どうも!サンドウィッチマンです。
どうも!言葉のチカラを学ぶバスツアー。
いよいよゴールだね。
そうですね。
岩手県釜石市を出発して6泊7日。
ついに東京秋葉原に到着しました。
お疲れ!解散!AKBのステージ見て帰ろう!ダメでしょダメですよそんなの。
オープニングで終わっちゃうよ。
たまにはよくない?ダメダメダメ。
これからが本番です。
詩人のドリアン助川さんを講師に「ストレッチマンのチカラ」。
いや違います。
これから塾生たちはリラックスした状態で今回の旅で学んだ「言葉のチカラ」の成果を発表します。
それであえて言葉を使わないパントマイムに挑戦するんだね。
ただやってるだけです。
そんなシュールなことしないでしょ。
旅の途中で手に入れた言葉を詩にして朗読するんですね。
おお!ライブハウスお客さんでいっぱいじゃん!緊張してきたね!大丈夫だから。
(テーマ曲)ハート!あホントだ。
さい先いい!講師のドリアン助川さんと6人の塾生は6泊7日奥の細道を逆にたどる言葉探しの旅に出ました。
津波被害の大きかった海沿いの町でひたむきに生きる人々と言葉を交わしました。
原発事故に直面する福島や栃木では知られざる苦しみを言葉にして発信する人々と出会いました。
そして東京でのライブ前日栃木県鬼怒川温泉に宿泊しました。
旅の疲れをのんびり癒やすためではありません。
翌日の本番に備えステージで発表する詩を練り上げるためです。
じゃあ温泉に入りながら…。
あ確かに!残念ながら入浴シーンはありません。
NHKなんで。
代わりにドリアンさんが塾生の部屋を抜き打ちチェックです。
はい失礼しま〜す。
どんな感じなのかのぞきに来ました。
どんなこと書こうと思ってんの?それはでも自分の中にもいて…。
大津波と原発事故で変わり果てた風景を見てきました。
大きく傷ついた人々に会いました。
ドリアンさんが与えた課題は旅を通して塾生それぞれが自分の中に発見した本当の言葉を紡ぐこと。
といったことが前日にあり〜の番組冒頭でご紹介したストレッチなどあり〜のでいよいよ本番!まずドリアンさんお約束の客席を温めます。
え〜皆さんこんばんは。
(観客)こんばんは。
6人の学生と旅をしてきましたドリアン助川です。
(拍手)ホームページやクチコミなどで60人収容の客席はいっぱいです。
取り出したのは放射線に今も苦しむ栃木県那須町の農家が作った麻。
伊勢神宮にも奉納された縁起のいいものです。
これは頂いたもんですからねここに…
(笑い)さあトップバッターは三木くんです。
はい。
よろしくお願いします。
三木くんはボランティアで気仙沼に入ってるんですよね。
そうですね。
三木利隆さんは大学のボランティア団体のリーダー。
気仙沼市の仮設住宅で子供たちの学習支援など3年間続けてきました。
ふだん僕は気仙沼しかボランティアに行ってないんですね。
逆に考えると東北の他の地域っていうのはあんまり行ったことがなくて…石巻のある道の駅で僕ら塾生とドリアンさんと手回しオルガンの奏者にお会いしました。
(オルガン)大道芸人の石川明さん。
津波で家を流され仮設住宅から道の駅まで通っています。
石川さんに出会うまで塾生の三木さんは被災地に必要なものは何か懸命に考え続けてきました。
その三木さんの心に石川さんの奏でる手回しオルガンの音はしみいりました。
以上です。
ありがとうございました。
(拍手)ありがとう。
(拍手)小野さん。
はい。
小野さんは気仙沼で生まれ育った人ですね。
そうです。
小野さんの自宅は津波で流されてしまいました。
そうでした。
小野さんの住んでいた地区もあの大きな船が乗り上げた所ですね。
そうです。
多分皆さんご存じだと思います。
青と赤の共徳丸。
今はないんですけど。
そこから5分も離れない場所に家がありました。
はい。
大津波が気仙沼を襲った時小野里海さんはアメリカに留学していました。
ふるさとが大変な時に何もすることができなかった。
その後ろめたさがずっとつきまとっているといいます。
自分には泣く資格がない。
震災以来小野さんは一度も人前で涙を見せていません。
しかし今回の旅の途中福島県である木と出会いました。
果実を取りやすくするため低く剪定された木。
その姿に涙を我慢している不自然な自分の姿が重なりました。
(拍手)ありがとう。
(拍手)この後も塾生たちはそれぞれの思いを言葉に託しました。
塾生のトリ。
納富洸司さんです。
納富くんも心配させましたねえ。
納富くんは宮城の人なのに松島の遊覧船乗った直後から「船酔いです」とか言ってはい。
ひっくり返っちゃって。
おかしいな船酔いって普通船降りて2時間ぐらいすると治るんだけどどんどんなんか具合悪くなってきて。
(笑い)高校の時生徒会長だったって本当ですか?
(笑い)はいそうなんですよね。
(笑い)いっこうにこういう人前でしゃべることに慣れなくて…。
それはそれでいい味ですけどね。
あの本当に1週間だけだったんですけど本当に長い旅だったんですね僕にとって。
たくさんの方々からお言葉をいただいてそれがこう頭の中でこう…渦巻いてパンクしそうになるぐらい本当にいろんな話を聞いてなんかこう…手足もしびれてきて頭痛だとか高熱まで出してこの凝縮された1週間で僕の一生は終わってしまうんじゃないかって昨晩は考えました。
(笑い)300年前「奥の細道」を旅した松尾芭蕉も登った202段の階段。
体調が悪い納富さんの前にそびえ立っていました。
ほかのみんなに後れを取りながらも必死で登りました。
ああ!怖いわ〜。
おお〜。
この時ある光景と出会います。
そこには小さな命の輝きがありました。
今回の旅を通じてこれから先自分はどうしていこうかということを詩にしました。
ありがとうございました。
(拍手)それでは最後にですね一緒に旅をしてくれた6人に私のほうから言葉をささげたいと思います。
最後は言葉をよすがにしてきたドリアンさん。
どうもありがとう。
(拍手)ありがとうございました。
(拍手)
(拍手)震災とか被災地っていうと被災状況とか復興とかそういうことに目を向けがちなんですけれども…まあまあどうだった?みんな。
終わって。
今の気持ちが言葉にできない。
いろんな困難が人生の間には降りかかります。
外からやってきた困難てのは立ち向かえます。
貧乏であろうと災害だろうと。
でも自分がいちばん52年の経験からしてキツい時は自分が汚れちゃった時なんですよね。
自分が汚れてもうまっとうな人生じゃないと思うような時もあるかもしれない。
そういう時がいちばんキツいんですねだけど…以上をもちまして「未来塾言葉のチカラ」チーム解散いたします!よく頑張りました。
(拍手)お客さんに「すごい共感しました」てことをおっしゃってくれる方がいてああ詩とか言葉のチカラってこういうことなのかなって…今身をもって感じました。
いちばんは表現を逃げないこと。
めんどくさいから「やばい」とか「すごい」とか。
「すげぇ」とかっていうふうに片づけることすごい多くて自分も今「すごい」っていうふうに言っちゃうんですけどどうすごいのかどうやばいのかっていうのをしっかりと逃げないで向き合って豊かに豊かに自分の言葉の幅っていうものを広げていきたいなと思っています。
いや〜塾生たち頑張った!小野さん泣けてよかったね。
気仙沼の子ですよね。
小野さんはね。
いやでも最後後藤君もいいコメントしましたよ。
そういえば後藤君たち3人の詩ほとんど聞いてないけど。
これまた放送時間の都合上誠に恐縮ですがあら!割愛させていただきました。
あしからずご了承下さい。
ホームページに全員の詩をアップしてますんでそちらをご覧下さいませ。
さて実憂ちゃん塾生たちの詩どうでした?はいすごく感動しました。
これからもぜひ言葉探し続けてほしいなと思いました。
2015/05/30(土) 11:20〜11:40
NHKEテレ1大阪
東北発☆未来塾 ドリアンさんと行く!言葉探しの旅▽栃木からいよいよ花の都へ[解][字][再]
叫ぶ詩人・ドリアン助川さんを案内役に6泊7日の言葉探しの旅を続けてきた6人の塾生たち。被災地で見つけた「本当の言葉」を秋葉原で発表する!果たして思いは伝わるか?
詳細情報
番組内容
全国各地から「言葉のチカラ」を学ぼうと集まった塾生6人は、講師の叫ぶ詩人・ドリアン助川さんと岩手県釜石市をスタートに、松尾芭蕉がたどった奥の細道を逆にたどってきた。6泊7日の道中、さまざまな人と出会い、いろいろな言葉に触れてきた。それぞれの見つけた「本当の言葉」を詩にして東京・秋葉原のライブハウスで発表する。そこにはドリアンさんの予想も超える大きな共感が…。MC:サンドウィッチマン 語り:吉本実憂
出演者
【出演】作家・朗読者・俳優・ボーカリスト…ドリアン助川,【キャスター】サンドウィッチマン,【語り】吉本実憂
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
劇場/公演 – その他
趣味/教育 – 大学生・受験
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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日本語(解説)
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