7NHK高校講座 社会と情報「信頼できる情報とは」 2015.05.28


こんにちは。
池澤あやかです。
今日は私たちの周りにあふれている情報について考えてみましょう。
池澤さんはふだんどうやって情報を得ているかな?う〜ん。
テレビやインターネットあと雑誌や新聞も時々読みますね。
そうか。
毎日いろんなメディアからたくさんの情報が送られているけどその情報が信頼できるかどうかってどうやって判断しています?う〜ん。
あんまり考えた事なかったけど…。
たくさんの情報の中には事実とは違うものや意図的に誇張されたものなどが紛れ込んでいる可能性があるんですよ。
そうだよね。
それを見極めるのって大切ですよね。
という訳で今日のテーマは…
(田村)どうも〜こんにちは。
(川島)麒麟です。
(2人)よろしくお願いします。
さあ始まりました。
早速ですけど街角インタビューという事で今日は大人気お笑いコンビ麒麟について聞いてみたいと思います。
こんにちは。
こんにちは。
すいません。
変な顔してるとこ申し訳ないんですけどもね。
変な顔してるところ?今日は聞きたい事がありまして…。
麒麟っていうお笑いコンビ知ってますか?知ってますよ。
その中でも川島さんそのイメージをお答え下さい。
あ〜まあ川島君ねえ声はいいけどね。
でも頭でかいしね脚短いしね運動神経異常に悪いしね。
まあでも芸人の中ではイケメンっていう感じかな。
なるほど。
ありがとうございました。
…といったやつをこの場でバ〜ッと編集をしまして編集に編集を重ねたやつを皆さんに見てもらいましょう。
321ドン。
麒麟っていうお笑いコンビ知ってますか?知ってますよ。
その中でも川島さんそのイメージをお答え下さい。
あ〜まあ川島君ねえ声はいいけどね。
芸人の中ではイケメンっていう感じかな。
なるほど。
ありがとうございました。
こら!お前の都合のいい部分だけ使うとるやないか。
という訳で本日のキリンワードは…。
(川島)「信じすぎる者は救われない?」。
今回は情報には偏りがあるという事それとどううまくつきあっていくかについて学んでいきましょう。
例えばある出来事をニュースで伝える場合その全てを伝える事は難しいですよね。
確かにね。
テレビやとやっぱり時間に制限がありますから。
文字でもね新聞とかでも制限があるからね。
無限に使えませんもんね。
ちゃんと見てもやっぱりその一部分しか我々は受け取ってないのかもしれない。
情報はね。
つまりほとんどの情報には出来事のどの部分を伝えるかという発信者の意図が入っているんです。
さっきお二人がやったインタビューを編集したものでも川島さんの自分をよく見せたいという意図が入っていたんでしょうね。
そういうとこあるもんな。
それだけですよ僕の駄目なところは。
実際ニュースでもああいう事が僕らの知らないところで行われてる可能性があるという事ですね。
そうなんです。
それを情報操作といいます。
発信者にとって都合のいい部分を強調したり都合の悪い部分を省いたりしているんですよ。
こちらのグラフを見て下さい。
こちらのグラフは「麒麟の田村さんてどんなイメージ?」というインタビューを基に作成されたものです。
今度は僕ですか?そうですね。
圧倒的に「茶色い」っていう部分が多いですね。
(田村)おかしい。
(川島)イメージの中に「茶色い」っていうのがあるんですね。
「優しそう」とかね。
(田村)なあ!人間を見ての感想ちゃうやん。
(川島)ぱっと見た識別ですからね。
でも圧倒的にお前茶色い思われてる。
(田村)茶色いって?
(川島)しょうがない。
イメージやから。
(田村)何このグラフ。
実はこの円グラフですね立体的に描かれてますよね。
(田村)そうですね。
奥行きがありますね。
これを平面のパターンにしてみますと…。
ほら。
(田村)変わってきましたよ!
(川島)「茶色い」がちっちゃなった。
(田村)「面白い」がだいぶ増えました。
つまりこっちのグラフは立体にして遠近感をつける事で下の部分を強調しているんですね。
なるほどね。
うそついてる訳じゃないけどこれだけ見たらここが大きく見えるもんね。
(川島)数字自体はいじってないんだけどね。
すごいテクニックですね。
これぞ情報操作って事ですよ。
このように…さて実際のニュースの世界では情報をどのように扱っているのか私が取材してきました。
という訳で私池澤は日本最大のポータルサイトを運営している会社にやって来ました。
私たちがふだん見ているサイトがどのように作られどのように運営されているのかその現場に迫ってみたいと思います。
行ってきます。
これがこの会社のトップページ。
ニュースなどさまざまな情報にアクセスするための入り口として多くの人が利用しています。
ここはマスコミ各社から入ってくるニュースを扱う部門です。
わあ!机いっぱい。
人もいっぱい。
でも静かですね。
入ってくるニュースの数は…総勢およそ25名のスタッフが交代で24時間作業しています。
う〜。
(スピーカー)「大阪オフィスのタケノです」。
えっ奥にあるテレビがもしかして大阪オフィスの様子なんですか?お〜すごい。
(スピーカー)「はい」。
この会社では東京だけでなく大阪にもニュース部門を置いていて…これは…トップページの中央に表示されているトピックス。
最新のニュースや話題になりそうな情報の見出しが表示されています。
すみません。
はい。
このニュースのトピックスっていうのはどういう基準で選んでるんですか?つまりどのニュースをトピックスに載せるかどういう順番で並べるかは担当者によって決められていたんですね。
なるほど。
あのトピックスに出てるニュースっていうのはスタッフの人が一つ一つ選んで見出しもつけたりとかそういうふうに出してるんですね。
順番びっくりしましたね。
先着順でバンバンやってんのかと思ったらちゃんと意図して組み替えて…。
公共性の強いものを選んでという。
驚きました。
勉強になりますね。
そうなんですよね。
サイトを訪れた人に注目してもらうためにはどんなニュースを選べばいいのかという送り手側の意図が含まれているんですね。
ところでお二人はふだんいろんな情報に接した時にそれが事実かどうかなんて考えた事ありますか?僕はそんなやぼなまねはしないですね。
やぼちゃうもん別に。
人を疑うっていう自分が嫌い。
やかましいわ。
何で急にかっこつけてんのや。
テレビや新聞社が発信している情報は何となく安心感がありますよね。
そうですね。
大手っていうブランドがあれば信頼感あるんですけど…。
失敗したら向こうも何かダメージあるとかね。
個人が言ってる…例えばブログとかで言ってる事とかは「ほんまかな?」って信憑性欠けますけどね。
いろんな情報があふれているインターネット。
信頼できる情報とそうでない情報はどうやって見分ければよいのでしょうか。
自治体や警察などの公的機関からの情報やマスコミが発信する情報。
更にはツイッターなどに寄せられる個人からの情報など日本中を大量の情報が飛び交いました。
こうした情報を活用するためにボランティアが集まり復興を支援するウェブサイトを立ち上げました。
各地から発信されている数多くの被害情報や救援情報などを地図に落とす事でどこでどんな支援が必要なのかを一目で分かるようにしたのです。
しかしツイッターに寄せられる情報には事実とは違うものやデマが混じっている可能性もあります。
それをどのように見極めていたのでしょうか。
例えばある情報がほかの記事から…そういうのをチェックして信頼性を確認する。
それまで活動の実績とかをブログで何も公開してないでいきなりそれだけ載っかっているみたいなそういうものはすごく厳密にチェックをしてからやりました。
すごい難しい事ですよね。
うん。
本当かどうか分からない情報を確かめるのは大事ですけど一刻を争うからねあんな時は。
何秒でこの人助かったかも…というのはあるから。
その中でねでもデマは流しちゃいけないので…。
やっぱり確かな情報を流すというのはすごい事ですよ。
はい。
ある出来事を直接見たり調べたりした人が発信する情報を一次情報。
一次情報を編集してまとめたものを二次情報といい一次情報より信憑性が低くなる事があるんです。
(一同)ふ〜ん。
情報を受け取る場合には…特にインターネットでは個人が発信している情報もたくさんあるから…チェーンメールは相手にしちゃいけまちぇーん。
(田村)ダジャレやないか!その声は何やねん。
ふざけまくっとるやないか。
すいまちぇーん。
やめぇ。
さて突然ですがお二人はメディアリテラシーという言葉を聞いた事がありますか?うん?聞いた事あるかもしれんけど意味が全く分かんない。
初めて聞いた。
ではこちらをご覧下さい。
このメディアリテラシーの…メディアリテラシーという言葉自体は大きく2つの意味があります。
2つ?どんな違いがあるんですか?まず1つ目がこちら。
なるほど。
受け取る側…そうですね。
ではもう一つはどんな力だと思いますか?川島さん。
ですからその情報を読み解いた上でこれがうその情報だなって分かっても…これですね。
これ。
これが一番のリテラシー。
そこにメディアリテラシーが?読み解く力?優しさ。
さてそうなんでしょうか。
ズンズンズンズンズンズンズン!
(田村)全然ちゃうねん。
(川島)いやまだ分かんないよ。
いやいや…発信やから。
さっきの受け取り方の更にの話やから。
「メディアを使って表現する力」です。
(田村)なるほどねそういう事か。
受信と発信に気を付けろという…。
なるほどなるほど。
この発信者としてのメディアリテラシーについてこんな授業をやってる高校があるんです。
どうぞ。
今日はねみんなにちょっと楽しい授業を展開しようかなと思ってるんです。
全部で3枚の写真が入ってますから3人グループあるいは4人グループでまず開けてみましょう。
封筒を開けてみると中に入っていたのは…いろんな表情をしていますがこれを使って何をするんでしょうか。
(田邊)封筒の中にはもう一つね小さい短冊みたいな紙が入ってんの。
その紙にはねお題が出てます。
このテーマでストーリーを作ってみて下さい。
つまり3枚の写真の順番と与えられたお題に合ったストーリーを考えるって事ですね。
例えば……といった具合に作ります。
さあ作業開始。
使う写真は同じなのに違うテーマを表現するなんて本当にできるのかな。
(田村)そやね。
提案していかなあかんもんね。
困ってるんだよ。
(田村)確かに。
正解がないから難しいよね。
(川島)滑るの嫌やろうな。
さあ作品を発表してもらいましょう。
まずは「困っている」というお題で作った作品です。
(一同の笑い声)困ってるんだよな?ここにこう生えてきちゃって。
その様子だな。
次のお題は…
(田邊)どうぞ。
(田邊)その方がステキだもんな。
(笑い声)
(拍手)同じ写真でも順番やせりふを変えるだけで全く違う表現ができるんだね。
自分が誰に向かってどんな情報を発信していくかっていう事はものすごく大事な事なの。
でも発信する時にはね同じ材料でもそれをどんなふうに編集してどんな順番で伝えようかっていう事で随分変わってきちゃうでしょ。
そして発信してる情報は必ず発信する人があるいは発信するグループが何らかの編集してある意図を持って発信してるという事をよく考えて情報を受け止めてもらいたいなと思っています。
面白い。
大喜利みたいな授業ですね。
変わった授業やな。
ああいう授業楽しいやん。
まあ1人目の読む子テンション低すぎやったけどね。
そりゃ恥ずいよね。
いざ発表ってなってね男子一人やったし。
でも枠まで切ったりとかしてああいう表現方法もあったりして面白かったですね。
実際に発信者になってる訳ですね。
そうやね。
編集してね。
ちなみにですね先ほどの授業40分間撮影して使われたのは僅か4分です。
(川島)今のVTRもここのスタッフによって意図的に編集されたVTRだったという事ですね。
どういう意図で編集されたんですかね。
結局このスタッフの手のひらの上で踊らされてるだけなんです。
そんな悪い話じゃないです。
(川島)我々はそうですよ。
徹底的にカットしてある…。
その中でどういう意図を持って編集したかを読み取る力を養わなければという事ですね。
そうなんです。
同じ写真でも違う表現ができるという事を分かりやすく伝えようとしていたんですよ。
じゃあ一番面白いネタを収集したって事ですか?そうなのかな。
過激的な発言もカットですから。
個人が発信者にもなれる…2015/05/28(木) 14:00〜14:20
NHKEテレ1大阪
NHK高校講座 社会と情報「信頼できる情報とは」[字]

膨大な情報の中から必要な情報をどのようにして選ぶか、情報の真偽の見抜きかた、自ら情報を作り出し発信する方法など、情報社会に必須のスキルや心構えを学ぶ。

詳細情報
番組内容
膨大な情報の中から必要な情報をどのようにして選ぶか、情報の真偽をどのようにして見抜くか、どのようにして自ら情報を作り出して発信するかなど、情報社会に必須のスキルや心構えを学ぶ。今回の学習ポイントは、情報操作とはどういうことか、メディアと信ぴょう性、メディアリテラシー。【出演】池澤あやか、麒麟
出演者
【講師】清教学園中・高等学校特任教諭…田邊則彦,【司会】麒麟,池澤あやか

ジャンル :
趣味/教育 – 中学生・高校生
バラエティ – その他
趣味/教育 – 生涯教育・資格

映像 : 480i(525i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32721(0x7FD1)
TransportStreamID:32721(0x7FD1)
ServiceID:2056(0x0808)
EventID:10298(0x283A)

カテゴリー: 未分類 | 投稿日: | 投稿者: