では、ニュースをお伝えします。
きょう午後8時24分ごろ、小笠原諸島西方沖の、深さ590キロを震源とするマグニチュード8.5の地震があり、小笠原諸島と神奈川県で、震度5強の強い揺れを観測する地震がありました。
この地震による津波の心配はありません。
この地震で、東京・港区にある大型商業施設、六本木ヒルズの上空からの映像です。
六本木ヒルズの52階にいる男性によりますと、この地震の影響で、六本木ヒルズのエレベーターが停止していたということです。
そして現在、下に下りることができない状態だということです。
では、映像取材部の西谷カメラマンに伝えてもらいます、お願いします。
東京都港区の上空です。
画面中央の六本木ヒルズ、こちらのビルの52階では、エレベーターが停止し、取り残されている人が、多くいるということです。
画面中央、青い光の場所が52階です。
中には、横になったり、座ったりしている人が確認できます。
以上、上空からでした。
東京・港区にある、大型商業施設、六本木ヒルズの上空からの映像をお伝えしました。
では今、六本木ヒルズの52階にいる、神田ゆうとさんに電話がつながっています。
かんださん。
もしもし、神田です。
大変なときに恐れ入ります。
神田さんは今、六本木ヒルズの52階にいらっしゃるということですね?
はい、そうです。
現在の様子ですけれども、エレベーターで下に下りることができないということでしょうか。
はい。
まだ点検中ですというアナウンスが何回か流れていて、具体的に何時に下りれるかとかはちょっとまだ分からない状況です。
エレベーターが点検中で、下に下りることができない状況だということですね。
そうですね。
その52階にいる人は何人ぐらいいるんでしょうか?
見えるだけでたぶん100人ぐらいいるんですけど、たぶんフロア全体合わせたら、もっとたくさんの方がいらっしゃると思います。
100人を超えるような、見たところ、100人を超えるような、たくさんの人がいるということですね?
そうですね。
皆さんの様子はどうでしょうか?
特に混乱とかはしていなくて、通路に座って、エレベーターの再開を待ったり、あとはお手洗いに行ってたりという感じですね。
今、テレビの映像では、六本木ヒルズの様子をお伝えしているんですけれども、部屋の中の様子はどうでしょうか?電気などはこの画面からは、ついているように見えるんですけれども、そちらいかがですか?
僕がいる場所はたまたま暗い場所なんですけど、特に停電とかは起きていないので、普通に明るいままですね。
そして、そのビルの運営会社の方などからは、何か呼びかけというようなことは行われていますでしょうか?
エレベーターの点検状況が、いろんなタイミングでご連絡頂くのと、あと、気分が悪い人いませんかとか、そういうお声がけは頂いてます。
分かりました、大変な中、ありがとうございました。
いえいえ。
六本木ヒルズの52階にいる、神田悠社さんに電話で聞きました。
そして、その六本木ヒルズの下には、取材に当たっている社会部の黒川記者がいます。
黒川さん。
今の様子について、伝えてください。
東京・港区にある大型商業施設、六本木ヒルズです。
現在、私がいる3階のフロアは、エレベーターの停止によって、立ち入りができない状況になっています。
スタッフによりますと、地震が起きた午後8時半ごろから、六本木ヒルズのエレベーターが停止したということです。
現在も展望台のある52階のフロアとその上のデッキに、合わせて500人が滞留し、下に下りることができない状態になっています。
52階のフロアは現在、停電も起きていると見られ、視聴者が撮影した映像では、真っ暗な中で座り込んでいるということです。
きょうは52階で、スター・ウォーズ展が開催されているほか、展望台があるということです。
現在、52階のフロアの従業員が、水を配るなどして、対応しているということです。
六本木ヒルズでした。
きょう午後8時半前、小笠原諸島の沖合の、非常に深い場所を震源とするマグニチュード8.5の巨大地震があり、小笠原諸島と神奈川県で震度5強の強い揺れを観測しました。
この地震による津波の心配はありません。
気象庁によりますと、きょう午後8時24分ごろ、小笠原諸島西方沖の深さ590キロを震源とするマグニチュード8.5の巨大地震が発生しました。
テレビの映像は、その地震発生時の様子をお伝えしています。
この地震で震度5強の強い揺れを、小笠原諸島の母島と、神奈川県二宮町で観測したほか、震度5弱の揺れを、埼玉県の春日部市と鴻巣市、それに宮代町で観測しました。
また震度4の揺れを、茨城県の古河市、栃木県の佐野市、群馬県の館林市、埼玉県のさいたま市中央区、現在、震度4の地域をお伝えしています。
千葉県の船橋市、東京・中央区や港区、神奈川県の横浜市西区など、関東甲信や静岡県の広い範囲で観測しました。
もう長年、ここに昭和の46年から住んでますけど、初めて経験する揺れで、横揺れがちょっとひどくて、ちょっと長いしと思っているうちにやんで、もうこれで終わりかなと思ったら、まだがたがた、今度、縦揺れがちょっとあって。
気象庁は、このあと午後10時半から記者会見をして、今回の地震のメカニズムや、今後の注意点などについて、説明することにしています。
それでは、震度5強の強い揺れを観測した、神奈川県二宮町から中継でお伝えします。
私は今、震度5強を観測した、神奈川県二宮町役場に来ています。
二宮町の防災安全課によりますと、午後10時10分現在、被害の報告は入っていないということです。
また地震当時、自宅にいた町役場の職員によりますと、横揺れが30秒ほど続きましたが、棚から物が落ちるなどの被害はなかったということです。
また、私はこちらまで車で来ましたが、私が見たところ、停電や火災などはありませんでした。
現在、二宮町役場の職員や消防職員が、被害の確認に当たっています。
また町では、町のツイッターを通じて、被害が出ていないということを発信しているということです。
以上、二宮町役場からお伝えしました。
それでは、社会部災害担当の菅井デスクとお伝えします。
まず、今回の地震のですね、注意点ですけれども、どんなことが挙げられますか?
先ほどもお伝えしましたけれども、今回の地震の揺れによって、関東地方の高い建物を中心にですね、エレベーターが止まっているという情報が入っています。
それから交通機関も、関東中心に今、止まっている所がまだあります。
これらは安全が確認されしだい、エレベーター、交通機関、それぞれ運行が再開されますので、ぜひ施設内での指示に従って、落ち着いて行動していただきたいというふうに思います。
また消防によりますと、揺れでけがをしたという情報も今、入っています。
念のためですけれども、余震が起きる可能性もありますので、揺れが強かった地域の方は、周りで壊れているようなものがないか、あるいは倒れてくるようなものがないか、よく見渡して、点検していただきたいと思います。
特に夜間ですので、慎重に行動していただきたいというふうに思います。
そして先ほどもお伝えしましたが、六本木ヒルズの展望台など、高い階では、エレベーターが止まったため、待機をしている人がいるという状況ですけれども、こうした高い建物で、エレベーターが止まったのはなぜですか?
気象庁によりますと、今回、地震の揺れの中でも、比較的ゆっくりとした周期の揺れ、これ、長周期地震動というふうに呼ばれるんですが、関東を中心に、東北から近畿にかけての広い範囲で、こうしたゆっくりとした揺れが観測されているということなんです。
この長周期地震動というのは、高い建物を揺らしやすいという特徴がありますので、その影響で、エレベーターが止まっていると見られます。
そして今、入った情報ですが、その六本木ヒルズの防災センターによりますと、地震の影響で、展望台がある52階につながるエレベーターは、現在も停止していますが、2基ある非常用のエレベーターが動かせる状態になったため、これから、この非常用のエレベーターを使って、52階に滞留している人たちを、順次、下に下りてもらうことにしています。
六本木ヒルズの防災センターによりますと、地震の影響で、展望台がある52階につながるエレベーターは現在も停止していますが、2基ある非常用のエレベーターが動かせる状態になったため、これから、この非常用のエレベーターを使って、52階に滞留している人たちを、順次、下に下りてもらうことにしています。
今、入ってきた情報をお伝えしました。
週末ですので、エレベーターを管理する会社、恐らく、対応を今、取ってらっしゃると思うんですけれども、このほかの建物でも、エレベーターの、これから安全点検が必要だということで、まだ止まっている所があると思われます。
確認がされしだい、運行、始まると思いますので、それまでは、ぜひ落ち着いて行動していただきたいなというふうに思います。
そして、揺れによって、交通機関が止まったり、あるいはダイヤが乱れているという所もあると思いますけれども、そうした中でも、やっぱり落ち着いて行動していくということが大事なんですね?
そうですね。
まだ一部、鉄道は止まっておりますけれども、安全確認が終わったところから順次、再開しています。
では、気象庁の会見のもようです。
本日の20時24分ごろの小笠原諸島西方沖の地震についてご説明します。
まず最初に、防災上の留意事項から、ご説明いたしますが、これからご説明いたしますように、今回の地震は非常に震源が深い地震ですので、津波等の心配はございません。
今回の地震で、最大震度5強を観測しておりますけれども、揺れの強かった地域では、落石や、崖崩れなどの危険性が高まっているおそれがありますので、今後の降雨の状況等に十分注意してください。
なお今後の余震についてですけれども、非常に今回の自身、震源が深い地震ですので、過去の同様の震源の深い地震の経験上は、それほど大きな規模の余震というのは、過去の経験上はございませんので、強い揺れを伴うような余震が起きるというおそれは低いだろうというふうに考えております。
それでは資料の説明を、順を追ってさせていただきます。
まず、地震の概要ですけれども、本日の20時24分ごろに発生しました。
マグニチュードは速報値で8.5。
地震が起きた場所は、小笠原諸島西方沖で、深さは速報値で約590キロになります。
発震きこう、地震が起きたメカニズムですけれども、東西方向に張力軸を持つ型になっております。
この地震によって、最大震度5強を、東京都小笠原村、神奈川県二宮町で観測しております。
そのほかに震度5弱を埼玉県の鴻巣市、春日部市、宮代町で観測したほか、関東地方を中心に全国で震度4から1を観測しております。
この地震で、全国の都道府県どこかで震度1というのを、震度1以上を観測しております。
余震活動の状況は本日の22時現在で、震度1以上を観測した余震というのは、発生しておりません。
それから緊急地震速報については、地震の検知から3.4秒後に緊急地震速報の予報を発表しております。
ただ、今回の地震の震源が、非常に最終的には深い地震であったためということもありまして、深発地震の場合は、正確な震度を予測するというのが困難ということもございますので、緊急地震速報の警報というのは発表しておりません。
次に、震度分布図が、ありますが、各地、全国で揺れていることが分かります。
小笠原諸島の母島で震度5弱、それから、すみません、震度5強ですね。
それから神奈川県で震度5強を観測しているほか、関東地方で比較的強い揺れの所が多く分布しているというのが、地震の分布図でも見ていただけるかと思います。
それから次に、この地震による推計震度分布図です。
これは、震度観測点がない場所の部分についても、地盤の情報などに基づいて、どれぐらいの揺れであったかという震度の分布を予測したものです。
母島と、それから神奈川県で、震度5強を観測したところで、少しその震度5強の色がついているほかに、震度4以上の所が広く広がっているというのが、この図で見ていただけるかと思います。
それから、今回の地震が起きた場所の詳細ですけれども、若干、ちょっと図が見づらくて申し訳ございませんが、上に震度分布図がございます。
その中で、縦に線が延びているんですけれども、この辺りに線が延びていますが、これが海溝軸になりますので、ここから太平洋プレートが沈み込んでおりまして、その沈み込んでいく先で、地震がたくさん起きている場所が、この震度分布図で見ていただけます。
これを断面図にしますと、左下になりまして、その太平洋プレートの沈み込みに伴って、地震が深い所まで分布しているということが分かります。
お手元の図でいきますと、今回の地震の、速報値の深さが590キロになりますので、図では、若干、ほかの地震の分布とちょっと外れた場所にありますけれども、今後の精査によって、深さ、あるいは位置が変わってくる可能性があります。
こういう太平洋プレートの沈み込みに伴う深い所で起きた地震というのが、今回の地震です。
次に、過去の地震活動の状況の図になります。
先ほどの詳細の図と同様に、小笠原諸島周辺、それから日本海溝周辺の地震活動を示しておりますが、今回の地震を含めて、この辺りに深い地震が発生している、過去にも発生しているというところが見ていただけるかと思います。
今回の地震の発生してる所の近くでは、M7クラスの深い地震というのが、過去に何度か発生していることが、見ていただけるかと思います。
そういう発生状況というのは、下に、地震活動経過図という、その地震のマグニチュードと、地震が起きた時期を示した図がありますけど、M7クラスでいきますと、何年かに一度は発生しているというのが、見ていただけるかと思います。
次に、今回の地震の発震機構です。
東西方向に張力軸を持つ型ということで、詳細に見ていきますと、ちょっとなかなか分かりづらいんですけど、このTというのが、張力の引っ張っている軸の向いてる方向を示しているんですけれども、この位置からと、これが南北で、こっちが東西なので、西の方向の、下の方向に向かって、張力が働いているというのが、この図から分かりますので、太平洋プレートの沈み込む方向に、引っ張る力が働いているというような中で起きた地震というふうなことが、発震機構の分布図から分かります。
それから次に長周期地震動階級の分布図というのを、次にお示ししております。
今回の地震、M8クラスということで、深発地震なんですけども、規模が大きい地震だったということもありまして、長周期地震動階級1あるいは2を観測している場所がございます。
長周期地震動階級2を観測している場所としては、八丈島、小笠原、神奈川県東部、長野県中部で2の長周期地震動階級を観測しております。
気象庁の会見のもようをお伝えしました。
では、再び社会部災害担当の菅井デスクとお伝えします。
菅井さん、今の会見の中でまず今回の地震について、注意すべき点について説明がありましたね。
まず1点目としては、今回の地震が非常に深い所で起きたということで、津波の心配はないという説明がありました。
余震に関してなんですけれども、過去にこの辺りで起きた地震の経験上、それほど大きな余震はない、強い揺れになるような余震の可能性は低いという説明がありました。
ただですね、今夜8時過ぎの地震で、揺れが強かった地域の方、落石や崖崩れなどの危険性が高まっているおそれがあるので、注意してほしい。
特にこのあと、雨が降ったりということがありますと、崩れやすくなる可能性がありますので、そのあたりは十分注意してほしいという呼びかけがありました。
あと、余震については、これまでのところ、観測されていないということでした。
そして、今回の地震を引き起こした、メカニズムについても、説明がありましたね。
そうですね。
ちょっとこちらの図を使って、ご説明したいと思います。
今回、気象庁の観測によりますと、震源はこの小笠原諸島の西方沖ということなんですけれども、太平洋プレートが沈み込んでいた先という説明がありました。
日本列島はこのように、プレートと呼ばれる岩盤が、押し合っているような構造になっているんですが、この太平洋プレートというのは、日本列島の東側から、こう移動してきまして、ちょうどこの海溝の所で深い、海底よりさらに深い所に沈み込んでいきます。
その沈み込んでいった先のこのフィリピン海の下ですね、この下のおよそ600キロという、非常に深い所で、起きた地震だということです。
専門家によりますと、太平洋に沈みこんだ、この太平洋プレートの、地震は内部で起きたのではないかということで、このプレートは、日本の地下にもずっとつながっておりますので、日本列島の地下にもつながっておりますので、特に関東地方、そのプレートがつながって、この関東の下にも太平洋プレート、沈んでいますので、そのプレートを伝わって、揺れが広い範囲に及んだということです。
今回、小笠原諸島の母島、それから神奈川県の二宮町では、かなり距離が離れていますけれども、いずれも震度5強の揺れを観測していますね。
小笠原諸島については、震源が非常に近い所になりますので、強い揺れになりました。
それから、同じ太平洋プレートを伝ってですね、揺れが伝わってきた関東地方についても、震度5強、あるいは5弱というような、強い揺れになった所があります。
この辺りでは、過去十数年見ますと、マグニチュード7クラスの地震は起きているんですけれども、マグニチュード8というような巨大地震というのは、非常に珍しい地震だったということがいえると思います。
そして会見の中でも、このあとの余震の、強い揺れが起きる可能性というのは、低いという説明がありましたね。
これも過去、この辺りで起きた地震の中では、過去の経験から見ると、強い揺れになるような余震の危険性は低いということですけれども、先ほど、揺れが強かった地域の方はですね、やはり念のため、周りの状況をよく確認して行動していただきたいというふうに思います。
ここまで、社会部の菅井デスクとお伝えしました。
今回の地震では、各地に影響が出ています。
この地震の影響で、高層ビルなどのエレベーターが相次いで停止しました。
東京タワーでも、地震のため、2つの展望台の合わせて4つのエレベーターが停止しました。
エレベーターは、いずれも最寄りの階に止まったため、客が閉じ込められることはありませんでしたが、地上150メートルの大展望台におよそ300人、地上250メートルの特別展望台におよそ100人の客が取り残されました。
エレベーターの運転は、午後9時50分に再開しましたが、客の中には、階段を使って、地上に降りた人もいたということです。
また、東京・港区の六本木ヒルズでは、エレベーターが止まり、52階で開催されている、スター・ウォーズ展を見にきていた客など、多くの人が降りられなくなりました。
ただ、2基ある非常用のエレベーターが動かせる状態になったため、これから、この非常用のエレベーターを使って、52階に滞留している人たちを、順次、下に降りてもらうことにしています。
また、横浜市のランドマークタワーでは、高さ273メートルの展望台のエレベーター2本が停止し、午後9時半の時点で、展望台にいた客およそ160人が、取り残されていたということです。
総務省消防庁によりますと、午後9時50分現在、この地震に関連して、東京都内でけが人がいるという情報が入っているということです。
このうち2件は、地震の揺れで転倒したことによる打撲と見られ、1件は調理中の油によるやけどと見られています。
東京電力によりますと、この地震の影響で、東京・足立区でおよそ120世帯が停電しているということで、東京電力が復旧作業を進めています。
また埼玉県ふじみ野市で停電していたおよそ200世帯は、午後10時までに復旧したということです。
JR東日本によりますと、午後10時15分現在、線路の点検のため、東海道線と横須賀線の上下線、山手線の内回りと外回りの全線で、運転を見合わせています。
京浜東北線は、蒲田駅と東十条駅の間で、北行き、南行きとも運転を見合わせています。
今、どちらまで向かわれようとしていますか?
名古屋です。
ライブがあって、終わって。
また、東海道新幹線は一時、東京・新大阪間の全線で運転を見合わせました。
列車には、大幅な遅れが出ているということです。
また東京電力によりますと、関東地方では、埼玉県ふじみ野市で、およそ200世帯が。
日本道路交通情報センターによりますと、首都圏の高速道路は、点検の結果、地震による被害がないことが確認されたということで、午後10時5分に、速度規制はすべて解除されました。
続いて、埼玉県春日部市から中継でお伝えします。
震度5弱を観測した、埼玉県春日部市の春日部駅前です。
地震から2時間余りがたちましたが、ご覧のとおり、駅に乗り入れている東武鉄道では、今も30分前後の遅れが出ています。
改札の前では、駅員に電車が来るメドを尋ねたり、家族に電話をしたりしている人の姿が見られました。
電車を待っている女性は、友達とお酒を飲んで家に帰るつもりでした。
地震ではしかたないですね。
最近、地震が多いので、怖いですと話していました。
以上、震度5を観測した埼玉県春日部市の春日部駅前からお伝えしました。
続いて、さいたま放送局からお伝えします。
さいたま放送局です。
この地震で埼玉県内では、春日部市と鴻巣市、それに宮代町で、震度5弱の揺れを観測しました。
震度3を観測した、さいたま市浦和区のさいたま放送局では、数秒間ほど、横揺れが続きましたが、棚から物が落ちるなどのことはありませんでした。
このほか県内では、震度4の揺れをさいたま市大宮区、中央区、さくら区、それに川口市、熊谷市、行田市、草加市、蕨市、幸手市など、広い範囲で観測しました。
震度5弱の揺れを観測した春日部市内のコンビニエンスストアの店長は、かすかな揺れのあと、大きな横揺れが30秒ほど続きました。
店内にいた数人の客は、驚いた様子でしたが、混乱などはありませんでした。
商品が棚から落ちるなどは、しませんでしたが、酒の瓶がかたかたと音を鳴らしていましたと話していました。
この地震による被害と交通の影響です。
埼玉県消防防災課によりますと、この地震で震度4を観測した川口市で、70代の女性が落ちてきた食器に頭が当たり、軽いけがをしたということです。
震度4を観測したさいたま市大宮区のJR大宮駅近くにある雑居ビルで、エレベーターが止まったまま動かなくなりましたが、消防が閉じ込められた人がいないか確認したところ、中に人がいなかったことが確認されました。
JR東日本によりますと、京浜東北線は午後10時19分現在、大宮駅と、東京の東十条駅の間で、折返し運転を行っています。
埼玉県高速道路警察隊によりますと、全線で時速50キロの速度規制が行われていた圏央道は、安全の確認ができたとして、埼玉県白岡市の白岡しょうぶインターチェンジと茨城県さかい市のさかい古河インターチェンジの間での速度規制は解除されました。
以上、さいたま放送局からお伝えしました。
続いて、横浜放送局からお伝えします。
NHK横浜放送局です。
今回の地震で神奈川県内では、二宮町で震度5強の揺れを観測しました。
このほか、震度4の揺れを横浜市の西区、中区、保土ヶ谷区、港北区、戸塚区、泉区、川崎市川崎区、平塚市、藤沢市、茅ヶ崎市、海老名市、綾瀬市、小田原市、厚木市、寒川町、大井町で観測しています。
このほか、県内の広い範囲で、震度3の揺れを観測しました。
震度5強の揺れを観測した二宮町の消防本部にいた職員は、初めに、小さな横揺れがあり、震度計を確認しようと思ったところで、大きな揺れを感じ、建物が、ぎしっと音を立てた。
揺れは1分程度続いたが、棚から物が落ちるようなことはなかったと話していました。
また二宮町のコンビニエンスストアの女性店員は、ぐらぐらと長い時間、横揺れが続き、めまいがするほどで、外の電線も大きく揺れていましたが、店内で刃物が棚から落ちることはなく、客にもけがはありませんでした。
外の様子はふだんどおりで、被害が出ている様子は見受けられませんと話していました。
この地震の影響と見られるけが人の情報が入っています。
川崎市消防局によりますと、震度4を観測した川崎市川崎区で、56歳の男性の会社員が、地震が発生した際、自宅マンションの階段で驚いて転倒し、胸の骨を折る大けがをしたということです。
神奈川県内の警察と消防によりますと、このほかに、けが人や被害の情報は、これまでに入っていないということです。
交通の情報です。
JR東日本横浜支社によりますと、東海道線の東京から熱海の間の上下線と、横須賀線の東京から久里浜の間の上下線で運転を見合わせています。
このほかの県内を走るJR各線は、5分ほどの遅れが出ているものの、ほぼ平常どおり運転しています。
相鉄線は最大15分の遅れ、横浜市内を走るみなとみらい線は、20分から30分程度、遅れて運行しています。
横浜市営地下鉄は、ブルーライン、グリーンラインともに、安全確認のため、徐行運転をした影響で、最大で15分ほど遅れて運行しています。
日本道路交通情報センターによりますと、神奈川県内を走る、東名高速道路や、圏央道の一部区間では、安全確認のため、一時、速度規制が行われていましたが、現在は解除されています。
神奈川県警察本部高速道路交通警察隊によりますと、県内の高速道路を点検した結果、地震の影響による事故や被害はなく、通常どおり通行できるということです。
NHK横浜放送局からお伝えしました。
東京電力によりますと、この地震の影響で、東京・足立区でおよそ120世帯が停電しているということで、東京電力が復旧作業を進めています。
また埼玉県ふじみ野市で停電していたおよそ200世帯は、午後10時までに復旧したということです。
大手エレベーター管理会社、三菱電機ビルテクノサービスによりますと、午後10時半現在、地震の影響で、関東近郊では、東京都内を中心に、エレベーターが停止したという情報が、合わせておよそ6000件寄せられているということです。
三菱電機ビルテクノサービスでは、現地に社員を派遣するなどして、順次、復旧作業を進めていますが、けが人などの情報は入っていないということです。
地震があった時、地上250メートルにある東京タワーの特別展望台にいた人が撮影した映像です。
およそ1分にわたって、大きな横揺れが続き、客が、悲鳴を上げたり、体を支えようと、壁に手をついたりする様子が映っています。
撮影した男性によりますと、東京タワーでは、地上に降りるエレベーターが1時間以上にわたって停止し、多くの客が取り残され、水や食料などが配られたということです。
それでは、JR東京駅前から中継でお伝えします。
JR東京駅の八重洲口の改札です。
地震の影響で、現在も在来線が止まったり、遅れが出たりしているため、多くの人が改札の所で立ち止まり、掲示板を眺めたり、駅員に状況を聞いたりしています。
東京・北区の赤羽の自宅に戻る途中に地震が起きたという63歳の男性は、列車が動かないので、これから歩いて帰ろうと思います。
2時間ほどかかると思いますが、災害が多い最近の日本の状況を考えれば、しかたがないですと話していました。
また、長野県の軽井沢であす、友人の結婚式があるという27歳の女性は、現地で泊まる予定でしたが、今、駅近くのホテルを探しています。
式が午前中にあるので、あすは朝早くから移動しなければなりませんと、スマートフォンでホテルの空き部屋状況を調べていました。
JR東京駅からお伝えしました。
今回の地震について、気象庁の中村浩二地震情報企画官は、午後10時半から記者会見しました。
今回の地震は非常に震源が深い地震ですので、津波等の心配はございません。
今回の地震で、最大震度5強を観測しておりますけれども、揺れの強かった地域では、落石や崖崩れなどの危険性が高まっているおそれがありますので、今後の降雨の状況等に、十分注意してください。
なお、今後の余震についてですけれども、非常に今回の地震、震源が深い地震ですので、過去の、同様の震源の深い地震の経験上は、それほど大きな規模の、余震というのは、過去の経験上はございませんので。
2015/05/30(土) 22:19〜23:00
NHK総合1・神戸
ニュース・気象情報[字]
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ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 天気
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