エアレース世界選手権2015「第2戦 in Chiba」 2015.05.30


時速370kmで大空を駆け抜ける。
世界最高レベルの操縦テクニックが求められる。
パイロットに課せられるのは最大10Gに達する重力に耐えながら最高のパフォーマンスを発揮する事。
ほかのどんな空のスポーツも足元にも及ばない。
僅かなミスが勝敗を分けるエアレース。
世界のトップパイロット14人が日本の空を舞う。

()世界最速のモータースポーツシリーズエアレースが初めてここ日本にやってまいりました。
場所は千葉・幕張であります。
実況はこの日を本当に待ち望んでまいりました私よしなり。
そして解説には日本で一番エアレースに詳しい能勢雄一さんにお越し頂いております。
どうぞよろしくお願い致します。
(能勢)よろしくお願いします。
幕張は快晴でありますよ。
はい。
暑くなりそうですね。
暑くなりそうですね〜。
この暑さがパイロットたちには非常に厳しくなると思うんですけども。
という事は勝敗に大きく関わってくる可能性がある?エンジンのクーリングにも響いてきますので。
そして風ですよね。
そうですね。
風ですね。
風の強い千葉でどのようなレースが繰り広げられていくのか非常に楽しみだと思います。
さあそれではですねエアレース世界選手権ではどのように王者を決めていくのか。
改めて見てみましょう。
エアレース世界選手権2015は14人の選手が戦う。
予選ではそれぞれタイムアタックを行いその結果で決勝の組み合わせが決まる。
決勝は3段階のレースで行われる。
まず初めのレースはラウンドオブ14と呼ばれ1対1の対戦ヒートを7組行う。
7位対8位から始まり組み合わせは予選タイムで決められそれぞれの対戦で勝者が決まる。
組み合わせはタイムの上位と下位との組み合わせで1位対14位へと進められる。
この7つの対戦の勝者7選手が次のレースに進む事ができる。
また敗者の中で最も速かった選手1人がタイムで救われ次の対戦へ進む事ができる。
8人の選手が進む次のレースラウンドオブ8は再び1対1で対戦し敗者は即敗退が決まるいわゆるノックダウン方式。
勝者の4人が最終戦ファイナル4決勝へと進む。
ここまで勝ち上がった4選手が順にタイムアタックを行う。
そしてそのタイムによって3位2位優勝が決まる。
エアレース世界選手権2015inChibaラウンドオブ14のこのヒートの組み合わせはこのようになっております。
そして我々注目室屋選手は第9位に甘んじてしまいました。
という事でヒート3相手がマルティン・ションカ選手です。
いかがでしょう?アブダビ戦と同じカードなんですよね。
この2015に入りました初戦前回のアブダビ戦と同じカード。
前回勝ちましたけどね室屋選手。
どうでしょうね?今年に入ってもマルティン・ションカ選手はリズムが非常にいいフライトになってます。
室屋選手もここに新機体を持ち込んでの対戦になりますのでいい勝負になると思いますよ。
さあそれではお待たせ致しました。
いよいよラウンドオブ14のスタートです。
ナイジェル・ラムマット・ホールの対戦。
ナイジェル・ラム。
グレートブリテン。
さあ2014年年間総合チャンピオンであります。
7シーズン目にしてその栄光をつかむ。
ディフェンディングチャンピオンといえます。
さあスモークオン!そこからスタート!入りました。
ナイジェル・ラムどうでしょうね?さあこのシケインの飛び方ですね非常にいい高さで飛べてます。
第3第4…。
少し機体の動きが大きい。
上下運動がありますがさあ第5のこのゲートをうまく通過したようであります。
ナイジェル・ラム選手はこのあとのコースの方が速いんですよね。
さあ向かい風になりますけれどもどうでしょうか?このシケインを抜けて。
さあここで第10ゲートに突入であります。
そして最後。
早く戻りたい早く戻りたい。
いいタイムが出るか。
50秒を経過。
51秒82651秒826。
いかがでしょう?いいタイムで出てきましたね。
昨日の予選では上位タイムですのでやはりナイジェル・ラム選手ここに合わせてだいぶ合ってきましたね。
オーストラリアから参戦。
43歳4シーズン目を迎えました。
室屋選手と同じ2009年のデビューです。
パイロットと飛行機が一体でなければならない。
さあスモークオン!さあいいスタート切れましたでしょうか。
非常にいいスタートだと思います。
同じようにウィングレットがついてる選手なので安定感が出てると思いますよ。
このウィングレットが非常に速いそして小回りが利くという事を言っておりました。
さあナイジェル・ラムを0.08秒上回ってまいりました。
さあこのシケインうまく抜けられるか。
ゾーンに突入する事が最初からできるでありましょうか。
マット・ホール。
ラウンドオブ14。
相手を上回れば0.45秒差。
これはかなり開いてまいりましたか。
ここのターニング・マニューバでオーバーGさえなければこのまま。
うまく回ってまいりました。
ラムを破るか。
昨年のチャンピオンを破ってまいりましたマット・ホール。
なんと50秒888。
50秒台突入であります。
速いですね。
あれがマット・ホールの息子さんですね。
息子さんですね。
もう大騒ぎです。
非常に速いタイムが出ましたね。
いや〜喜んでますねやっぱり。
ここは緊張のレースだったと思います。
ナイジェル・ラムとの戦いですから。
それではエアレースのルールを確認しましょう。
まずゲートを通過する時のルールから。
スタートゲートは201ノット。
時速372km未満で通過しなければなりません。
2本のパイロンが並ぶエアゲートを通過する時には主翼を水平にして通過しなくてはなりません。
上下10度ずつの角度を超えて通過すると2秒のペナルティです。
さあいよいよ日本期待の室屋選手の登場です。
さあヒート3室屋ションカ。
2009年アジアから初めてエアレースにエントリーした室屋義秀選手。
去年クロアチアのロビニで行われた第2戦で3位に入り初の表彰台に立ちました。
新シーズン好調な滑り出しを見せました。
4月26日室屋選手のベース福島に到着したのは新しい機体。
今回の千葉大会から室屋選手が特別にバージョンアップしたものです。
レースに向けてその機体が急ピッチで組み上げられていきます。
エンジンカウリングとこのインテーク…エンジンの空気の取り入れ口全部新設計でレース用に最低なものしか積んでない。
パイロットの視界を狭めてでも空気抵抗を減らす新しい設計です。
また空気の取り入れ口を再設計するなどエンジンの性能を最大限に引き出しています。
チーム室屋が一丸となって仕上げた機体です。
日本での初飛行を行ったのは4月28日。
その手応えは…。
この大会に向けて福島で約1か月準備を積んできました。
チームの体制も非常によくなってますし機体も万全に仕上がってパイロットのコンディションもいい形で仕上がってきてるので結構いい形でレースを迎えられています。
楽しんでいけると思います。
さあスモークオン!来ました来ました!さあ室屋ションカを破れ!このスタートいかがでしょう?194ノット。
少し慎重になってるのかもしれませんが…。
慎重に入りましたか。
さあこの難しい第3ゲート!余裕がありますね。
絶対に負けられない!このラウンドオブ14!さあ帰りアゲインストの風になります。
その中このシケイン丁寧に行きたい。
ここのアゲインストで新しい空力が伸びてくれる事を信じてます。
さあ室屋行け!さあここから直線であります。
フライトは安定してますね。
さあ最後のパイロン。
エアゲートを通って曲がって…。
さあもう…。
ゴール!来い来い来い来い!さあ来た!50秒779!出ましたここまでのトップタイム!出ましたね!最速タイム出ましたね!鳥肌が立ちます室屋!やりました!いや〜すごいタイムだ!すばらしいタイムですね!サムライパイロットミスターストイック!アジアからの初エアレースパイロットが50秒779!スタッフみんな大喜びですね。
やりましたよ〜。
昨日の予選でタイムが若干伸びなかったのがどうも湿度が高くて燃焼効率が悪かったみたいなんですよね。
その部分を昨日メカニックとタクティシャンと全てのみんなが力を合わせて研究し昨日の夜また戦略のベンジャミン・フリーラブと一緒にコースレイアウトも考えていますね。
大きな雄たけび上げてくれました。
よかったですね。
チームの勝利いやうれしいですね。
すごいうれしいですね。
思わず熱いものが込み上げてまいります。
能勢さんそして私も本当にうれしいです!まだションカ選手のタイムなんですけど。
さあションカ…!今シーズンで3年目となるマルティン・ションカ選手は2005年からチェコの曲技飛行のチームに参加。
僅か1年で最も難しいカテゴリーまで上り詰めました。
エアレースでは年齢的にも実力的にも室屋選手と比べられる事も多くタイムで決まる対戦カードでもぶつかる事が多い選手です。
室屋選手の最大のライバルとも言えます。
さあスモークオン!195195!かなり丁寧に入ってまいりました!室屋選手と同じぐらいの速度で入ってますね。
さあどうでしょう。
かなりのプレッシャーを相手に与える事は確かですよね。
そうですね。
上下動が少しマルティン・ションカ選手多いです。
おっと!なんと室屋を上回ってきている!0.81上回ってきている!ションカすごいタイムが出ている!室屋を上回っている!しかしここでインコレクトレベル!通過時のレベル違反でありますね。
通過時のレベル違反!という事でプラス2秒!プラス2秒だ!さあどうだ!これで室屋は突破するのか!さあションカどうだ?非常に有利な状態であります。
最後の最後ションカ回ってきます。
最後回ってまいります。
しかし…どうでしょうか?54秒753!室屋勝ちました!やりました!ラウンドオブ14!ションカを破って室屋勝利!よかった室屋選手!さあアルヒとボノムの一戦です!ハンネス・アルヒ。
オーストリア。
なんと今日はアルヒとボノムの一騎打ちです!この2人の勝者が次の室屋さんとの対戦相手にもなります。
非常にこの絵が気持ちいいですね。
さあ入ってまいります。
きれいな海だ!千葉の海幕張の海!さあ198から197で入りました!いいスタートですね。
いいスタートです。
このあとです。
このゲートが難しい。
ほぼほぼ水平にきれいに回ってますね。
そうですね。
ハンネス・アルヒ選手昨日は少しリズムが悪かったですけど今日は非常にいいように見えますね。
セクタータイム15秒94です。
さあここから向かい風になります。
機体にどんどんパワーをかけていかないと向かい風で非常に難しいフライトになりますね。
おっとこれインコレクトレベル…第3ゲート!ああ〜。
ちょっと傾きがありましたか。
やっぱり第3ゲート第4ゲートのインコレクトレベルパイロンヒットが鍵になりますね。
ポール・ボノムを向こうに回してハンネス・アルヒこのインコレクトレベルはつらい。
プラス2秒のペナルティはきつい。
そうですね。
全体的にもタイムが伸びませんねハンネス・アルヒ選手。
54秒837。
さあポール・ボノムです。
気を付けたいのはパイロンヒットとオーバーGだけですね。
198ノットで入りました。
すばらしいスタートを切っています。
このシケインの美しさはもうポール・ボノム選手の魅力ですね。
54秒837のハンネス・アルヒこれを上回れば突破していきます。
一旦ここでセクタータイムが。
1秒95上回ってまいりました。
速いですね。
速いですね。
さすがポール・ボノム選手ですね。
この男の辞書にインコレクトレベルという文字はありません。
ピタッピタッピタッと止まっていきます。
ほとんど見た事がないですね。
ポール・ボノム選手がインコレクトレベルをとられるの。
さあこのシケインを抜けたあと直線が続きます。
ここでどこまでスピードを上げる事ができるか。
順調にフライト続けてますね。
最後のエアゲートを通過。
完璧に上回っております。
楽勝と言っていいかもしれません。
51秒560。
さて能勢さんラウンドオブ14の戦いが終わりましてこのあと行われるラウンドオブ8の組み合わせが確定致しましたね。
どうでしょう?ベテランと若手の勝負みたいなカードが非常にありますよね。
特にチャンブリス対ドルダラー。
そして室屋対ボノム。
ここに象徴されてますよね。
そうですね。
それではラウンドオブ8スタートです。
マイケル・グーリアン。
ユナイテッドステーツ。
さあスピードメーターご覧下さい。
197。
200が最高なんですが…。
さあスモークオン!いよいよここからが勝負!15メートルから25メートル。
この10メートルの間に入っていきました!いいスタート切ったんじゃないでしょうか!ここのシケインが一番の問題になってますが非常にいいラインで抜けてますよ。
第3!第4!このエアゲートうまく通過していきます。
すばらしいですね。
Gがかかる!ここでオーバーGさえなければ。
今回のキーのターニング・マニューバ2つはオーバーGが出やすくなってますね。
ターニング・マニューバうまく通過していきました。
お父さんはアメリカ連邦航空局の調査官であります。
さあここのシケイン次のゴールへの向かってのライン作りに非常に大切になってきます。
16歳で単独飛行を成功させ22歳エアロバティックスの全米チャンピオン!さまざまな栄光がありますこの男。
さあこのGはどうだ!大丈夫か?大丈夫ですね大丈夫ですね。
マイケル・グーリアン!ノーミスだ!ノーミスで52秒917!マット・ホールです!エアレースに参戦して今季で4シーズン目に入るマット・ホール選手。
室屋選手と同期ともいえるホール選手は参戦した2009年にいきなり表彰台に立つ3位に入賞。
これはエアレース史上新人が収めた最高の結果です。
2014年は3位に3度入賞しましたが年間ランキングは6位にとどまりました。
彼自身がもっと上を狙えるはずと確信する2015年のシーズン。
初戦でいきなり結果を出しました。
100分の8秒という僅かな差で優勝を逃したホール選手がこう語りました。
飛行機の機体ならほんの1機分以下ですよね。
惜しかったな。
日本でどんなレースができるか楽しみだよ。
空を飛ぶ時はパイロットと飛行機が一体でなければならない。
マット・ホール自分の心に刻みつけてのフライトであります。
トップガンパイロット。
オーストラリア43歳。
室屋と同じ2009年のデビューです。
4シーズン目を迎えました。
前回のアブダビでは100分の8秒差で2位に甘んじました。
アブダビの借りはここ千葉で返す。
さあ初優勝が初開催の千葉なら最高と語ってくれておりますマット・ホール。
スモークオン!さあ来ました。
197か8。
この辺りで入りました!マイケル・グーリアン選手と同じいい入り方ですね。
さあマイケル・グーリアンの52秒917を上回ればファイナル4に進出。
今年から導入したウィングレットが非常に効いてるのか非常に安定したフライトを続けてます。
ものすごい自信を持っておりますよね。
このウィングレットで。
Gもうまく逃がしております。
0.03秒を上回っています。
さあグーリアンを上回る事ができるか!さあここから大切なシケインです。
シケインです。
このシケインでそして直線。
どこまでスピードに乗らす事ができるのでありましょうか。
この向かい風かなり厳しい!風速7メートル。
0.79!上げてきました!いや〜いいっすね。
いいフライト続けてますよ。
さあギリギリ10にはいっておりません。
すばらしいノーミスだ!来ました!51秒452!グーリアンを破ったガッツポーズ!すばらしいタイムですね。
51秒台が分岐点になってくるのかというところで。
あ〜奥さんも息子さんも喜んでますね。
奥さんそして息子さんまた2度目の歓喜であります。
さあいよいよ室屋とボノムの一騎打ちです!ヨシヒデ・ムロヤ。
ジャパン。
まだちょっとプッシュするところがあるんでね最後の4番ゲート5番ゲートのターン辺りもうちょっと詰めてタイム縮めたいと思います。
室屋義秀選手のフライトは緻密にして果敢。
まさに日本を代表する…やっぱりかなり多くの皆さんに知って頂いて結構応援のメッセージもいっぱい頂いてますんでねそのファンの皆さんの力がいろいろな形に変わって新型機の導入だったりチームを作る源となったり。
…でまたこの福島でのね準備につながったりしてますのでその力をこれだけ頂ければ安心して臨めると思います。
ストイックなまでに鍛え上げられた鋼の肉体。
めい想によって研ぎ澄まされた精神。
それを支えるチームが室屋に用意したのは完璧なマシン。
目指すのは更なる高みです。
さあスモークオン!日本初開催。
行け!ボノムを破れ!来ましたね来ましたね。
今入ってきます。
194から5で入りました。
確実にいきましたよ。
確実にいきましたね。
さあこのシケインを越えたあとの第3。
ここが難しいところでありますが。
ここからが室屋選手が言ってるプッシュする場所ですね。
いいですね!プッシュいけるか!いいですねいいですね!ここまではノーミス。
タイム的には非常にいいですよ。
さあここでGがかかる!帰ってくる。
向かい風。
ペナルティだけ気を付けて。
よし行け!さあここからシケインです。
さあシケインに入ります。
この機体非常にシケインが安定してます。
ここからのスピードに乗れるかどうかが大きなポイントであります。
さあ行け行け行け!さあいいタイムをたたき出す事によってボノムを窮地に陥れる事ができるかどうか。
最終ラインギリギリのラインに…。
クリアしてまいりました!ターニング・マニューバ決めて!さあ来た!どうだ?51秒478!51秒478。
いいタイムですいいタイムです…。
いいタイムですね。
先ほどのボノム選手よりもいいタイムですね。
先ほどのラウンドオブ14の50秒779は上回る事はできませんでしたが室屋義秀51秒478。
さあこれはボノムに対して…。
先ほどの方が速いですね。
新しい機体に慣れてきてるのもありますしここの3の入り方そしてこのあと4に入るここのクイックなターンが非常にいい利き方をしてますね。
小気味のいいまさにこなれたテクニックを見せてまいりました。
室屋義秀。
いいですね。
一体感がありますね。
レーストラックにも慣れてきましたね。
もうファイナル4に是非進んでもらって是非そのあと表彰台に上って頂きたいですね。
ポール・ボノム。
ポール・ボノム。
グレートブリテン。
これまで前人未到の16勝。
今シーズンの開幕戦アブダビでも優勝し絶好調のまま日本に飛来しました。
柔らかい表情で語る英国紳士ですが時にその皮肉たっぷり歯に衣着せぬ語り口が対戦するパイロットたちの闘争心に火をつけてしまう事も。
それでいて多くのファンの心もつかみライバルたちが一目置く存在です。
過去2回年間チャンピオンに輝いた実力者がまたその強さを見せつけるのか!?コックピットの中でこんな事をやってるんだよっていうのをもしあればちょっと教えてもらいたいんですけど。
いやそれが常人じゃないですね。
普通じゃない。
だってあなたは前回のアブダビ戦でも最後の最後に飛んでトップに立って優勝しました。
その時も洗濯物の事考えていらっしゃいました?父はパイロット母はキャビンアテンダントお兄さんがパイロット。
まさに筋金入りの航空一家であります。
飛行機家族の中で育ちコックピットの前に座るのは自然の成り行きであったと語るこのポール・ボノム。
イギリス。
50歳。
これまで前人未到の16勝をあげています。
そうですね。
もう一番の強敵です。
一番の強敵。
表彰台なんと40回!そうですね。
もう優勝するためにはどこかでポール・ボノム選手に勝たなければならないので。
そういう事ですね。
それがラウンドオブ8なのかファイナル4なのかどこかで必ず倒さなきゃいけない敵ではありますね。
おっしゃるとおりであります。
さあポール・ボノム。
室屋義秀の51秒478を上回る事ができるか。
ボノムはプレッシャーになればなるほどリラックスできるタイプ。
信じられませんこの男。
技術戦略そして自制心全てを持ち合わせております。
ミスターエアレース!ふだんのステディーなフライトがこの環境下でできるかどうかにかかってると思います。
そうですね。
さあどのタイミングでスモークオンなのか?見えてまいりました。
スターティングゲート。
長いトラックが見えてきましたね。
さあ来た。
さあスモークオンは勝利のスイッチオンなのか!?ボノムが入ってった!入りは同じような速度ですね。
そしてシケイン。
ここからのテクニック…。
ここが一番ペナルティが多いエリアになりますね。
ギリギリで…どうだ!?今の角度も微妙でしたね。
これほぼほぼ同じですよ。
ほぼほぼ同じタイムですね。
同タイムだと思いますね。
同タイムだと思いますよ!さあここまでは一緒だ!ここまでは一緒!ボノムとまさに同じタイムであります。
信じられません!室屋とボノム。
さあこの向かい風。
どうする?ボノム。
さあ速度が上がっていくのか?どうだ?このセクターは。
おっ?おっと分かりません。
ちょっとタイム表示が分からないですが…。
どちらが上なんだ?ボノムなのか?室屋なのか?51秒478を…。
(2人)ああ〜!51秒392は室屋を超えた!ああ〜!さすがだな〜。
0.1秒です!さすがですねポール・ボノム選手。
ああ〜さすが。
リプレーなんですけどもさすがにここの緊張感でもリズムを崩しません。
難しいといわれてるこの第3ゲート第4ゲートの通り方はパイロットの中でやはり頭一つ抜けてるすばらしいフライトだったと思います。
まあ匹敵するほど室屋選手もすばらしいフライトだったんですけどほんの少しですが室屋選手及ばなかったですね。
まあ折り返す前までは完全に同タイム。
そこで折り返したあともうほとんど同タイムなんですが51秒392のボノムに対して51秒478。
はあ〜やっぱりボノム強いですね。
強いですね。
本当に強い。
あっちょっと待って下さい。
え〜室屋選手なんですが残念ながらですねオーバーGでこれ10Gを超えたという事でディドノットフィニッシュDNF記録なしという情報が今入ってきました。
うわ〜!攻め過ぎた結果ですからしかたないと思いますけど…。
ギリギリの所ついてきましたからね。
そうですね。
ボノムに勝つにはこれしかないという状況で。
いや〜これで記録がないとですね8位になってしまう可能性が非常に強くなるんですよね。
そういう事になりますね。
すばらしいタイムをねしっかり計測しておりましたけどもね。
皆さん応援してもらってありがとうございました。
残念ながらちょっとオーバーGという結果でしたけども飛行機はいい状態で仕上がってるので次のレースから慣れてくればいけると思います。
ナイジェル・ラム敗者復活上がってまいりました。
対するはニコラ・イワノフ。
ナイジェル・ラム。
グレートブリテン。
2014年の年間チャンピオンの座についたラム選手は58歳。
その卓越した技について語ってくれました。
ゲートを通過してここまで自分の頭が来るまで待ってから操縦かんを引く事は絶対避けたい。
操作してから機体が反応するまでにはタイムラグがあるからだ。
だから必ずゲートの手前で引き始める。
ただしゲートは水平に通過しなければならない。
それがうまくできるかできないかでタイムに大きく影響するからだ。
さあナイジェル・ラムです。
昨年の年間総合チャンピオンです。
さあラムとイワノフイワノフにどれだけのプレッシャーをかける事ができるか?スモークオン!スタートはどうだ?198に上げてきた。
なかなかいいスタート。
さあ58歳悲願のチャンピオンネバーギブアップおじさん。
どうだ?難しいところ。
エアゲートを第5まで行きましたがさあこれターンです。
少し機体のばらつきが出てますね。
リズムに乗れてない感じがしますね。
風もあるかもしれません。
千葉の風との戦い幕張との風とさあ真っ向勝負になっていますラム。
ナイジェル・ラム。
さあこれシケインどうですか?シケインすばらしいですよ。
こちら側のシケインすばらしいですね。
出てます出てます370。
さあここから最後のターニング・マニューバへ。
きれいにターンしてきました!さあフルスロットル。
おっと!アンダーレビューが出てますが52秒448。
(英語)ノーペナルティですね。
ノーペナルティで決定!52秒448!さあこれを受けてどうか。
8シーズンで表彰台が8回優勝は4回の実力者。
大空をキャンバスにしてどんな絵を今日は描いてくれるのか。
エアレース・アーティスト。
ここでスモークオンです。
199200ノット200…198!いいスタート。
ちょっと風が強そうだ。
強くなってきましたね。
パイロンが揺れている!美しいフライトが特徴のイワノフ選手。
すばらしい絵を描いてくれるのか。
お〜上回った!0.41!上回っております!乗れてますね乗れてますね。
ナイジェル・ラムを蹴散らす事ができるか!?イワノフ!ここから向かい風のゾーンになります。
平凡と流麗の間を行き来するミステリアス・パイロットでもあります。
ちょっと膨らんでませんか?大丈夫ですか?大丈夫ですよ。
大丈夫です。
おっと同タイムになりましたね。
同タイムになった!完璧な同タイム!さあここからが勝負!イワノフかあるいはラムか!?少しターニング・マニューバが膨らんでる感じがしますがさあゴールで。
さあどちらが上回る!?52秒146という事はラム選手を上回ってるんじゃないかと思いますがね。
手元のタイムによりますと。
ニコラ・イワノフ選手52秒146を記録してナイジェル・ラム選手を破っております。
いよいよファイナル4が始まります。
このレースで初開催の日本でのチャンピオンが決定します。
マット・ホールです。
オーストラリアの43歳。
マット・ホールです。
いよいよファイナル4。
ベストタイムをとった人間が優勝であります!さあ入った。
ここはミスなくリズミカルに飛んでいくのが必要になってきますね。
インコレクトレベルもしっかりうまく…レベルで来ております。
速いですよ。
16秒5。
さあマット・ホールがどこまでプレッシャーをかける事ができるかほかの3人に。
パイロンヒットが割と多い選手なんでパイロンヒットしなければ本当に優勝のチャンスが今回あると思います。
このあとのパイロンヒット気を付けなければいけません。
そしてGですよね。
そうですね。
オーバーGが次のこのターニング・マニューバで出なければ。
いいタイムで来てますよ。
さあラスト!うまくエアゲートをすり抜けていきました!最後のターン!さあスピードが乗る!来ました!52秒切ってきた!51秒884で確定!これはほかの3人にものすごいプレッシャーですよ。
ナンバー1ミスターエアレースポール・ボノム!神業ジェントルマン。
冷静と情熱の間。
まさにこの男自制心を持ち合わせております。
しかし誰よりも燃えているかもしれません。
そして彼はこれまで前人未到の16勝。
勝利の方程式を持つボノム!勝つ事には非常に慣れてる選手ですのでここでどこまでタイムを詰めてくるかが楽しみですね。
ポール・ボノム!勝利のスモークオンか!?さあ突っ込んでくる!198で入りました。
すばらしいスタートです。
ここのシケインは誰よりも速いのがポール・ボノム選手ですね。
そしてGをうまく操って第3第4。
この第3第4のつなぎに関してはポール・ボノム選手を超える選手はいないんじゃないかというぐらいすばらしいですね。
来ましたね。
100分の2秒上回ってまいりました。
さすがここ一番はポール・ボノム選手強いですよ。
強い!プレッシャーを全く感じない男!思わずリラックスしてしまう男!信じられないこの精神力の持ち主ポール・ボノム!向かい風がどこまで今吹いているかが一番のキーになります。
第9エアゲートを通過。
最後のエアゲート。
ここでかなり上に上がりましたよ。
さあ…お〜広げている0.74!そしてフィニッシュ!0.382上回って51秒502!来たボノム!さすがですね。
さすがです。
やっぱり強い。
やっぱり強いですね〜。
ここに来てポール・ボノム選手いつもどおりのフライトを続けてるだけともしかしたら本人に言われるかもしれないんですが安定してそしてかつ素早く機体を操ってるなという感じがします。
マティアス・ドルダラー。
このポール・ボノムを上回る事はできるのでありましょうか。
タイムは僅差です。
ワンチャンスで取れるタイトルが今その目の前に来てる感じがしますね。
今回勝ちますと初の優勝という事になります。
さあスモークオン!これによって軌跡が分かります。
プロセスが分かります。
199で入ったか!すばらしい!すばらしいですよ。
すばらしいスピードで入ってまいりました。
このスタートはすばらしい。
飛ばしている飛ばしている!ボノムを破る事ができるか?さあここ気を付けて!ボノムを破ればナンバーワンの称号を勝ち取る事ができます。
さあ上回ってきた〜0.1秒!これは速い!10分の1秒!さあ速いぞドルダラー。
初優勝に向けていいタイムで行ってほしいです。
来た来た来た来た!いいですね非常に安定したフライトですね。
すばらしいイメージングが出来ていそうだ。
あっと遅れた!向かい風が強いのかもしれない。
100分の1秒遅れました。
さあ最後!これですこのコース取り。
まだ取り戻せる。
どうだ?あっとインコレクトレベル!これでプラス2秒のペナルティ。
これは痛い!痛いな〜。
うわ〜最後の最後でインコレクトレベル。
水平になる事ができませんでした。
53秒903!ドルダラーボノムに及ばず!エアレース・アーティスト9シーズン目を迎えております。
ロシア人とギリシャ人の血を引くコルシカ出身のフランス人。
さあこの千葉の空に青空にどんなシュプールを描いてくれるのでありましょうか。
ニコラ・イワノフスモークオン!さあ入ってきます。
これで決められるか?すばらしい。
いいスタートですよ。
さあボノムを超える事ができるんでありましょうか。
いいですねここのターン非常にいいですね。
情熱と冷静を持ち合わせてなければいけない。
ミステリアス・パイロット!う〜んちょっと下回っている。
いや〜ここからですここからです。
さあボノムとギリギリの勝負であります。
1000分の1秒を自分のものにする事ができるでしょうか?いいシケインの取り方ですね。
さあどうだ?どうだ?ここからのライン取りが…。
ここでセクターセクター!あ〜っと開いてしまったか!ちょっと大きく開いてしまってますね。
コーナー左に出て回って最後のターン!どうだ?どうだ?間に合わないか!残念ながら51秒720フィニッシュしました。
おっとしかしディドノットフィニッシュか。
オーバーGがかかったという情報入ってまいりました。
ボノムの優勝。
なんとアブダビ戦に続いて2連勝という事になりました!しかし我らが室屋義秀も頑張りましたよね。
頑張りました。
すごくよかったと思います。
新機体の効果も発揮してコースレコードも残せましたしいろんな人に喜んでもらえたなと思います。
(室屋)オーバーGで失格になりましたけども機体のポテンシャルとしてはかなり引き出して多分このラウンドオブ8もいいタイムで飛べてると思います。
なので十分ポテンシャルがある事は分かりました。
かなり次から次のレース以降ずっといけると思います。
初めての記念すべき大会となりました千葉初代チャンピオンはポール・ボノム選手と相なりました。
やはりポール・ボノム選手強いですね。
強かったですね。
今回のレース全部振り返って頂いていかがですか?日本初開催という事ですごいファンが待ち望んでた大会だと思います。
そしてすばらしいレースを繰り広げてくれたパイロットもすばらしかったなと思います。
その中で室屋選手が…我らが室屋がヨシがいつ優勝してくれるのか。
本当に期待が高まる中での大会日本開催となりました。
次回第3戦はクロアチアのロビニで行われますがますます楽しみであります。
それではエアレース世界選手権2015第2戦inChibaのハイライトをご覧頂きながらお別れとなります。
能勢さん本当にありがとうございました。
ありがとうございました。

(竹)
関ヶ原の戦いの後世は徳川様の天下へと変わりつつありました
2015/05/30(土) 02:35〜03:20
NHK総合1・神戸
エアレース世界選手権2015「第2戦 in Chiba」[字]

世界最高の飛行技術を持つ14人のパイロットが最高速度370キロのスピードで競う「エアレース世界選手権」が、ついに日本にやってきた!

詳細情報
番組内容
世界最高の飛行技術を持つ14人のパイロットが最高速度370キロのスピードで競う「エアレース世界選手権」が、ついに日本にやってきた!会場は、千葉。日本期待の室屋選手が初の表彰台を目指した。競技の映像は、地上や船上のカメラ、上空からのヘリ空撮映像、機体の内外カメラでパイロットの表情も捉えた“3元中継”。2時間に及んだ迫力満点のレースの模様をダイジェストでお送りする。

ジャンル :
スポーツ – モータースポーツ
ドキュメンタリー/教養 – スポーツ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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