1プラチナエイジ #44【60歳、ここから人生が輝き出す。】 2015.05.28


(晃司)いよいよあしただね。
試合。
(純一)うん。
晃司さん。
今日まで練習に付き合ってくれてありがとうね。
(晃司)いやぁ。
ハハッ。
どう?勝てそう?
(純一)まあね。
(晃司)相手どんな人?
(純一)それがねちょっと訳ありの人でね。
(晃司)えっ?強いんだ?
(純一)俺の楽勝でしょう。
(晃司)ホント?
(純一)賭けてもいいよ。
(晃司)よーし。
じゃあ純ちゃんが負けたら寿司政の特上にぎり。
(純一)いいですよ。
(晃司)うん。
で勝ったら?
(純一)そうだな。
じゃあ晃司さんが香織さんに頼むの。
(晃司)頼む?
(純一)ウガンダに行かないでくれって。
(晃司)えっ?
(純一)正直に言うの。
晃司さんの本心を。
(晃司)何言いだすかと思ったら。
(純一)俺本気だからね。
香織さん待ってんじゃないのかな。
晃司さんがそう言ってくれるのを。
(晃司)まさか。
そうか。
こうなったら絶対あしたの試合勝たないとな。
晃司さん。
(晃司)うん?約束だよ?
(晃司)OK。
よし。
ワンツーワンツー…。
(純一)ただいま。
(智恵子)おかえり。
純ちゃん。
お客さま。
(純一)おおー!
(大樹)こんにちは。
(純一)おお。
アハハ。
(純一)しかし君のお父さんが相手とはね。
驚いたよ。
お父さん何か言ってた?
(大樹)自分が絶対勝つって。
強気だねぇ。
(智恵子)で2人はどうして知り合ったの?
(純一)俺が道に迷ったときにね大樹が連れてってくれたんだよ。
(純一)キックボクシング大会の会場まで。
(智恵子)そうだったの。
ありがとうね。
大樹君。
(大樹)いえ。
(智恵子)あら。
ずいぶん怖そうなお父さんね。
(大樹)野蛮人です。
(智恵子)野蛮人?
(純一)嫌ってるの。
お父さんのことを。
(智恵子)ああ。
そっか。
(純一)どう?あれから少しは仲良くなったのか?
(大樹)全然。
(純一)そうか。
駄目か。
(大樹)お願いがあります。
(純一)俺に?
(大樹)あいつに勝ってください。
(純一)あいつ?マグロリアン?
(大樹)勝手に決めたんです。
(大樹)あしたの試合であいつが負けたら僕に「男らしくなれ」とか「強くなれ」とか言わないって。
へえー。
でお父さん勝ったら?僕がキックボクシングやることになってるんです。
うわー。
(智恵子)大変だ。
純ちゃん。
勝たなくちゃ。
(純一)うん。
お願いします。
絶対に勝ってください。
(時枝)香織さんの答えはどうなってるの?この前言ったろ?自分のせいで老人ホームに行くようなことはしないでほしいと母さんに伝えてくれって。
(時枝)そんなの答えになってませんよ。
(晃司)母さん。
俺も老人ホームの話は絶対に反対だから。
たとえ母さんが老人ホームに入っても香織はここに戻ってきませんから。
(時枝)だらしないわね。
(晃司)うん?男だったら力ずくでも連れ戻しなさいよ。
(晃司)あのね母さん。
帰ってきてほしいんでしょ?あなた。
(吾郎)よーし。
分かった分かった分かった。
ママどこ?
(吾郎)由美。
小春おっぱい。
おっぱい!ほら。
(由美)うるさいわね。
おっぱいおっぱいって。
はいはい。
小春。
お待ち遠さま。
はい。
おっぱいね。
(吾郎)ちゃんと飲ませろよ。
(由美)はいはいはいはい。
おっぱい飲もう。
(吾郎)ああ。
いい匂い。
煮っころがしですか?お母さん。
(昌代)ジャガイモ。
(吾郎)おいしそうだな。
おっ。
これ何やってんの?
(和子)あっ…。
ほら。
見て見て。
これ。
(吾郎)うん?応援グッズか。
(和子)そう。
ははあー。
これは何?
(和子)うん?
(吾郎)これ。
(和子)これは未完成なの。
あしたね香織さんと一緒につくるの。
楽しみだな。
パパさん。
ご一緒してよろしいでしょうか?
(一郎)パパさんって呼ぶなって言ってるべや。
つい出ちゃうんですよ。
すいません。
じゃあ乾杯。
お父さん。
(一郎)うん?
(香織)また武史さんとケンカ?
(京香)うん。
まあね。
何よ。
「まあね」って。
(京香)武史ね。
うん。
(京香)転勤になったの。
どこに?
(京香)インド。
インド?あら。
遠いわね。
一緒に行くんでしょ?
(京香)いや。
そりゃないわ。
えっ?どうして?だって言葉は通じないしあっちのカレーとか嫌いだし。
何よ。
そんなことでもう。
ほら。
熱いわよ。
はい。
子供産めないでしょ?そんな環境じゃ。
えっ?3カ月なんだって。
そうなの!?絵里花はまだ小さいし。
そう。
こういうとき頼りになるのは実家よね。
やっぱり。
でもうちの実家パパとおばあちゃんしかいないんだよ?ねえママ。
ママやっぱりウガンダ行くんだよね?やめたの?あっ…。
行くわよ。
そう。
困ったなぁ。

(ドアの開く音)
(智恵子)あら。
純ちゃん。
早く寝ないと。
(純一)うん。
もし忘れちゃったら大変だからね。
(智恵子)何を?
(純一)あっ。
チーちゃんも覚えてて。
(智恵子)えっ?
(純一)晃司さんと賭けしたの。
(智恵子)賭け?
(純一)あしたの試合でね俺が勝ったら晃司さんが香織さんを引き留めるの。
(智恵子)えっ?
(純一)強がってるだけなんだよね晃司さん。
ホントは香織さんに行かないでほしいのにさ。
(智恵子)あっそう。
あっ。
それ香織さんには内緒だよ。
(智恵子)うん。
(純一)それからもう一つね。
(智恵子)何?
(純一)チーちゃんに覚えててほしいことがあるんだ。
(純一)チーちゃんにカッコイイとこ見せられるのこれが最後かもしれないからさ。
俺の試合しっかり見て覚えててほしいんだよ。
俺がね後で試合のことを思い出せなかったらどんな試合だったか話してほしいんだよね。
(智恵子)分かったよ。
しっかり見とくよ。
よろしくね。
うん。
じゃあ先寝るね。
うん。
おやすみ。
おやすみ。

(ドアの開閉音)次の次だね。
純ちゃん。
どうしよう。
私怖くて見れないよ。
でも純ちゃんに言われたんでしょ?カッコイイ姿しっかり見てくれって。
そう。
そうね。
しっかり見なくちゃね。
そう。
大丈夫。
絶対に純ちゃんは勝つ。
(和子)うん。
うん。
そうね。
(純一)《あしたの試合でね俺が勝ったら晃司さんが香織さんを引き留めるの》勝ったらどういう展開になるんだっけ?
(晃司)うん?勝つわよ。
うんうん。
勝つよ。
(和子)あっ。
来た来た来た。
ほら。
こっちこっちこっち。
早く早く。
(吾郎)あっ。
いた。
始まった?
(吾郎)すいません。
間に合った?
(和子)うん。
次の次なの。
(吾郎)あっそう。
(純一)大里さん。
早紀さん。
今日までありがとう。
最初で最後の試合。
悔いのないように戦うから。
(大里)純ちゃん。
あんたホントによく頑張ったよ。
(早紀)だけど負けたら承知しないからね。
勝ったらデートだよ。
早紀ちゃん。
(早紀)分かってるわよ。
(リングアナ)青コーナー。
速水純一選手の入場です。
(一同)純ちゃん。
純ちゃん。
純ちゃん!
(歓声)
(吾郎)いけ!いけ!いけ!いけ!純ちゃん!
(吾郎)頑張れ!
(リングアナ)赤コーナー。
中森浩介選手の入場です。
(歓声)
(リングアナ)青コーナー。
ラブラブチーちゃん愛してます。
輸入家具雑貨FASTWATER店主。
プラチナ純一!純ちゃん!純ちゃん!
(一同)がんば!純ちゃん!
(吾郎)徹底的にいけ!
(男性)頑張れ!
(吾郎)いけ!
(リングアナ)赤コーナー。
マグロ解体ショーでおなじみ。
中森水産株式会社社長。
マグロリアン中森!
(歓声)大丈夫。
うん。
(男性)負けんなよ。
(リングアナ)ラウンド1。
(ゴング)
(大里)いつもどおり。
いつもどおり。
(早紀)はい。
前!
(大里)OKOK。
いいよ。
(早紀)ナイスファイト。
OK。
(早紀)ナイスパンチ。
いいよ。
練習どおり。
練習どおり。
純ちゃん。
いけ。
(早紀)ガードガード。
(大里)純ちゃん。
ガードガード…。
回れ回れ回れ回れ。
純ちゃん。
(早紀)それじゃ入らないよ。
早く入って。
(大里)ちゃんとしっかり。
見て見て見て見て。
(ゴング)どうだったの?どうだったの?勝ってる勝ってる。
勝ってるの?うん。
大丈夫。
(早紀)足も動いてる。
ナイスパンチ。
ナイスキック。
ガードを大事にしろ。
ガード。
(早紀)純ちゃん。
これ終わったらどうなる?
(純一)デート。
(早紀)OK。
(リングアナ)本日のラウンドガールはレイナちゃんです。
(ゴング)
(レフェリー)ファイト。
(一同)純ちゃん。
いけいけいけ。
純ちゃん。
頑張れ。
純ちゃん。
(女性)頑張れ。
大丈夫大丈夫大丈夫。
いいよね?大丈夫だよね。
(和子)うんうん。
(女性)頑張れ。
ガード!ガード!ガード!
(一同)純ちゃん。
カッコイイ。
いけいけいけ。
(レフェリー)1・2・3・4…。
(大樹)父ちゃん。
(レフェリー)5・6・7・8・9。
ファイト。
(吾郎)いけ!純ちゃん。
(吾郎)ガード!ガード!
(倒れる音)
(ゴング)
(リングアナ)ただ今の試合2ラウンド1分15秒。
マグロリアン中森選手のKO勝ちです。
純ちゃん…。
(大里)大丈夫?お疲れっした。
いや。
でもよく頑張った。
うん。
しょうがない。

(ドアの開閉音)
(早紀)いい試合だったよ。
純ちゃん。
(純一)でも早紀ちゃんとのデートがねぇ。
(早紀)残念でした。
(純一)駄目?駄目?1回だけデートさせて…。
(早紀)駄目。
(大里)そんなこと言ってるから負けちゃうんだよ。
そっか。

(ドアの開閉音)
(純一)大樹。
ごめんな。
負けちゃったよ。
いいんです。
(大里)それじゃ純ちゃん。
(純一)あっ。
今日はどうもありがとうございました。
(早紀)またジム来てね。
(純一)はい。
どうもありがとうございました。
早紀ちゃん。
(大樹)はい。
おおー。
君。
お父さん撮れるようになったんだね。
怖くなかった?あれ?俺が殴られてるとこばっかりじゃん。
(純一)まっいっか。
お父さん喜ぶもんな。
でどうすんだ?キックボクシングやるのか?
(大樹)やりません。
(純一)怒るぞお父さん。
(大樹)逃げちゃいます。
(純一)そっか。
いいんだよな。
逃げちゃっていいんだよな。

(晃司)純ちゃん。
お疲れ。
(純一)ごめん。
負けちゃった。
生きててよかった。
すてきだったよ。
純ちゃん。
ありがとう。
チーちゃん。
カッコ良かったよ。
(和子)私も感動しました。
俺だってさ純ちゃんと一緒にリングで…。
感動しちゃってさっきからずっとこんな調子なの。
(吾郎)純ちゃーん!
(純一)ゴローちゃん。
(吾郎)純ちゃん。
よく頑張ったよ。
よく…。
(晃司)ほら。
もう疲れてるからな。
(吾郎)だってさ。
だってさ。
香織さんと私でこれつくってきました。
勝ったらリングで着けてもらおうと思ってね。
負けちゃったけど。
でもやっぱり純ちゃんはチャンピオンだから。
これ。
はいはい。
はい。
よいしょ。
はい。
着けますよ。
ほら。
(純一)チャンピオンベルトだ。
よかったね。
純ちゃん。
(晃司)どんな世界チャンピオンベルトよりカッコイイよ。
ねえ純ちゃん…。
純ちゃん?みんなありがとう。
俺うれしいよ。
こんなうれしいことないよ。
(純一)みんなに見守られてさ。
俺ホントに幸せだから。
(吾郎)チャンピオン。
プラチナ純一!あっ。
写真。
写真撮ろう。
ねっ。
ねっ。
あっ。
チーちゃん。
私が撮ってあげる。
えっ?ほら。
ほらほら。
隣行って。
隣隣。
はいはい。
はい。
みんないい顔してよ。
いきますよ。
はい。
チャンピオン。
(一同)チャンピオン。
(シャッター音)ああ。
いい顔。
(純一)ありがとう。
晃司さん。
ありがとう。
(晃司)お疲れさま…。
お疲れさん。
(純一)晃司さん。
(吾郎)よく頑張った。
ホントによく頑張った。
(純一)和子さん。
ありがとう。
いいえ。
ホントすてきでした。
(純一)チーちゃん。
ありがとう。
よかったね。
今日はホントによかったね。
純ちゃん。
(純一)うん。
これで勝てれば最高だったんだけどね。
フフフ。
何書いてるの?このベルトをねみんなが俺にプレゼントしてくれたことを書いておきたくてさ。
そっか。
もし万が一ねこのベルトのことを俺が思い出せなかったらこの手帳俺に見せてね。
分かったよ。
ねえ純ちゃん。
うん?純ちゃん言ってたよね。
みんなに見守られて僕は幸せだって。
うん。
ホントにそう思うよ。
私も幸せだわ。
うん。
でもねいつまでもみんなに甘えてばかりはいられないよね?そうだね。
私考えてることがあるんだ。
これからの私たちのこと。

(操作音)
(呼び出し音)
(森山)もしもし。
森山さん?香織です。
(森山)ちょうどよかった。
今電話しようと思ってたとこなんです。
えっ?
(森山)掘っていた井戸から水が出たんです。
もう駄目かと思ってたけどやっと出たんです。
さっき。
ああ。
よかった。
(森山)いよいよあしたから学校の建設です。
(森山)あっ。
そっちはどうですか?純ちゃんの病気も安定してるし。
お母さんもすっかり元気になって。
もう心配ないわ。
(森山)それじゃもうこっちに来られますね。
あのね森山さん。
(森山)はい?ごめんなさい。
そっちには行けないの。
(森山)香織さん…。
2015/05/28(木) 13:25〜13:55
関西テレビ1
プラチナエイジ #44[字][デ]【60歳、ここから人生が輝き出す。】

和子(宮崎美子)の夫は詐欺に騙され、智恵子(池上季実子)の店は移転先が決まらない。香織(榊原郁恵)は姑に復縁を求められ…。人生の岐路に立った3人が選んだ先には…

詳細情報
番組内容
 認知症の自分でも夢を追いかけたい、そんな思いからキックボクシングの大会出場に向け練習していた純一(春田純一)の対戦相手が決まる。純一は晃司(宅麻伸)に、自分が勝ったら香織(榊原郁恵)に本心を打ち明け、家に残ってほしいと引き止めるよう、迫る。和子(宮崎美子)は「頑張れ純ちゃん」横断幕やキラキラウチワを作り、気合い十分。
 試合当日、純一のパンチが鋭く決まる。
番組内容2
応援に駆け付けた智恵子(池上季実子)、晃司、香織、和子、吾郎(中本賢)の誰もが歓喜の声を上げる。
 やがて試合が終了。健闘した純一に香織と和子が手作りチャンピオンベルトの贈り物をする。智恵子は、純一がいかに友達から愛されているかを実感する一方、複雑な気持ちになる。
出演者
伊佐山香織:榊原郁恵
速水智恵子:池上季実子
岩村和子:宮崎美子
速水純一:春田純一
岩村吾郎:中本 賢
伊佐山晃司:宅麻 伸
スタッフ
原作・脚本:清水有生
演出:阿部雄一
プロデュース:市野直親(東海テレビ)
浦井孝行(国際放映)
河角直樹(国際放映)
音楽:佐藤舞希子
主題歌:郷ひろみ「100の願い」(ソニー・ミュージックレコーズ)
制作著作:国際放映
制作:東海テレビ
ご案内
【公式サイト】
http://tokai−tv.com/platinumage
【公式ツイッター】
@hirudoraTokaitv
【LINE】
@hirudora
【YouTube】
東海テレビ公式チャンネルも好評配信中!

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32724(0x7FD4)
TransportStreamID:32724(0x7FD4)
ServiceID:2080(0x0820)
EventID:26841(0x68D9)

カテゴリー: 未分類 | 投稿日: | 投稿者: