女性)「了解しました」。
そしていよいよ作戦開始
来たぞ!来たぞ!ほら!
続々と入ってくる博徒たち。
中央に座ったのはいわゆる壺振りと言われる人物である
客たちは自分の金を木札と交換していく。
この木札が賭けのチップとして使用される
(甚九郎)じゃあ信吾頼んだぞ。
へえ。
見ろ!卯之助だ。
卯之助。
この界わいの賭博を仕切っているとうわさされる総元締めである。
初めてその姿を捉える事ができた。
今回行われているのはいわゆる丁半賭博である。
壺振りが壺に2つのサイコロを入れ伏せた目の合計が偶数なら丁。
奇数なら半の勝ちとなる。
客はその丁半どちらの目が出るかを賭けるのだ。
丁を張る場合は木札を縦にし半を張るには横に寝かせる
中央でせわしなく動き回っている人物が中盆である。
この中盆が換金や進行係となり賭博が進められていく
勝負。
半。
賭博を取り締まるには現行犯逮捕しかない。
突入するタイミングを計りそして…
よし。
そろそろ踏み込むぞ。
御用だ!観念しやがれ!何だてめえらは!?お前も映ってんぞ。
この野郎!静かにしろ!この野郎!うるせえ!歩け!離せ!何もしてねえよ!イカサマしてたな?してねえ!してねえって!卯之助!全部お前の指図だな!?何なんだよお前ら!おい!やめろよ!やってねえよ!どこに隠した!?やってねえって!出せ出せ!静かにしろ!イカサマ野郎逃げるな!この野郎!離せ!いってえな!あっあの〜…あの!あの!うるせえ!イカサマ分かんのか!?いてえな!
イカサマ容疑のかかった壺振り。
その証拠をつかむため未来の技術を使う事にした。
取材に協力をしてくれた彼らへのお礼である
(甚九郎)ここだ!ここで動かしてる!
壺振りの不自然な手の動きを甚九郎は見逃さなかった。
壺振りは自分だけ中が見えるように壺に細工をする。
サイコロの目をコントロールしているのだ。
更にその証拠となる仕掛けをカメラは見事に捉えた
馬の毛を使いサイコロを動かす。
イカサマの常とう手段である
イカサマだ!神妙にしろ!
明くる日信吾が甚九郎たちに別れを告げに来た。
国に帰って病気の子供の看護をしたい。
心を入れ替えて一から出直すという
いろいろとご面倒おかけしました。
(信吾)これは…。
いや頂けません。
いやいや持ってけ。
せがれの薬代の足しだ。
(甚九郎)それで国へ帰って商いのめどはあるのか?いいえ。
だったらなおさらだ。
持っていけ。
はなむけだ。
すいません。
ありがとうございます。
この日信吾の新しい門出を甚九郎たちは心から祝っていた
だが数日後予想もしなかった事実を知らされる事になる
てえへんだ!どうした?信吾の野郎全部嘘っぱちだ!何だって?せがれ病気なんかしてねえんだ。
何だとあの野郎!どうした!何かあったのか?信吾の野郎がよ信吾の野郎がよ!ああどうした?国に帰ったって嘘だ。
あいつは江戸者だよ。
おれ見てきたぜ。
隣町に住んでた。
あのバカ野郎!
(甚九郎)待て!ちょっと待て!ふざけんじゃねえって話ですよ。
ああ。
病気なんかしてねえんです。
嘘っぱちなんですよ。
だから俺…!よかったじゃないか。
病気の子はいなかったって事だ。
ハハハハッ。
よかったじゃないか。
同心として人間の裏表を見てきた甚九郎。
信吾の人としての弱さもまた彼には痛いほどよく分かっていた
今日は一献傾ける事にしようかたまにはなみんなで。
そなたも江戸での酒を味わってみませんか?ありがとうございます。
でも私はそろそろ戻らなければいけないので。
そうですか。
まあ無理にとは申しません。
先日は世話になりました。
お礼を申します。
いえいえこちらこそありがとうございました。
歴史の教科書に載らないような小さな事件。
その裏にはさまざまな人間もようがある。
時には厳しく時には寛容に。
今回江戸の人々の人情をかいま見る事ができた。
彼らのような名もなき人間を記録する事。
それがタイムスクープハンターの仕事である
以上コードナンバー200467。
アウトします。
2015/05/27(水) 01:50〜02:20
NHK総合1・神戸
タイムスクープハンター セレクション「江戸同心24時」[字]
「タイムスクープハンター」のアンコール放送。江戸の治安を守っていた「同心」はどんな活躍をしていたのか?重大犯罪であった賭博捜査、同心のおとり捜査に密着取材をする
詳細情報
番組内容
今回の取材対象は江戸の治安を守っていた「同心」である。八代将軍、徳川吉宗が治めていた時代、犯罪取締りの強化が行われていた。当時の警察官である「同心」はどんな活躍をしていたのか? 時空ジャーナリストの沢嶋雄一(要潤)が、同心たちに密着取材。射幸心をあおる賭博は、江戸時代も重大犯罪であった。同心の甚九郎はおとり捜査で賭博の現行犯逮捕をねらう。はたして成功するのか? 同心たちの犯罪捜査をつぶさに記録。
出演者
【出演】要潤
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
ドラマ – 国内ドラマ
バラエティ – その他
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
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