（鑑純一郎）「ＹＤ」って知ってるか？え？ちが〜〜う！！「やりたいことしかできない病」。
それがこの俺鑑純一郎だ！
（おしらせチャイム）
（マキナ）鑑先生鑑先生…至急生徒会室までお越し下さい。
繰り返します。
鑑先生鑑先生…至急生徒会室までお越し下さい。
（拡声器：マキナ）鑑先生鑑先生…至急生徒会室までお越し下さい。
鑑先生鑑先生！…至急生徒会室までお越し下さい！鑑純一郎！！先生…。
あん？
（マキナ）鑑純一郎…ガン無視かコルアァッ！！なんだよ変則ツインテール…あっ！なんだじゃないわよ！学校でマンガなんか読みふけって！全然教師としての自覚…が…。
エロマンガじゃない！エロマンガだと？『終末学園』はエロマンガではない！文学だ！！神々を擬人化した学園ラブコメという少女マンガでありながら人類の歴史宗教などを大胆にネタとして取り込みそれでいて説教くさくない一級品のエンタテイメントとしてまとめあげるまさに神の業！このマンガにとってエロなんて飾りです。
偉い人にはそれがわからんのですよ。
あ〜っ！も〜っ訳わかんないこと言わないで！それよりこれ！あなたのクラスの不登校児です！ただちにこれから家庭訪問に行き明日から登校するよう指導して下さい。
断る！気持ちいいくらいきっぱり断ったわね。
俺はこれから『終末学園』第３巻を買いにアキバに行くんだよ！だったら家庭訪問の途中に近くの本屋で買えばいいじゃない！アキバのアヌメイトで買わないと天上院騎咲先生のサイン会の整理券が貰えないんだよ！へ？何よこのＹＤ教師〜！！・３１１３１２３１３…・あぶね〜とこだった。
整理券ギリギリだったわ。
・３１６３１７…・あ？３１８。
おいお前何数えてんだ？この書店で朝から『終末学園』第３巻の売れた数。
朝からって…もう夕方だぞ。
お前ずっとここで数えてたの？３１８冊…これでこの店だけで最新巻が２１８人の手に渡った…。
無視かよ。
つ〜か手に入れたの３１８人じゃね〜の？２１８人で合ってる。
なぜなら…私が最初に１００冊買ったから！な何でお前こんなに買ってんの？わかりきったことを聞くな。
それはこの私がこのマンガの最大の理解者であり一番のファンだからだ！私が買ったこの１００冊は全国の図書館に寄贈されることになる。
この作品を世に広めることが私の使命…。
ふ〜んそりゃ結構なことだがこうしてる間にまた何人か買っていったぞ。
数えなくていいのか？ああ〜っ！！お前のせいで数わかんなくなっちゃったじゃないか！バカ！！俺のせいかよ！お前が聞いてもないことまで勝手に語ってたからだろ！フン！３１５冊目の本を買うような男に私の気持ちなんて理解できないわよね。
所詮あなたの『終末学園』への思いはその程度。
伏線とかもわかってないでしょ？おうそいつは一体どういう意味だ？言っとくけど俺お前より深くこのマンガ読み込んでるぜ。
はあ？何言ってんだか。
私より『終末学園』に詳しい人なんかいるわけないじゃない。
無理して背伸びしなくてもいいよ３１５番！アハハハ！じゃあ勝負すっか…。
見せてやるよ俺の本気を！あああ…ああ…。
どうだ？まだ生意気な口たたく元気あるか？まさかこの私が『終末学園』のトリビア対決で負けるなんて…。
お前も言うだけあって相当だと思うぜ。
ま相手が悪かったと諦めるんだな。
まだ勝負はついてない！は？ちょっとウチまでついて来て！絶対に私が一番だと認めさせてやる！すげ〜マンションだな…。
うん？うおおおっ！これ天上院騎咲先生のカラーイラストじゃね〜か！げっ！こっちは正式発売前のロールモデルフィギュア！わわっ！こっちは先生の生原画！…ってうわ！キャラの初期設定イラストまであるじゃね〜か！《ん？まてよ…これは全部いちファンには入手不可能なものばかり…もしかしてあいつ作品を好き過ぎてファンとして許される一線を越えたのか？》お前どうしてこんなに騎咲先生のレアものばかり持ってんだ？そんなの決まってるだろ…。
（騎咲）何を隠そうこの私が天上院騎咲だからだ！フフフ…。
いやぁ何かごめんな。
俺お前をそこまで追い込むつもりなかったし。
うんお前が一番だよ！じゃあ俺帰るから…。
待ていっ！！マジで…天上院騎咲先生！？ようやくわかったか！原作者だぞ一番すごいんだぞ！
（携帯の着信音）あ〜鑑純一郎？今から不登校児のデータ送るから…。
バカ！今それどころじゃね〜っての！
（マキナ）それどころですって！あんた一応教師でしょ！いい？中でも不登校で１年ダブってるのがいるから必ず学校に連れてきなさいよ！だから今はそれどころじゃ…。
（電話の切れる音）
（メールの着信音）え？ええっ！？《どういうことだ？見たところ全く同じ顔に見えるが…まさか俺のクラスの不登校児が売れっ子マンガ家の天上院騎咲？》どうした？《いやしかし…親戚とか他人のそら似ってこともあるし…》《まいっか》
（電話のベル）どうしたの？…ああ新連載の予告マンガならまだ３日あるし…。
連絡ミス！？本当の締め切りは…明日の朝まで！？締め切りを延ばす？バカ言わないで！８ページくらい楽勝よ！大丈夫なのか？この天上院騎咲たぎるシチュエーションさえあれば一晩で８ページくらい余裕で描けるわ！たぎるシチュエーション…で次回作はどんなマンガなんだ？『終末学園』のあぽろくんとアテナちゃんみたいな兄妹モノなんだけど。
マジで！？
（ドアが開く音）
（鑑純音）失礼しま〜す…。
兄ぃったらいきなりこんな時間に呼び出して大事な話って何よ？ていうかここどこ…？あっ！兄ぃ！どうしたの？純音実はな…俺たち本当の兄妹じゃなかったんだって…。
え？驚いただろ？俺もさっき知ったばっかでさ…さすがに参ったよ…。
こんなことあるんだな…。
兄ぃ…。
でも俺ちょっとだけほっとしたかもしんね〜や…。
ちょっ…どうしたの？兄ぃ…。
どうしたんだろうな…。
《え？ええっ！何？わかんない…これって一体どういうこと！？兄ぃさっきからおかしいよ！》純音俺…。
《あれ？なんか…私まで頭がボーッとして…》
（ドアが開く音）カーット！！あ〜っ！え？今のどうでした？先生。
参考になりましたか？え？うむ今のは実にたぎるシチュエーションだった。
これなら一気に書き上げられそうだ！え？何？どういうこと？ああ今のはなお前のリアクションを作品作りに役立てようと仕掛けたドッキリだ。
じゃあ全部…ウソ…。
ごくろうもう帰っていいぞ。
帰らないよ…。
あ？…ううっ！私のリアクションはこれからだ！！ええい！！うわぁあああっ！！
（ボコられる音）すごい…人という生き物はここまで残酷になれるのか？も〜そういうことなら初めから言ってくれたらいいのに。
兄ぃは何描いてるの？うまっ！こんなこともあろうかと好きな作家の絵柄は日ごろ模写してたんだ。
騎咲先生！モブ終わりました。
うむ。
じゃあ次は背景描いてくれ。
私のパソコンに資料が入っている。
わっかりました！《これか…ん？》《あっこれは…》できた〜！ハー。
うんうん。
これならきっと読者もドキドキするぞ！お前たちが協力してくれたおかげだ！改めて礼を言うぞ！なあちょっといいか？
（騎咲）ん？お前田中さち子か？そんなのお前に答える必要はない。
俺は田中さち子の担任教師鑑純一郎だ。
うっ…！私は学校には行かないわ。
（騎咲）私はマンガを描いてそれを楽しんでくれる読者がいてくれればいいの。
学校生活を楽しんだり友達を作ったりする時間があるならその時間を作品に捧げて読者を１人でも多く増やしたい。
それでも…俺はお前の担任教師として言っておかなければならないことがある。
その心を決して忘れるんじゃないぞ！え？お前の身体はお前だけのモノじゃねえ！『終末学園』読者全員のモノなんだ！学校のことなんか忘れていいからそのことだけは忘れるな〜！あ…。
返事は！？はい…。
ハー良かった〜。
これで安心して『終末学園』が読めるわ〜。
《これが…私の担任？》今から家に帰って制服に着替えてうわあ遅刻ギリギリだなぁ。
遅刻なんかしたら鬼ババアみたいなこわ〜い生徒会長さんにお仕置きされっぞ。
（携帯の着信音）お？って…噂をすればだ。
よお鬼ババア。
だ〜れが鬼ババアよ！田中さち子には会ったの？どんな手を使ってでも彼女を登校させてよね！お前田中さち子と知り合いなのか？ななによ突然。
彼女とは１年の時から同じクラスだったわ。
でもそのうちマンガを描くのに忙しいとか言って学校に来なくなったのよ。
（マキナ）うちの学園のこと何も知らないくせに！マンガなんてくだらないものを学業より優先させるなんて許せない！そういうお前はあいつのマンガの何を知ってるんだ？うっ…！まあいいさわかったよ。
連れてくれば本当にどんな手を使ってもいいんだな？
（マキナ）そうよ必ず連れてきて。
どうしたの？兄ぃ。
バス来たわよ。
お前先に帰ってくれ。
俺はちょっと寄るとこあるから。
じゃあな。
ちょっと兄ぃ！どこ行くのよ！
（運転手）乗るんですか？乗らないんですか？あっすいません乗ります！
（パチン！）さぁて授業を始めるか。
今日も出口調査ですか？騎咲先生。
あ…。
フ…。
やっぱお前には学校に来てもらうぜ。
田中さち子。
（生徒）すすみませんでした〜！
（生徒）もう二度と遅刻しませ〜ん！もう二度と？あなたたち昨日も同じ事言ってたでしょ？それでもこの銀杏学園の生徒ですか！恥を知りなさい！生徒会長桃園マキナの朝は遅刻者をボコることから始まる。
うっ…！田中さち子！一体どうやって！？なぁに簡単さ！次回作のマンガのネタが生徒会長モノに決まったから桃園マキナを密着取材するように言ったのさ。
登校しろってどういうこと？昨日と話が違うじゃないまあ聞けよ。
お前を登校させようとしてるのは変則ツインテールだけだ。
ってことはつまりあいつを黙らせればいい田中さち子が学校に来たら困ったことになる…と思わせればいいんだよわかったわ不登校児を連れてくればどんな手を使ってもいいって言ったよな。
い言ったわよ。
そういうわけだからたっぷり取材させてもらうわよ。
生徒会長桃園マキナ。
田中さち子…！あなた全然変わってないわね。
《密着取材とか言ってたけど授業中は何も》さすが生徒会長ノートは整っている。
え！？さながら参考書のようだ。
う…げっ！ふう…。
（ガタン）
（マキナ）ええっ！？もう嫌ぁ〜！
（マキナ）ただいまぁ…。
はあ…今日はひどい１日だったわ。
明日もこうかと思うとうんざり…。
よう！おかえり。
えええ〜！なんで家にまでいるのよ！密着取材は学校だけとは言ってないぜ。
プライベートまで調べないと生徒会長を取材したことにならないわ。
（騎咲）ヒーヒヒヒ…。
生徒会長の引き出し〜。
ちょっ…！生徒会長のタンスに生徒会長の私服！
（騎咲）そしてタンスの引き出しには一体何が入ってるんでしょうか？わわかったわよ！フフ…。
「もう学校に来い」なんて言わないからやめて…！
（マキナ）好きなだけ私のことを見ればいい。
あ…！その代わり気が済んだら学校に来るのよ！なぜ…そこまでして。
私が生徒会長だからよ。
そこまで言うならもっと見せろよ。
お前自身を。
（騎咲）いつの間にそれを！さち子…まだ取っててくれたの？べ別に取ってたわけじゃないわ。
パソコンの中に保存しっぱなしにして忘れてただけよ。
それ撮ったの入学式だったわよね。
お母さん撮って！あら？確か同じクラスになったコよね？私桃園マキナ田中さち子…ね一緒に撮ろう！
（マキナ）うふふふ…
（シャッター音）
（マキナ）私は銀杏学園に入学できたことがものすごく嬉しかった。
でもあんたは…。
お互い憧れの学校に入れて良かったね！別に
（マキナ）その後も何とかあなたに学校を好きになってもらおうと積極的に話しかけたわ。
友達になれると思った。
でも…。
こんな学校私には必要ない
（マキナ）そういってあなたは学校に来なくなったわよね。
（騎咲）それが何！？私は私の考えで学校を必要ないと判断したから行くのをやめたの！他人にとやかく言われる筋合いはないわ！あなたが学校を好きなのは勝手だけどそれを他人に押し付けないで！う…。
押し付けていいんだぜ。
ま待て！お前どっちの味方なんだ！興味ない人間に自分の趣味を押し付ける。
これはオタクの立派な権利だからな。
って私オタクじゃないわ！銀杏学園の生徒会長よ。
だからさち子がこの学園を必要ないっていうならだったらいつかさち子が必要だって思えるような学校にしてやろうってそう思っただけよ。
うっ。
フッ…やっぱりお前は銀杏学園のオタクだよ。
変則ツインテールハハハ！今日の授業はこれまで。
何やってんだ！？お前ら！つか騎咲先生学校に来ることにしたんですか？思えば私はこいつが生徒会長として作り上げた銀杏学園は知らない。
だからよく知った上で「やっぱり必要ない！」と言ってやるために登校することにした。
私も田中さち子のもうひとつの顔漫画家天上院騎咲のことは何も知らない。
だからよく知った上で「やっぱりマンガなんてくだらない！」と言ってやるために学校でマンガを描くことは認めるわ！こうなったら私のマンガ愛が上か！私の学園愛が上か！お前にジャッジしてもらうからな！いいですね！鑑純一郎！うう…う…。
めんどくさ〜！2015/05/29(金) 01:33〜02:35
読売テレビ１
木曜スターナイト「電波教師[再][字]／イニシエーション・ラブ公開記念」
【電波教師「不登校児は大センセイ」】【イニシエーション・ラブ公開記念“あなたは既に騙されている”ＳＰ】
詳細情報
電波教師１
■声の出演
鑑純一郎：神谷浩史
鑑純音：松井玲奈
桃園マキナ：大西沙織
天上院騎咲：佐倉綾音ほか
■番組記述
鑑は漫画「終末学園」最新刊を買いに行き、この漫画の一番のファンと自負するゴスロリ少女と出会う。少女は作者の生原画など、ファンには入手困難なものを所有していて…
電波教師２
■番組内容
鑑はマキナからクラスの不登校児を指導するよう頼まれる。だが、鑑は漫画「終末学園」最新刊を秋葉原に買いに行く。そこで鑑はこの漫画の一番のファンだと自負するゴスロリ少女と出会う。鑑が「終末学園」のトリビア対決をして勝利すると、少女はまだ勝負はついていないと訴え、自分が一番と認めさせるために鑑を自宅へと連れて行く。少女は作者の生原画など、ファンには入手困難なものばかりを所有していた…。
電波教師３
■おしらせ
※２０１５年５月２３日の再放送です。
公開記念１
■出演者
松田翔太
前田敦子
木村文乃
三浦貴大
前野朋哉
木梨憲武
片岡鶴太郎
手塚理美ほか
■番組記述
「イニシエーション・ラブ」大特集！松田翔太＆前田敦子＆木村文乃＆三浦貴大＆前野朋哉のＳＰ座談会
公開記念２
■番組内容
ラブストーリーがラスト５分でミステリーに！「イニシエーション・ラブ」大特集▽松田翔太＆前田敦子＆木村文乃＆三浦貴大＆前野朋哉の映画公開記念ＳＰ座談会▽貴重なキャスト陣の裏側！堤監督の映像トリック！８０年代グッズ＆ソングスも！
■おしらせ
※日本テレビ、２０１５年５月２２日放送分です。
ジャンル :
アニメ／特撮 – 国内アニメ
映画 – 邦画
情報／ワイドショー – 番組紹介・お知らせ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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