警視庁:極東会トップを詐欺容疑で逮捕

毎日新聞 2015年06月02日 20時57分

 暴力団排除条項で銀行口座を開設できなくなったため、長女名義と偽って口座を開設したとして、警視庁組織犯罪対策4課は2日、韓国籍で指定暴力団極東会会長、曹圭化(チョ・キュファ)(87)=東京都文京区大塚5=と、長女の水沢圭子(52)=足立区花畑1=両容疑者ら3人を詐欺容疑で逮捕した。

 逮捕容疑は2011年10月中旬、足立区のりそな銀行竹ノ塚支店で、曹容疑者が利用することを隠し、水沢容疑者名義の預金口座を開設したとしている。同課によると、曹容疑者は「金の管理に困った」と容疑を認め、水沢容疑者は「口座を作った経緯は覚えていない」と供述している。

 同行は10年4月、暴力団関係者との契約を解除できる暴力団排除条項を導入。他の金融機関も同様の条項を定めたため、曹容疑者名義の複数の口座が解約された。

 極東会は豊島区に本部を置く指定暴力団で、曹容疑者は93年からトップにあたる会長を務めている。

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