東京・六本木。
日本を代表する眠らない夜の街。
その一角なぜか外国人ばかりが吸い寄せられる不思議なお店がある。
肉汁したたる中東料理ケバブ。
国境も人種も越えやって来るお客さんは実にさまざま。
どんな撮影?これ。
どんな番組?まさにここは世界の縮図。
ケバブ食べようよ〜。
ケバブを食べて異国に生きる彼らの胸の内にしばし耳を傾けてみよう。
週末を迎える金曜日。
ランチタイムに撮影開始。
(取材者)こんにちは。
こんにちは。
いい匂いしますね。
超うまいよ。
早速お客さん。
いつもありがとうございました。
手ぶらで来てケバブサンドを1つ。
シー!サンキューベリーマッチ。
バイバイ。
足早にビジネスの現場へ。
今度は黒塗りの車。
降りてきたのはまた外国人だ。
外交官車両のナンバープレート。
さすが六本木。
お店は24時間営業。
夜に備えケバブの仕込みが始まる。
ケバブは中東の焼き肉料理。
この店のものはトルコ風でドネルケバブというらしい。
フィニッシュ。
焼いた肉を切り落としパンに挟んだりごはんに載せたりして食べる。
濃厚な味わいが誰の口にも合うのか7年前の開店以来いろんな国の人が通うようになったという。
気に入ってらっしゃるんですか?ありがとうございました。
またよろしくお願いします。
ケバブは日本で働く外国人の活力なのかな。
ヘイユー!大盛りよ〜おいしいよ〜。
あっつい。
店員と仲よさそうに話す人。
友達?近くのクラブで働く常連さん。
いつも出勤前ケバブを食べに立ち寄るらしい。
働いてお金をためるためだけにこの街に通っているという。
日本に来たのはセネガルで知り合った日本人女性との結婚がきっかけ。
でも祖国に残してきた親きょうだいの生活を支えるため仕送りを続けている。
ケバブをかみしめ遠いふるさとを思う。
週末は一番の書き入れ時。
80キロの巨大なケバブが投入されていた。
でもこんなに大量のお肉本当に全部無くなるのかな?日が落ちて東京タワーに明かりがともると六本木の夜が始まる。
南米チリから来て30年。
ショーパブやクラブのホステスに自分がデザインしたドレスを売って歩くのだという。
どこの国もお母さんは強い。
夜が深まるにつれお客さんが増えてくる。
トーキョーアイラブジャパン!いつ食べるの?今でしょ。
ああ。
500円ですね。
ありがとうございます。
深夜2時。
若者に交じってケバブを食べる日本人。
鍼灸院を営む男性。
お店のビラ配りを兼ねてよくこの街を散策するという。
朝5時半。
夜通し遊んだいろんな国の人が通りにひしめき合う。
どこか不思議な光景。
いつまでも帰ろうとしない元気な若者がいた。
オハヨ〜!ゴザイマ〜ス!アメリカ生まれの2人。
どうして日本へ?
(歌声とボイスパーカッション)「差別のない日本が好きだ」と言い残し彼らは去っていった。
一夜明け80キロあったケバブはすっかり小さくなっていた。
聞き慣れない言葉。
お店のスタッフと同じトルコ出身のお客さん。
週末になると電車を乗り継いでわざわざケバブを食べに来るそうだ。
この店には古きよきトルコがあると彼は言う。
トルコははるか昔から東西の文化が混ざり合う民族の交差点だった。
この店で働くスタッフも皆トルコの出身。
店を支えるムスタファさんは日本に来て12年になる。
遠く離れたふるさとには離婚した妻と娘たちがいる。
寂しい時もあるけれど店でいろんなお客さんと話すと少し紛れるんだって。
ずっと会ってない…。
どうした?忙しい?忙しい忙しい。
あら〜。
いつも…頂きま〜す。
(ムスタファ)どうぞどうぞ。
味どうか?カメラさんに言って下さい。
おいしい!超まずい?ハハハハ!怒らないよ。
はあ?何で?お客さんの少ない日曜日。
静かな店内に若いカップルがいた。
男性は日本の事まだよく知らないみたい。
天文学を学ぶため日本の大学に留学してきたばかり。
心細い思いで街を歩いている時偶然出会ったのが3年前から日本で暮らす彼女だった。
異国の地で孤独を経験した者同士がここで出会う。
どんどん狭くなるこの世界を今日も人々はさまよう。
最後はどこにたどりつくのか。
それは誰にも分からない。
2人とも紛争が絶えない中東レバノンから親の知人を頼って日本に来たそうだ。
先は見えない。
でも少なくとも今は笑顔でいられる。
マイナンバーワンカントリー。
サンキュー。
サヨナラ〜。
はいいらっしゃい。
かわいい美人。
ケバブは?うめえよ。
味見サービス。
食べたら分かるよ。
バイバ〜イ。
バイバ〜イ。
お仕事これから。
2015/05/27(水) 02:20〜02:45
NHK総合1・神戸
ドキュメント72時間「六本木・ケバブ屋 異邦人たちの交差点」[字][再]
六本木交差点近くのケバブ屋の3日間。トルコ人店主が作る味を目当てに、24時間いろんな国の人が訪れる。遠く故郷を離れ、東京の夜の街に集う外国人たちの心の内。
詳細情報
番組内容
東京タワーの足もと。六本木交差点近くに、24時間いろんな国の人が出入りするケバブ屋がある。店員は全員トルコ人。安くてすぐ食べられる手軽さもあり、昼間は外資系のビジネスマン、夕方には夜の街で働く各国人たちが腹ごしらえに訪れる。そして終電が無くなる頃、街のにぎわいはピークに…。故郷を遠く離れ東京の夜の街をさまよう外国人たちの知られざる胸の内に3日間、耳を傾けてみた。
出演者
【語り】吹石一恵
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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