6(最終回)プラチナエイジ #45【60歳、ここから人生が輝き出す。】 2015.05.29


(晃司)今日はみんな集まってくれてありがとう。
本来なら完成してから演奏会をやりたかったんだけど香織がウガンダに行く日が近いので完成途中だけどみんなに私のチェロの音を聴いてほしくて集まってもらいました。
私のチェロを演奏してくださるのはチェリストの佐藤舞希子さんです。
(晃司)初めて作ったチェロがどんな音色を出すのかドキドキしてます。
あのう。
それで何を演奏していただくか迷ったんだけどあえてこの曲にします。
(晃司)ショパン。
『別れの曲』・
(『別れの曲』の演奏)
(純一)《フィリピン!?》
(智恵子)《うん》
(純一)《本気で言ってるの?チーちゃん》
(智恵子)《うん》《驚いたねぇ》
(香織)《そっちには行けないの》《森山さんのことを好きになったのは本当です》《あなたと一緒にいたい》《あなたの世界で私も生きてみたい》
(香織)《ホントにそう思ったの》《でもあのときの私はどこかで目の前の現実から逃げてたんです》《そんなときにあなたは私に自分の世界があるって言ってくれた》《暗闇にいた私をあなたが照らしてくれた》《救われた気がした。
だから私はあなたと一緒にウガンダに行くって決めたの。
でも…》
(森山)《香織さん。
もうそれ以上言わなくていいです》《よく分かりましたから。
ホント言うとねきっとそうなんだろなって思ってました》
(森山)《いつかあなたとこんなことを話さなきゃいけない日がくるんじゃないかって》
(森山)《でも僕は大丈夫です》《今までどおり一人で生きていきますから》《香織さんには自分の思ったとおり生きてほしいです》《ホントにごめんなさい》《ありがとう》
(智恵子)お願いします。
(吾郎)あいよ。
(和子)素晴らしい音でしたね。
私感動しちゃいました。
(智恵子)私も。
どうだった?自分で作った楽器の音色は?うん。
ちょっと感動した。
(純一)さてと。
せっかくいい音楽を聞かせてもらったことだしさ何かこのまま帰るのも何かね。
(吾郎)ですね。
よし。
ギョーザパーティーやろうか?
(純一)いいですね。
(智恵子)じゃあ私買い出し行ってくる。
(和子)私も。
(晃司)お願いします。
じゃあお母さんにも声掛けてきます。
(晃司)ああ。
おふくろね。
はい?これから出掛けるんだ。
そうなの?
(晃司)うん。

(足音)・お母さん。
入ります。
あっ。
お母さん。
あのう。
(時枝)結局私のお願い聞いてもらえなかったわね。
いえ。
そのことなんですけど。
(時枝)でも私老人ホーム入るのやめたの。
えっ!?
(時枝)だって晃司があんな道楽みたいなこと始めたのよ。
どうやって食べていくのよ?お金だって必要だし。
はあ。
それにね晃司の世話誰がするの?私がいなくなったらあの子何にもできないんだから。
そのことなんですけど。

(晃司)母さん。
迎えの車来たよ。
(時枝)あっそう。
あっ。
(時枝)じゃあね。
あのう。
(和子・吾郎)3個。
(吾郎)指入れなきゃ駄目だね。
これね。
(和子)うん。
(智恵子)思い出すわね。
何を?
(智恵子)ほら。
前にギョーザパーティーやったじゃないのよ。
ああ。
(智恵子)あのときにさ美咲って子の母親が晃司さんの絶対深い仲だったって私見破ったのよね。
そうだっけ?そうよ。
あっ。
あのときさ。
うん?森山さん。
一緒だったわよね?うん。
今なら言えるでしょ?うん?あのとき森山さんのこともう好きになってたの?ううん。
あのころはそんなんじゃないわよ。
あっそう。
(和子)中身できました?
(香織・智恵子)はいはい。
(和子)うわ。
すごい。
(吾郎)和子。
和子。
大変だ。
(和子)えっ?何?
(吾郎)こっち来い。
こっちこっち。
早く。
・「海を渡る蝶」
(一同)ほら。
ほら。
早く…。
(香織・智恵子)どうしたの?・「その二枚の羽を広げ」
(和子)翔也君?
(吾郎)和子。
よかったな。
えっ?
(和子)うん。
(翔也)・「行けるとこまで」おめでとう。
和子さん。
やったわね。
(翔也)・「僕を呼んでる」・「声がするんだ」
(吾郎)ああー。
びっくりした。
(翔也)・「もう迷わないよ」
(吾郎)びっくりしたよ。
(翔也)・「風の中に見た」
(吾郎)こいつ。
どうかな?
(晃司)ああ。
はいはい。
すいません。
いきますよ。
ほっ。
ほら。
おいしそうに。
すごいすごい。
熱いですよ。
熱い熱い熱い…。
(純一)うんうん…。
どうかな?おいしそうね。
(一同)うん。
うまい。
おいしい。
かりかりに。
(晃司)吾郎さん。
その後どうなの?和子さんのお父さんと?
(吾郎)えっ?
(純一)仲良くやってんの?
(吾郎)いやぁ。
まずまずですね。
(和子)結構うまくやってんのよ。
父のことねパパさんって呼んで。
(智恵子・香織)パパさん!?
(吾郎のせき)変わったのね。
吾郎さんも。
(吾郎)まあ。
(吾郎)それでねいい機会ですからそのパパさんから農業の手ほどきをしていただこうかなと思っているんです。
で近々会社も辞めまして。
辞める!?
(吾郎)本格的に鎌倉野菜を作ってみようかと思っています。
(一同)おっ!和子さんもやるんですか?畑。
(和子)私はやらないと思う。
どうして?
(和子)この人のお母さんを引き取りたいと思ってるの。
(吾郎)和子。
本気かよ?この際みんなで力を合わせていけば楽しく暮らせるわよ。
和子。
ありがとう。
すてき。
(吾郎)ありがとう。
ありがとな。
あのね。
うん?私たちも報告があるんだ。
(晃司)何だよ?改まって。
実は近い将来私たちフィリピンで暮らすの。
フィリピン!?どうして?知り合いに紹介されたんだけどねフィリピンのドゥマゲティっていう町でリゾートホテルを建てる計画があって。
その調度品を全て任されたの。
(純一)そういうホテル相手の仕事をする会社を立ち上げることになってさ。
俺たちにパートナーになってほしいって頼まれたわけ。
突然で驚いた。
それってもう決まったことなんですか?せっかくこうやって仲良くやってきたのに。
それに純ちゃんのことだって。
(吾郎)そうですよ。
みんなで世話していこうっていう話になってるでしょ。
その気持ちはありがたいと思ってる。
感謝してるよ。
私ねあのう。
少しだけ現実的に考えるようになったの。
純ちゃんの病気のこと。
現実的に?つまり純ちゃんの病気は治ることはないってこと。
チーちゃん。
遅い早いはあるかもしれないけどいずれはみんなのことだって思い出せなくなっちゃうし私のことだって。
私はね私のことを思い出せなくなるその一瞬までも純ちゃんと2人だけで寄り添って生きていきたいの。
純ちゃんが私のことを忘れてしまって思い出せなくなってしまったら新しい私との思い出をつくって生きていきたい。
誰にも頼らないで見知らぬ町でたった2人で生活していったらそれができるんじゃないかなって思ってるの。
しっかり考えて決めたことなんですね?うん。
(晃司)分かったよ。
でもたまには帰ってきてくれよ。
俺たちも遊び行くからさ。
もちろんよ。
私たちにとってみんなは永遠の友達だから。
何かささみしくなるよな。
ホントに。
香織さんもウガンダに行ってしまうし。
私ねウガンダ行くのやめたんです。
えっ!?
(純一)香織さん。
どういうこと?自分の気持ちに正直になって考えたの。
彼のことは今でも尊敬してる。
彼のおかげで私は夢を見ることができたの。
ホントに感謝してる。
でもねこの家を出て一人で暮らしてみてあらためて気が付いたのよ。
自分にとって何が一番大切なのか?
(純一)だったらいいんじゃない?香織さんの人生は香織さんのものだから。
私もそう思います。
(吾郎)うん。
晃司さん。
私の身勝手であなたをどれだけ苦しませてしまったことか。
許されることじゃないです。
でも…。
もう一度あなたとお母さんと暮らしたいんです。
この家で暮らしたいんです。
もう一度チャンスいただけないですか?
(純一)晃司さん。
答えてあげて。
香織がこの家から出ていって俺にとって香織がどれだけ大切な存在だかよく分かった。
でも口に出せなかった。
なぜならそれ以上にウガンダに行ってほしいという気持ちが強かったから。
晃司さん。
(晃司)君がいなくなってからいろんな君の顔思い浮かべていた。
妻として俺を支えてくれた顔。
嫁としておふくろに仕えてくれた顔。
母親として子供たちと向き合っていた顔。
でもね一つだけ忘れていた顔があったんだ。
昔親に虐待され行き場をなくした子が罪を犯してしまった事件を担当していた。
結局その子は少年院に送られてしまった。
「その少年の笑顔を奪ったのは大人だ」「その大人を法律はなぜ罰しないのか?」って。
もう涙を流しながらね何度も何度も突っ掛かってきたんだ。
(晃司)あのときなんだ。
俺はこの人と一生を共にしたいって思ったの。
(晃司)でも結婚して年を取るにつれて俺その顔を忘れていった。
(晃司)正義感に満ちあふれたきらきらしたまなざしの君のあの顔を。
(晃司)だからウガンダの子供たちの写真を君がどんな思いで見ていたのか俺全然考えようともしなかった。
君が森山さんに引かれていったのは当然だ。
ウガンダに行けよ。
(晃司)森山さんへの思いが変わったならそれはそれでいい。
(晃司)でもウガンダに行きたい。
ウガンダの子供たちのために井戸を掘って家を建ててあげたい。
自分への見返りは子供たちの笑顔だけ。
そういう生き方をしたいって君言ったよね?あれ嘘だったのか?前へ進めよ香織。
君は子供たちのために勇気を出して前へ進もうとした。
みんなだって勇気を持って前へ進もうとしてる。
君だけが後戻りしてどうするんだ?
(晃司)俺はいつまでもここで待ってる。
だからウガンダに行ってこい。
いいの?
(晃司)うん。
香織さん。
行っておいでよ。
私たちずっと待ってますから。
(吾郎)うん。
ありがとう。
みんなホントにありがとう。
(晃司)うん。
(拍手)
(純一)頑張れ。
そうはいっても寂しいな。
みんないなくなって。
何言ってるの?何だか祭りが終わった後みたい。
祭り?そう。
私たちがこの町に越してきてみんなと出会って笑って泣いて。
そんな楽しい時間が終わってしまったみたいで。
それは違うわ。
今はみんな離れ離れになるけど心はいつも一緒。
私たちの祭りはまだまだこれから続くのよ。
そうよ。
永遠に光り輝くのよ。
これからよ。
ねっ?うん。
ありがとうございました。
(女性)今日のお薦めは何ですか?ハマグリ。
焼きはまぐりいいですよ。

(吾郎)ありがとうございます。
パパさん。
ありがとうございました。

(純一)ああ。
そうそうそう。
いつものね。
(2人)えっ?何何何?
(純一)あっ。
こんな奇麗な子初めて見たわ。
2015/05/29(金) 13:25〜13:55
関西テレビ1
[終]プラチナエイジ #45[字][デ]【60歳、ここから人生が輝き出す。】

和子(宮崎美子)の夫は詐欺に騙され、智恵子(池上季実子)の店は移転先が決まらない。香織(榊原郁恵)は姑に復縁を求められ…。人生の岐路に立った3人が選んだ先には…

詳細情報
番組内容
 香織(榊原郁恵)は、ウガンダに行かないことにしたと皆に告げる。智恵子(池上季実子)や和子(宮崎美子)も安堵の表情を浮かべるが、晃司(宅麻伸)だけは険しい顔に。やがて晃司は香織と出会った頃の話を始め、自分の気持ちを貫きウガンダへ行くよう香織を促す。
 智恵子と純一(春田純一)も店の閉店とともにフィリピンへ行き、新たなビジネスをすると皆に伝える。
番組内容2
そんな中、岩村家を出て行った翔也(小林豊)がテレビ番組に出演し、歌っている様が放送される。それを見た和子や吾郎(中本賢)は翔也の無事と成功に安心する。そして和子は、施設に預けていた吾郎の母親を引き取ると宣言…。
 3組の夫婦はそれぞれの思いを話し合い、それぞれが選ぶ人生に向かって大きく動き出していく。
出演者
伊佐山香織:榊原郁恵
速水智恵子:池上季実子
岩村和子:宮崎美子
速水純一:春田純一
岩村吾郎:中本 賢
伊佐山晃司:宅麻 伸
スタッフ
原作・脚本:清水有生
演出:阿部雄一
プロデュース:市野直親(東海テレビ)
浦井孝行(国際放映)
河角直樹(国際放映)
音楽:佐藤舞希子
主題歌:郷ひろみ「100の願い」(ソニー・ミュージックレコーズ)
制作著作:国際放映
制作:東海テレビ
ご案内
【公式サイト】
http://tokai−tv.com/platinumage
【公式ツイッター】
@hirudoraTokaitv
【LINE】
@hirudora
【YouTube】
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ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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