星野典久
2015年6月2日19時29分
安倍内閣の閣僚が2日、そろって沖縄の夏の正装シャツ「かりゆしウェア」を着て閣議に臨み、軽装で働く「クールビズ」の取り組みをPRした。
夏の恒例だが、今年、安倍晋三首相と菅義偉官房長官らが着たのは、沖縄県の翁長雄志知事から先月贈られたもの。米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移設に反対する翁長氏との溝は埋まっていないが、安倍氏は「軽くて涼しくて気持ちいい」と記者団にアピール。沖縄基地負担軽減担当相を兼務する菅氏も閣議後の記者会見で「着心地は最高です。少しでも沖縄振興の役に立てればいいなと思って着ている」と述べた。
ただ、沖縄県側との歩み寄りを問われた菅氏は「(辺野古移設が)唯一の道だと考えている。粘り強く説明させていただきながら対応したい」と従来の立場を強調。移設問題で両者の「風通し」をよくするのは簡単ではなさそうだ。(星野典久)
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