(竹)
関ヶ原の戦いの後世は徳川様の天下へと変わりつつありました
前田慶次様は豊臣方にお味方した上杉様の領国米沢で今は亡き石田三成様のお子を育てておられました
奥方様が金沢に帰られもうすぐ半年。
出羽国米沢にもようやく春が訪れようとしております
あっ梅の花が…。
うわ〜!待ちに待った春が来ましたね。
(勝之進)佐乃殿。
はい。
私の妻になって頂けませんか?ハッハッハッハッハ!いや〜ご精が出ますね。
(新九郎)ああ。
雪も消え春の風がなんとも気持ちいい。
これから忙しくなります。
そうだな。
みんなそろってどうした?新九郎様あの山の沼から水を引いてここいらを田んぼにしようという話はどうなったんでございます?去年普請方のお役人様が来られて測地とかなさったあれ…。
何かお聞きになっておられませんか?それが…お城の上の方の方々の考えがまとまらぬようで…。
そりゃそうだ。
大仕事だからな。
金もかかるし「絵にかいた餅」ってこったな。
(笑い声)まあいい夢見させてもらったってこったな!
(笑い声)今に始まった話じゃねえもの。
この村を伊達様がお治めになってた時にも新田開作の話はあったんだがいつの間にか立ち消えになっちまったもんな。
こら三郎そんなもの欲しそうな顔するんじゃねえよ。
腹がすいているのか?あわやひえばかりで握り飯が珍しいんで。
ほら。
いいんですかい?ありがとうございます!ありがとうございます!どうだ?うまい!そりゃそうだろう!
(笑い声)
苦しみの無い庵無苦庵にございます
新九郎様夕餉も召し上がらず何を?嘆願書だ。
何としても新田開作をお進め頂きたいのだ。
お屋形様にご覧頂くのですか?ああ。
荒れ地を開墾し水を引いて田畑を増やすのよ。
そしたら百姓たちの暮らしも今よりはよくなるはずだ。
それはそうでございましょうが…。
それに石高が上がればお家の勝手向きも立て直す事ができ一挙両得だ。
だがそのためにはばく大な金がかかる。
どのくらい?勝之進の試算ではざっと2万両だ。
2万両!?だから勘定方のお許しが出ないのだ。
しかし何としても百姓たちの気持ちをお屋形様にお伝えしお許しを頂かねばならんのだ。
新九郎様…。
土にまみれて働く百姓たちがいるからこそ我ら侍も食っていける。
その百姓たちの暮らしを考えてやらねばならん。
そんなご立派な事を…。
大した事ではない。
私にできる事は百姓と共に毎日田畑を耕す事だけだ。
いつも旦那様が仰せでございます。
田や畑を耕すのも大事なお仕事と。
うん。
この米沢に父と共に来てからもう9年になるがそれが俺の仕事だ。
そうでございますな。
それにこれをまとめ上げれば父上も少しは私を認める気になられると思うてな。
そうですか。
そのような事を…。
はい。
今もああして…。
アッハ。
あの…石田三成様のお子がこの米沢の地にいるといううわさはどうなりましたか?城中のうわさですか?はい。
そのお子が安田勝之進様ではないかという…。
うわさは偽りだと皆さん分かったようですよ。
いやだって勝之進殿は勘定頭の安田殿のれっきとしたお子でしょ。
ではうわさは下火に?はい。
けれど江戸の方ではどうか…。
あのうわさの出どころは徳川様の中の武闘派の皆さん。
では徳川様は既に新九郎様の秘密を…?いやいやそこまで確かな証しはつかんでいないはず。
ではその証しを手にすれば…。
(ため息)2人で食べるとうまい。
(雫)うん。
幸せを呼ぶお鷹ポッポ。
いくらでも作れるんだ。
もっと持ってくか?ううん。
去年もらった一つでいいの。
・
(鶏の鳴き声)そろそろ帰んないと。
またね。
旦那様からそれとなくお話を…。
はい出来ました!ふきのとうのみそあえ。
旦那様!いいじゃないですか。
ですが新九郎様も佐乃様もいらっしゃるんですよ?はいはい。
あ〜うまい!おっ!春が来た!
(よね)どうしたんだか?今朝はお二人とも稽古されてねえ。
え?そういえば…。
兄上。
何だ?少しよろしいでしょうか?どうかしたのか?ご相談したい事が…。
相談?実は先日勝之進様に嫁にと望まれました。
嫁だと?はい。
そうか!それはよかった。
勝之進もようやく心が決まったか。
いやよき話ではないか。
勝之進は信頼のできる男。
それに上杉家中においても群を抜いて優秀だ。
よかったな佐乃。
まだお受けした訳では…。
何故?何か不服でもあるのか?いえ私には過ぎたお方だと思っております。
なら…。
兄上は城内での勝之進様のお立場はご存じでございましょう?もちろんだ。
勘定頭の安田様の長男としてお城に上がり馬廻組の若い者たちからも信頼されておる。
ですが安田様や勝之進様のお考えに父上は賛同しておられぬのではないかと。
確かに。
江戸のお屋形様へ直訴に及ぼうとしたところ父上に止められた事もあった。
ですからどうしたらいいのかと悩みご相談に参りました。
本当なんですか?旦那様申し訳ありません。
いい年をしてあんな若い娘さんと…。
いやいや別に私はいいんだけども竹さんがちょっと気にしていてね。
ああ…竹さんも雫さんの事は何かと気にかけてくれていて…。
よりによってこの私と…。
でも旦那様…雫さんと私は天涯孤独の身なんです。
子どもの頃からよそ様の軒下借りて生きてきたんです。
若いおなごが一人で生きてくのはどんなに大変な事か…。
雫さんのこれから先の事を考えると何だか…。
そうですか。
あでも哀れみだけじゃありません。
あの…昔ほれた女にどことなく面影が似てるんです雫さん。
ハッハそうですか。
又吉つぁんいくつになっても人を好きになる事っていいですね。
(和泉局)豊臣に嫁がれた千姫様はいくつにおなりじゃ?御年13になられました。
13か…。
うかうかしてはおられぬ。
万が一お子でもできようものなら面倒な事になるやもしれぬ。
はい。
世間ではこの婚儀で徳川と豊臣が手を結んだと思っておりますが豊臣方は牢人者を召し抱えようとたくらんでいるようでございます。
ええいこしゃくな!事を急がねばならぬ。
半年もたつというのに米沢の天徳和尚からは何の知らせもないのか?はい。
(和泉局)もはや待てぬ!石田三成の子とその守り刀を探し出しひとつき以内に江戸に連れきたるように。
よいな?はっ。
必ずじゃぞ!
(天徳)まだ守り刀は見つからぬのか?申し訳ございません。
お急ぎとあらば今夜にも忍び込み必ず盗み出します。
うむ。
前田慶次のいない時を見計らいやれ。
はい。
雫。
その昔死にかけていたお前を拾い上げてやった恩は返してもらうぞ。
はい。
これは前田殿お越しになっておられましたか。
お邪魔しております。
ほかにする事もございませぬので。
またそのようなご謙遜を。
ハッハッハッハ。
では一局お相手を。
早いものですな。
前田殿がこちらに来られてからもう9年。
その間に天下も大きく変わりました。
はい。
戦の世から徳川様の世へと。
その徳川様ですが将軍職をご子息の秀忠様に譲られたとはいえ家康様は大御所様として駿府から目を光らせておられます。
ご自分が生きているうちに揺るぎのない徳川の太平の世を築き上げようとなさっておられるご様子。
邪魔立てする者は生かしてはおかぬでしょうな。
戦のない世は皆が望む事。
誰も邪魔立てなどは致しませぬ。
皆が皆そうではありますまい。
もし逆らう者あれば総がかりで潰すやもしれませぬ。
ねずみ一匹ひねり潰すは造作もない事。
ねずみ一匹とて侮ってはなりませぬぞ。
ヘヘッ。
ところで雫さんにはうちの又吉がいろいろと世話になっているようでして。
はい。
羨ましい事です。
まことです。
いや拙僧には縁のない話ですが。
フッフッフッフ…。
いいえ。
まだ実測図が完成しておりませぬ。
測地を再開するよう半年も前から申し入れておるのに…。
まだお年寄衆からのお許しが出てはおりませぬ。
勘定頭の安田様がこの件をお取り上げにならぬからではないのか?しかたないであろう。
実測図が完成していないのだから。
言いがかりばかりつけて上に通さぬのではないか?何を申すか!
(一左衛門)うるさい!仕事をせえ仕事を!上役の指示に従えんのか?
(勝之進)通らぬには通らぬ訳がございます。
新田開作はお家にとって大事。
ですが今第一に考えるべき事は上杉家の領地拡大にございます。
さすれば何に金を使うべきかはおのずと決まります。
(2人)話したい事が…。
ではお前から。
いやお前から。
佐乃殿に嫁になってくれと言った。
ああ聞いた。
佐乃もきっと色よい返事をするはず。
まことか!?ああ。
お前のような男の妻になれるのだ。
うれしくないはずはないではないか。
承諾してくれるならすぐにでも仲人を立て正式に前田家に申し込むつもりだ。
だがもうしばらく待ってくれ。
佐乃が近々父上に話をする。
あいつも気を遣っておる。
そうか。
佐乃殿はおなごとはいえ上杉家の今の実情をよく分かっておられるからな。
お父上はどうなのだ?まだきちんとは話しておらぬが立場は違えど父上は前田様の事は信用しておられる。
そうか。
でお前の話とは?その事だが…。
(次右衛門)よ〜し!掛かり稽古始めるぞ!
(一同)はい!お願いします!近いうちにうちに来てはもらえぬか?相談したい事がある。
分かった。
(掛け声)甘い甘い!
(掛け声)きえ〜っ!きえ〜っ!
苦しみの無い庵無苦庵にございます
それで佐乃お嬢様には何と?勝之進様はお家柄お人柄共によき方だと思っております。
けれど…。
ですから返事はいましばらく待つようにと佐乃には言いました。
それと…新九郎様にはいつあの秘密を話されるおつもりですか?新九郎あの嘆願書書き終わりましたか?もう少しのようですが。
竹はこの秘密が秘密のままであればよいと思っております。
けれどそろそろお話しなされないと。
新九郎様は立派な大人におなりです。
なのにいつまでも新九郎様を子ども扱いなされては…。
立派な大人になりましたか。
はい。
うん。
又吉さん。
雫さん。
和尚様に叱られました。
夜な夜な男の所へ通うような女はお寺には置いておけないって。
あなたの旦那様が和尚様に告げ口したみたい。
そうか…。
今晩来てもいい?うん。
旦那様夕方出かけてお帰りは遅くなるだろうから。
そう。
ああ〜肩が凝った!慣れぬ事をなされるからでございます。
まこと机に向かうより畑を耕す方が性に合ってるのかもしれん。
ところで父上にあの事…。
はい。
兄上の言うとおりお話し致しました。
返事はしばらく待つようにと。
そうか。
父上の事だ。
お前の将来も考えて下さっての事だろう。
はい。
佐乃相手してくれぬか?はい。
きえ〜っ!参った!降参だ!兄上はまだまだでございますな!父上が一人前とお認めにならないのも無理はございませぬ。
…と言いたいところではございますが今のはわざと負けたのでございましょう?母上が申しておりました。
父上はおなご相手に本気で向かってくるお方ではないと。
さすが父と息子。
親子でそういうところも似ております。
何でもお見通しだな。
はい。
一緒に住むようになって兄上の事はよく分かりました。
兄上は放ってはおけませぬ。
竹やこの私がお世話をしないとどうなる事かと思っております。
お前が嫁ぐとこのような稽古ももうできなくなるな。
え?妹がいたと言われた時は驚いたが兄としてお前と一緒に暮らせて楽しかった。
兄上。
そうだ。
今夜勝之進が来る。
お前も顔を出すとよい。
はい。
よし!もう一本やるぞ。
はい!また来るぞ。
ありがとうございました。
春の嵐かしら?ぬくくなりましたね。
ええ。
私が見ても慶さんは新九郎様の事を子ども扱いし過ぎだと思います。
ご本人はお城へ出仕したいと言っているのにいつまでも一人前ではないと畑仕事ばかりさせて。
慶さんはいつまでも子離れできてないのかも。
はい。
そのとおりかもしれません。
それとも何か別のお考えが?あるように思えますが?う〜ん。
京や江戸へ行くのもいいかもしれません。
ですがね身内の者や友と共に大きな望みも持たず己を裏切らず正直に素直に生きていく。
うん…。
私もね迷いながらそういう生き方をしてきました。
己が正しいと思った事を。
アッハッハッハ!その事が世の人にはかぶき者と見えたんでしょうね。
うん。
フッ…。
ですからねあいつにも己を裏切らない男になってほしいんですよ。
親にできる事というのは生きるための土台を作ってやる事だけです。
あとは見守ってやるだけです。
では畑仕事をさせたのは…。
はい。
あいつもようやく己が正しいと思った事を見つけたのかもしれません。
今夜は新九郎に呼ばれて来ました。
はい伺っております。
どうぞお上がり下さいませ。
では。
(風の音)どうだ?百姓たちの苦衷はよく分かった。
皆一日も早く新田開作に着手してほしいと願っておる。
自分たちの代では無理でも子や孫の代には今より少しでも暮らしが楽になるようにと。
その嘆願書を添えた上申書を書き上げ上の方々に差し出そうと思っておる。
しかしながらどのように差し出したらよいのかも分からぬ。
そこで教えを乞いたいと思うてな。
頼む。
今は新田開作に力を注いでいる時ではない。
え?前にも話したではないか。
今大事なのはいかに天下に上杉ありと知らしめるかだと。
だからこそお前も一度は死を覚悟してまで共に江戸にいるお屋形様に直訴に及ぼうとしたのではないのか?それは…。
俺は今でも上杉家のためならこの命懸ける覚悟がある。
だが父上たちとは違うぞ。
父上たちが取り戻したいのはかつての謙信公の頃の栄華。
望郷の念にとらわれ過ぎておる。
俺はそんな郷愁は持ってはおらぬ。
望みはただ一つ。
天下に上杉家の名を上げる事。
そしていま一度豊臣家の天下に戻しその天下を支える上杉家になる事だ。
そのためなら徳川との戦も辞さぬ覚悟だ!勝之進…。
佐乃殿と夫婦となればお前は俺の身内。
共に上杉家のために戦おうではないか!新九郎!俺も一度はお前と同じ思いになった。
お家のために戦いこの命失おうとも悔いはないと。
だがそんな事をしていてはこの米沢の民の暮らしは一向に変わらぬ!人とは暮らしていける土地があってこそ生きていける。
その土地をまずは大事にせねばならんのだ。
それでは侍としての信念を捨てるという事か?そのような事は言うてはおらぬ。
まずはお家のため!天下に上杉の名を知らしめる事が先決!信念で戦をすると言うがその戦ができるのも百姓たちが毎日田畑を耕し米を作り年貢を納めているからではないのか?その百姓たちは戦など望んではおらぬ!お前は侍だぞ!だがこの地米沢に生きる者の一人だ。
勝之進様はお帰りに?はい今し方。
何やら随分大きな声が聞こえていましたが。
兄上と勝之進様のお考えが違うのです。
兄上は民のため勝之進様は上杉家のためと。
勝之進様のお考えは分かっておりました。
ですが兄上があそこまでお百姓の立場に立って考えていたとは…。
それこそ旦那様のお教えのたまものでございましょう。
毎日鍬を持ち畑仕事をしていたのでございますから。
(風の音)
(物音)何者じゃ!?兄上!わっ!後ろだ!兄上!佐乃!・
(鍋の蓋をたたく音)
(竹)佐乃様!あっ!兄上!新九郎様!何をしとる!?旦那様!そんな物騒なものを振り回して…何をしとると言っとるんじゃ!・
(合図の音)兄上!
(竹)新九郎様!
(又吉)待て!うっ!ああ…。
私をかばって下さり…。
大丈夫だこれしきの傷。
どうしてこのような事に…。
きっと新九郎様を狙ったのだと思います。
旦那様きっとそうだと思います!私を?どうして兄上を?それは…。
皆さん座敷に集まって下さい。
竹さん。
又吉さんも呼んで。
回想これが証しの守り刀にございます。
それは?お前の守り刀だ。
新九郎お前は石田三成様のお子です。
では父上は兄上を育てるために米沢に来られたのですか?長い間知らせてこなかった。
申し訳なかった。
しくじるとは…!うっ!こうなった以上真正面から守り刀を手に入れる!竹さんは知ってたの?ええ。
俺も何かあると感じてたんだけど何も聞かされてなかったな。
旦那様。
とうとう秘密を明かしてしまいました。
ようございました。
これでよかったのです。
この俺が三成の子…。
信じています。
今の新九郎ならこの事実を受け入れる事ができる。
そのためにこの地に来て親子として暮らしてきたんですからね。
生きていてよいのだろうか?兄上!落ち着け!誰の子であろうとも兄上は兄上なのではないですか!?新九郎様が生かされたのはこれからの世のためであったと…。
逃げるか二人でどっか遠く。
また命が一つ…。
2015/05/30(土) 03:20〜04:05
NHK総合1・神戸
木曜時代劇 かぶき者慶次(7)「迫りくる危機」[解][字][再]
米沢の地に石田三成の子がいるといううわさも下火になってきた頃、天徳和尚(伊武雅刀)の命を受けた雫(壇蜜)たちが再び慶次(藤竜也)の家に忍び込む。その騒ぎの中…。
詳細情報
番組内容
米沢の地に石田三成の子がいるといううわさが流れてから半年うわさも下火になってきた頃、慶次(藤竜也)の家に天徳和尚(伊武雅刀)の命を受けた雫(壇蜜)の一味が、三成の子である証しの「守り刀」を奪おうと忍び込む。その騒ぎの中、佐乃(西内まりや)が人質に、彼女を助けようとして新九郎(中村蒼)が怪我をする。新九郎の怪我に動転した竹(田畑智子)が、思わず皆の前で新九郎が三成の子であると言う秘密を明かしてしまう
出演者
【出演】藤竜也,中村蒼,西内まりや,工藤阿須加,田畑智子,笛木優子,角田信朗,壇蜜,神尾佑,前田美波里,斉藤暁,山崎一,伊武雅刀,火野正平
原作・脚本
【作】小松江里子,【原案】火坂雅志
ジャンル :
ドラマ – 時代劇
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
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