（テーマ音楽）角界のプリンスと呼ばれた大関貴ノ花。
真っ向勝負最後まで勝負を捨てないひたむきな土俵でファンを熱狂させました。
貴ノ花利彰さんは昭和２５年北海道室蘭市で生まれました。
２２歳年上の兄は初代若乃花。
その活躍を見て育ちます。
中学時代は水泳選手。
メキシコオリンピックのホープとして期待されますが一転して角界入りしました。
引退して親方になっていた兄のもとに入門します。
「今日よりは兄でも弟でもない」と言い渡され厳しく鍛えられました。
貴ノ花は耐えて忍んでそして強くなります。
初土俵から１７場所連続勝ち越し。
昭和４３年十両に昇進。
１８歳１か月史上最年少の関取誕生です。
昭和４５年二十歳で三役に昇進。
当時土俵に君臨していたのは大横綱大鵬でした。
新鋭の貴ノ花は見事な相撲を見せます。
（歓声）軽量の貴ノ花が大横綱に挑む姿はファンを沸かせます。
しかし昭和４６年初場所の大鵬戦は痛恨の一番となりました。
強靱な精神力でけがを乗り越え貴ノ花は大関を目指します。
昭和４７年輪島との一戦は相撲史に残る大一番となりました。
（実況）貴ノ花の寄り。
こらえる輪島。
貴ノ花すり寄り。
また寄る。
輪島うまくもろ差し。
（実況）寄り切り輪島の勝ち。
場所後貴ノ花は大関昇進を果たします。
しかしこのころの貴ノ花は満身創痍の状態でした。
大鵬戦で痛めた古傷が尾を引いていたのです。
昭和５０年春場所長年の辛抱が実り悲願の初優勝を果たします。
千秋楽貴ノ花は１敗。
２敗の北の湖が追っていました。
（実況）優勝を懸けた貴ノ花待ったをかけたい北の湖。
胴まわしを引き付けたい貴ノ花。
寄った。
向正面に寄った。
上手投げ！北の湖の勝ち！北の湖上手投げの勝ち。
優勝決定戦！そして優勝決定戦。
（実況）北の湖上手をとった。
さっきと同じ。
貴ノ花二本を差すか。
貴ノ花右から絞ります。
北の湖右上手。
北の湖が絞っています。
（歓声）
（実況）貴ノ花優勝なる！貴ノ花努力がついに報われた瞬間です。
（実況）兄から弟へ。
日本中が貴ノ花フィーバーに沸き立ちました。
横綱を目の前にした昭和５０年名古屋場所思わぬ内臓疾患で休場に追い込まれます。
体の不調を抱えながらも貴ノ花は常に全力相撲。
正々堂々のスタイルを変える事はありませんでした。
真っ向勝負を貫き大関５０場所を務め上げました。
昭和５６年完全燃焼して引退。
指導者の道を歩み始めます。
親方として若乃花貴乃花の兄弟横綱をはじめ多くの名力士を育てました。
常に正々堂々。
貴ノ花の雄姿は今もファンの目に焼き付いています。
2015/05/30(土) 05:40〜05:50
ＮＨＫ総合１・神戸
ＮＨＫ映像ファイル あの人に会いたい「貴ノ花利彰（力士）」[字]
角界のプリンスと呼ばれた大関・貴ノ花利彰。最後まで勝負を諦めないひたむきな土俵態度で大相撲ファンを熱狂させた。常に真っ向勝負だった相撲人生が語られる。
詳細情報
番組内容
角界のプリンスと呼ばれた大関・貴ノ花利彰。真っ向勝負、最後まで勝負を諦めないひたむきな土俵態度で大相撲ファンを熱狂させた。貴ノ花利彰、本名花田満は昭和２５年北海道室蘭市生まれ。土俵の鬼と言われた初代若乃花を長兄に持つ。初土俵から１７場所連続勝ち越し。１８歳で新十両そして入幕。初優勝を決めた北の湖戦など、記憶に残る数々の名勝負を土俵に刻んだ。常に真っ向勝負だった相撲人生が語られる。
出演者
【出演】力士…貴ノ花利彰，【語り】鈴木奈穂子
ジャンル :
ドキュメンタリー／教養 – インタビュー・討論
スポーツ – 相撲・格闘技
情報／ワイドショー – 芸能・ワイドショー
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード（ステレオ）
サンプリングレート : 48kHz
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