(和子)お待たせしました。
(店主)ああ。
和子さん。
(和子)はい。
(店主)今日はもういいから。
(和子)はい。
ありがとうございます。
(女性)すみません。
(和子)はい。
お決まりですか?
(女性)お願いします。
中ジョッキ。
(和子)中。
(女性)2つ。
(和子)2つ。
はい。
(生徒たち)こんにちは。
(吾郎)こんにちは。
(吾郎)ただいま。
和子。
帰ったよ。
・
(苦しむ声)
(吾郎)えっ?・
(由美の苦しむ声)
(由美)助けて…。
(吾郎)おい。
由美か?由美。
(由美)ああー。
痛い!
(吾郎)由美。
由美。
(由美)痛い!
(吾郎)おい。
どうした?
(由美)生まれるかも!
(吾郎)うわーっ!?
(由美)うわーっ!?
(男性)ごちそうさまでした。
ありがとうございました。
(バイブレーターの音)もしもし?
(吾郎)な…何か準備が必要なんじゃないの?あのう。
・
(ドアの開閉音)
(吾郎)あっ。
和子。
由美は?
(吾郎)ここ。
ここ。
今「ううーっ」ってうなってる。
はいはい。
(吾郎)ねえねえ。
ねえねえ!はいはいはい。
(吾郎)なあ。
救急車呼んだ方がいいんじゃないのかな。
救急車。
普通のお産で救急車呼べないの。
(吾郎)じゃあどうするんだ?由美のおなかが破裂しそうなんだぞ。
・
(由美)ああーっ!
(吾郎)破裂しちゃったらどうなるんだよ?おなかがぷーぷーって膨らんできてお前。
ばーんって爆発したら…。
少し落ち着きなさい!えっ?・
(由美)ああーっ!
(吾郎)おい。
大丈夫かよ?もうね頭が出てきてんのよ。
ここで産むしかないわ。
(吾郎)えーっ!?いちいちうるさいわね。
いい?今から言うもの用意して。
(吾郎)うん。
こういうときこそ手帳でしょう。
あっ。
手帳だ。
手帳。
まずねお湯を大量に沸かして。
(吾郎)お湯大量ね。
タオル大中小。
(吾郎)よし。
(吾郎)よし。
ベビーバス。
(昌代)ただいま。
(吾郎)どこ行ってたんですか?こんなときに。
(昌代)やっぱ湘南の映画館は違うわ。
(吾郎)由美が産気づいたんですよ。
映画なんか見てる場合じゃないでしょう。
(昌代)あらまあ。
急だったわね。
(吾郎)あのう。
救急車呼んだ方がいいですよね。
救急車を。
(一郎)大丈夫。
母ちゃん産婆なんだから。
(吾郎)産婆さん!?
(一郎)ああ。
(吾郎)そんな話聞いてないですよ。
(一郎)あっ。
どこだ?これ。
(吾郎)パパさん。
(一郎)パパさんって呼ぶな。
おらはお前の父親じゃねえ。
(吾郎)こんなときテレビを見てる場合じゃないでしょ?
(一郎)うーん。
(一郎)んだら飯炊くか。
(吾郎)飯炊いてどうすんすか?誰が食べるんですか?
(一郎)したら風呂沸かすか?
(吾郎)そうです。
産湯ですよ。
(一郎)いや。
おらが入るんだよ。
(吾郎)パパさん!あなたが産湯に入ってどうするんですか!あっ。
お母さん。
どうでした?
(昌代)初産だからちょっと難儀だね。
やっぱり救急車呼びましょう。
救急車を。
(昌代)大丈夫。
(昌代)私が和子産んだときなんか野良仕事の最中でキャベツ畑の端っこで産んだんだから。
キャベツ畑?
(吾郎)それであいつキャベツ好きなのか。
じゃあお父さん。
キャベツ?
(一郎)父親はおらだ。
(吾郎)ジャガイモ?
(一郎)うん?・
(息む声)・
(昌代)吸って…はい吐いて。
(吾郎)由美。
頑張れ。
・
(昌代)はい。
吸って。
(吾郎)頑張れ。
・
(息む声)・
(息む声)・
(昌代)はい。
吸って。
はい。
息止めて。
・
(息む声)・
(息む声)・
(昌代)頭出てきたよ。
・
(産声)生まれた。
生まれた!万歳!生まれた。
(一郎)生まれたか?
(吾郎)生まれた。
元気な女の子です。
由美も元気です。
(吾郎の泣き声)
(吾郎)よかった。
パパさん。
よかった!
(一郎)いがったなぁ。
(吾郎)由美…。
・
(ドアの開く音)
(吾郎)ご苦労だったな。
由美。
頑張ったね。
(由美)うん。
(吾郎)カワイイなぁ。
じいじですよ。
ばあばですよ。
いいわよ。
この子が大人になるまで頑張ろうね。
じいじ。
(智恵子)とってもいいお話なんですけど。
あのう。
少し考えさしてください。
(智恵子)すいません。
はい。
それじゃ失礼します。
純ちゃん。
今の電話聞いてた?フィリピンの何とかっていう島でね大規模なリゾート計画やってるらしいんだけど。
ほら。
この前のさ江の島のホテルのオーナーのお友達がホテルつくるんですって。
でヨーロッパの家具を輸入するからうちでやらないかって。
だけどさ純ちゃんのことも気になるし。
お母さんのこともあるからさ。
純ちゃん。
聞いてる?純ちゃん?
(純一)あっ。
すみません。
このテーブルの修理いつまででしょう?えっ?
(純一)いつまでですか?あっ。
あれ?純ちゃん?
(純一)えーと。
えーと…。
やだ。
そんなの。
純ちゃん!
(純一)ああ。
びっくりした。
驚かせないでよ。
チーちゃん。
どうしたの?驚くのはこっちでしょ。
えっ?ああ。
よかった。
あのテーブルの修理いつまで?あっ。
うん。
あっ…。
今週中の納品。
はいはい。
純ちゃん?何?何書いてるの?ボクシングジムの人たち。
忘れないように書いてるの。
そう。
忘れないようにね。
忘れるようなことがあるの?ないですよ。
そう。
(香織・智恵子)こんにちは。
いらっしゃい。
お待ちしてました。
どうぞどうぞ。
おめでとうございます。
(晃司)おめでとうございます。
(香織)おめでとうございます。
これねみんなからね。
えっ。
ホントにありがとう。
どうぞ。
上がって。
(香織)いいですか?どうぞどうぞ。
うわぁ。
(香織)カワイイね。
(晃司)ああー。
赤ちゃん見たの久しぶりだな。
あれ?これ…。
和子さんに似てない?えっ?
(香織)似てる似てる。
似てる?
(智恵子・香織)うん。
みんなはね主人に似てるって言うのよ。
えっ?似てないわよねぇ?
(香織)うん。
(晃司)似てなくてよかったよ。
ホントね。
(純一)小春ちゃんか。
ねえ。
いい名前だね。
ねえ。
おじちゃんとねあしょぼうね。
今度ね。
(吾郎)純ちゃん。
純ちゃん…。
(純一)えっ?えっ?
(吾郎)その汚い手で触らないでくれよ。
(純一)何よ?汚いって。
何だよ?
(吾郎)汚いでしょ?
(吾郎)触らない。
外から来たばっかりなんだから。
(純一)何書いてるの?ゴローちゃん。
(吾郎)小春のねライフプラン。
(一同)えっ?
(吾郎)今からねしっかりと人生の計画を立てとかなきゃ。
(晃司)懲りないね。
吾郎さんも。
(純一)あっ。
ほら。
笑った笑った。
ほらほらほら。
見て見て見て。
笑ってる笑ってる。
純ちゃんでしゅよ。
ばあー。
(アナウンス)こちらは湘南警察署です。
本日午前7時すぎ。
市内海岸通り3丁目の市之倉秀次さん78歳が行方不明になりました。
服装は薄茶色のポロシャツにグレーのズボン…。
(純一)ねえ。
チーちゃん。
うん?俺が行方不明になったらどうする?ハハッ。
何言ってるの?純ちゃん。
たぶんねあちこちからすぐ通報が入ると思うよ。
「私純ちゃんと一緒でした」ってギャルばっかり。
そうね。
ドッグカフェの子でしょ?サーフショップの子でしょ?釣り船の女でしょ?あっ。
それから江ノ島ルビー?それはもう古いね。
えっ?最近はねパンケーキの店の子。
パンケーキの店の子?そう。
ああ。
じゃあすぐ見つかっちゃうね純ちゃん。
そう。
だからやめてね。
ああいうの。
分かりました。
(純一)ボクシングやってるからね。
見たい?見たい?見たい?
(女性たち)嘘?見たい見たい。
(純一)見たい?ほら。
こう。
こう。
こうやってほら。
(女性たち)待って待って。
何?触りたいだけでしょ?
(香織)あら。
純ちゃんだ。
あっ。
今度はどこの子かしら?今度はねパンケーキ屋の店の子なんだって。
(香織)よくまあ次々と。
よーし。
じゃあ今日はちょっと驚かしてやろうかな。
(香織)うん?これお願い。
(香織)はい。
よし。
(純一)ほらほらほらほら…。
(女性)触りたいだけでしょ?純ちゃん。
(純一)ねえねえねえねえ。
何食べ行く?
(女性たち)しらす。
超楽しみ。
行きたい。
(純一)しらすか。
いいね。
純ちゃん。
(純一)知り合い?
(女性)えっ?知らない。
(女性)うちも。
純ちゃん。
智恵子だよ?チーちゃんだよ?
(香織)えっ?どうしたの?ごめん。
お宅と遊んでる暇ないの。
じゃあね。
しらすか。
いいね。
しらす行こうか。
(女性たち)行きたい行きたい。
純ちゃん。
純ちゃん待って。
純ちゃん!そんなの…。
そんなの嫌だよ!純ちゃん!嫌だ!
(純一)どうしたの?チーちゃん。
純ちゃん…。
純ちゃん!純ちゃん。
大丈夫。
大丈夫だよチーちゃん。
うん?「退屈な女よりもっと哀れなのは悲しい女です」「悲しい女よりもっと哀れなのは不幸な女です」「不幸な女よりもっと哀れなのは病気の女です」「病気の女よりもっと哀れなのは捨てられた女です」「捨てられた女よりもっと哀れなのは寄る辺ない女です」「寄る辺ない女よりもっと哀れなのは追われた女です」「追われた女よりもっと哀れなのは死んだ女です」「死んだ女よりもっと哀れなのは…」「忘れられた女です」
(香織)ああ。
ワインもう1本お願いします。
(香織)チーちゃん。
飲み過ぎ。
でねその本に載ってたの。
世の中にいろんな哀れな女がいるけど…。
死んだ女よりも捨てられた女よりもっと哀れなのは…。
忘れられた女だって。
分かる?
(香織)うん。
忘れる方もつらいけどさ忘れられる方もつらいのよ。
(香織)チーちゃん。
もうもうもう…。
チーちゃん。
もう駄目駄目駄目。
死んだ女よりもっと哀れなのは忘れられた女だって。
(香織)そんなことないって。
純ちゃんはチーちゃんのこと絶対忘れないから。
「忘れたんじゃない。
思い出せないんだ」ってそう言ってたでしょ?でも怖いの。
うん?怖いのよ。
たまらなく…。
たまらなく怖いの。
(吾郎)おい。
小春おなか減らしてるぞ。
ねえ?小春ちゃん。
(由美)うるさいわね。
早く会社行きなさいよ。
遅刻するよ。
(吾郎)お前ちゃんとおっぱいあげてるのか?えっ?
(吾郎)何か昨日よりも少し小さくなってるぞ。
小春。
(由美)なわけないでしょ。
(吾郎)ほら。
ほら。
(由美)どいて。
もう。
ねえ?小春ちゃん。
おっぱい飲みましょう。
ねえ?じいじがうるさい。
(吾郎)おなかいっぱいになるまで飲ませなきゃ駄目だぞ。
おっぱい。
(由美)分かってるわよ。
(吾郎)おっぱいを。
出てるのか?お前。
(由美)おっぱい飲もうね。
よいしょ。
何見てんのよ?ねえ?
(吾郎)小春を見てるんだよ。
小春を。
(由美)もう。
娘のおっぱい見ようとして。
ねえ?
(吾郎)じいじ行ってくるよ。
いってらっしゃい。
ハハハ。
(由美)いってらっしゃい。
おっぱいだぞ。
おっぱいだぞ。
もうちょっと…。
・
(ドアの開く音)おはよう。
おはよう。
チーちゃん。
はい。
お水。
よし。
どうしたの?うん?何でもない。
だけどゆうべ相当飲んじゃったみたいだね。
香織さんが連れて帰ってくれたんだよ。
覚えてる?覚えてますよ。
もう年なんだからさ。
暴飲暴食は気を付けないとね。
何よ。
自分だっていい年してパンケーキの女の子2人も連れて人が呼んでもシカトしたくせに。
何の話?何でもない。
・
(ドアの開閉音)・はい。
(晃司)あっ。
いよいよ出発だね。
うん。
あっ。
これ。
えっ?おふくろが君に渡せっていうんだ。
ああ…。
あっ。
座って。
ああ。
どうしても香織に返せっていうから。
うん。
嫌みだよね。
エプロンぐらい置いていってもいいじゃないかって言ったんだけど。
ううん。
ありがとう。
ああ。
コーヒー入れるね。
うん。
それだけ?えっ?お母さんの言づてあるんじゃないの?エプロンは口実。
あなたがここへ来る。
どうして分かった?私とお母さん30年以上嫁姑をやってるんですよ。
フフフ。
フフフ。
それぐらい分かるわよ。
はい。
そうか。
それで何かしら?うん。
香織に答えを聞いてこいって。
そう。
何の話?お母さん老人ホームに入るって言ってるんでしょ?ああ。
そうしたら晃司さん一人になっちゃうから私に一緒に住んでやってくれって。
えっ?そんなこと言ったの?うん。
えっ?いや。
ごめん。
何バカなこと言ってんだ。
おふくろのやつ。
あっ。
忘れてくれ。
聞かなかったことにしてくれよ。
ホントごめん。
でもちょっとうれしかった。
えっ?あなたに私が必要だってお母さんがそういうふうに思っててくださったなんて。
ああ。
お母さんに伝えて。
うん。
私のために老人ホームに入るのは絶対やめてほしいって。
うん。
あの家はお母さんの家だからって。
分かった。
そう伝える。
お願いね。
(早紀)おっ?
(早紀)やるか?
(大里)よし。
純ちゃん。
休憩にしようか?
(早紀)よし。
どう?調子は。
(純一)ああ。
もう絶好調。
(早紀)ホント?だから勝ったらデートして。
勝ったらね。
(純一)ハハハ。
対戦相手が決まったわ。
えっ?マジで?えーと。
はさみ。
はさみはさみ。
あれ?ないな。
あっ。
はさみちゃんはここでしたか。
もう。
駄目ですよ。
忘れちゃ。
純ちゃん。
2015/05/27(水) 13:25〜13:55
関西テレビ1
プラチナエイジ #43[字][デ]【60歳、ここから人生が輝き出す。】
和子(宮崎美子)の夫は詐欺に騙され、智恵子(池上季実子)の店は移転先が決まらない。香織(榊原郁恵)は姑に復縁を求められ…。人生の岐路に立った3人が選んだ先には…
詳細情報
番組内容
智恵子(池上季実子)は純一(春田純一)が手帳になにやら熱心に書いているのを見かける。ボクシングジムの人たちの名前だと純一は話すが、智恵子は私のことを忘れることがあるのではないかと不安になる。
一方、香織(榊原郁恵)と晃司(宅麻伸)も、時枝(長内美那子)の老人ホーム問題が一向に解決せず、頑なな時枝に頭を痛めていた。
ついに、由美(西慶子)の陣痛が始まる。
番組内容2
うろたえるばかりの吾郎(中本賢)をしり目に、和子(宮崎美子)や昌代(田根楽子)は出産に向けての準備を始める。由美の出産は思ったより早まりそうで、和子は自宅出産を決意。無事可愛らしい女の赤ちゃんが生まれる。吾郎と和子は、ジイジとバアバになったことに感激しながら、この子が大きくなるまで一緒に頑張ろうと再確認する。
出演者
伊佐山香織:榊原郁恵
速水智恵子:池上季実子
岩村和子:宮崎美子
速水純一:春田純一
岩村吾郎:中本 賢
伊佐山晃司:宅麻 伸
スタッフ
原作・脚本:清水有生
演出:阿部雄一
プロデュース:市野直親(東海テレビ)
浦井孝行(国際放映)
河角直樹(国際放映)
音楽:佐藤舞希子
主題歌:郷ひろみ「100の願い」(ソニー・ミュージックレコーズ)
制作著作:国際放映
制作:東海テレビ
ご案内
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ドラマ – 国内ドラマ
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音声 : 2/0モード(ステレオ)
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