2011年3月11日東日本大震災。
震度7の大きなゆれが襲いきょだいな津波が多くのとうとい命をうばいました。
あの日から3年あまり少しずつですが復興の歩みも進んでいます。
この番組は小中学生が被災地をたずね被災者に当時の思いや今の心境を聞いていくシリーズです。
今回ドラマなどでかつやくする濱田龍臣さんが宮城県女川町をたずねました。
東日本大震災が発生した時ぼくはまだ小学4年生でした。
その時はちょうどじたくにいてそのゆれがとても怖かったのを今でも覚えています。
気をつけ!けいれい!「学ぼうBOSAI」シリーズ「被災者に学ぶ」。
町の住民の命を守るために活動した消防団の人たちにお話をうかがいました。
ぼくがおとずれたのは宮城県の女川町。
漁業がさかんな港町です。
東日本大震災では津波の被害が大きく…
その女川町で住民が全員無事だった地区があると聞きたずねる事にしました
(2人)よろしくお願いします。
こちらは鈴木正文さん。
東日本大震災の時女川町の消防団で団長をつとめていました。
ジャージ着てらっしゃる。
これはふだんの…鈴木さんはふだんサケの養殖業を営んでいます。
東日本大震災が発生した時船の上でサケにえさをあげていました。
鈴木さんはきけんを感じてすぐに港にもどりました。
でも自分の身を守るために避難したわけではありません。
住民に避難をよびかけて回ったのです。
そもそも消防団とは何をする人たちなのでしょう?消防署にいつも待機していて火事や災害の時に出動するのが消防隊員です。
一方消防団の人たちはふだんは漁業や農業など…そして火事や災害が起きた時現場にかけつけ消防隊員を手伝う地域の住民です。
始め!よし!災害現場でしっかり働けるよう消防団員は装備を整え…東日本大震災の時鈴木さんは消防団の団長としてどのようにして住民に避難をよびかけたのか。
現場に案内していただきくわしく教えてもらいました。
大きな津波が来る!鈴木さんは車で地区を回り出会った住民にはとにかく上ににげるようによびかけました。
地区には車を運転できない高れい者もたくさんいます。
足こしの悪いお年よりに出会った時はいっしょに付きそって高台にある神社まで誘導したそうです。
周りの町民の方たちは鈴木さんのよびかけでそのあとどうなったんですか?後でほうこく受けたから分かったんですけど…この地区にはおよそ80人が住んでいましたが全員が無事に避難できました。
とにかく毎年同じ事ですけど…鈴木さんが日ごろから言い続けてきた事が住民の命を救いました。
今回ぼくは同世代の話を聞きたいと思っていました。
あのきょだい地震のしゅんかん何を感じどう行動したのか。
仮説住宅に住む中学生に話をうかがう事ができました
大震災があった時3年前の時は何をしてたの?その時間帯だと…地震になった時に…それでわたし自身は…怖い思いをしながら石森さんたちは津波から避難しました。
「上にのぼれ」とか…日ごろのつながりが生み出す安心感。
鈴木さんも住民とのつながりがある消防団員だからこそできた事が数多くあったと感じています。
消防署よりも…全くそのとおりです。
大きな災害の時ほど自分たちで地域を守る力が試される。
鈴木さんの実感です。
東日本大震災の時消防団の役わりは避難誘導だけではありませんでした。
避難所での食事の手配や防寒対策など息つくひまもなく活動しました。
そして鈴木さんは行方不明者の捜索や遺体の搬送も行いました。
その中には消防団の仲間もいたそうです。
今思い出しても大変くやしく思っているわけですけど…女川町の他の地区では住民の避難誘導やお年よりを助けている時に津波に巻きこまれ7人の消防団員が亡くなったそうです。
そういう文書…案内を出してたんですけど…消防団でなくても。
東日本大震災では東北地方を中心に全国で250人をこえる消防団員のとうとい命が失われました。
震災後悲しみを乗りこえ女川町消防団は復興活動にも取り組んできました。
震災から1年半後の訓練には120人の団員が集まりました。
(鈴木)それを強く感じました。
その時かくしんしました。
最後に…
時には自分の命のきけんもかえりみず地域の人びとを守る。
消防団員の強い思いにふれいざという時自分はどう行動するのか。
自分自身の防災についてもっとしっかりと考えていきたいと思いました
2015/05/29(金) 15:45〜15:55
NHKEテレ1大阪
学ぼうBOSAI 東日本大震災 被災者に学ぶ「消防団員〜宮城・女川町〜」[解][字]
東日本大震災の被災地を訪ね、震災体験者の話を聞く「東日本大震災 被災者に学ぶ」。こどもリポーターとして俳優の濱田龍臣さんが、宮城県女川町の消防団員に話を聞く。
詳細情報
番組内容
東日本大震災の被災地を訪ね、震災を体験した人の話を聞く「東日本大震災 被災者に学ぶ」シリーズ。大きな災害のとき、地域の住民はどのように判断して、いかに行動したのか…。小中学生の子どもたちが自分で判断し行動するためのヒントを提供する。中学生のこどもリポーターとして、俳優の濱田龍臣さんが宮城県女川町を訪ねる。大津波が町に迫ったとき消防団の人たちはどうやって町の人を救ったのか。町の消防団員の人に話を聞く
出演者
【リポーター】濱田龍臣,【語り】幸田夏穂
ジャンル :
趣味/教育 – 幼児・小学生
趣味/教育 – 中学生・高校生
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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日本語(解説)
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