目の前でですね、ぼかーんと高い所まで噴煙が上がる。
屋久島の宮之浦港です。
口永良部島からの船が到着しました。
避難してきた人たちが、こうして降りてきます。
こんばんは。
ニュースウオッチ9です。
爆発的な噴火が起きた鹿児島県の口永良部島では、避難指示が出され、住民が島の外への避難を余儀なくされました。
こちらは、口永良部島の模型です。
今回、噴火したのは、この新岳です。
ここから噴煙が9000メートル以上の高さまで上がり、火砕流は、新岳の南西側から北西側にかけて流れ下ったことが確認されました。
この黄色で囲った部分が、住宅がある地区です。
当時、島には130人余りがいました。
今回、火砕流は、こうした居住地域の近くにまで押し寄せました。
口永良部島の火山活動を監視しているセンターです。
噴火の一報を受けて、研究者たちが、確認に追われました。
爆発的な噴火から8分後、気象庁は口永良部島に噴火警報を発表。
噴火警戒レベルを、最も高いレベル5に引き上げました。
噴煙は9000メートル以上の高さまで上がりました。
噴火からおよそ1時間後。
真っ白な煙が噴き出し続けていました。
山の斜面には、熱で変色したような跡が。
火口の南側、木々が灰色になっています。
火砕流が海岸にまで達していました。
火砕流に伴う熱風で、72歳の男性が、顔や手にやけどをしました。
爆発的な噴火が発生したことを受けて、18の省庁の担当者が集まり、対応を協議。
気象庁は、厳重な警戒を呼びかけました。
噴火警戒レベルがレベル5に引き上げられたことを受けて、口永良部島のすべての住民に、避難指示が出されました。
島で商店を経営する渡邉百一さんと、妻の悦子さんです。
夫婦2人で屋久島に避難してきました。
口永良部島の自宅から渡邉さんがまず向かったのが、番屋ヶ峰と呼ばれる高台の避難所です。
総務省消防庁によりますと、番屋ヶ峰の避難所には、120人が一時避難しました。
一方、住民の避難先となる屋久島では、受け入れのための準備が進められていました。
午後2時37分ごろ、口永良部島の港に町営のフェリーが接岸。
次々と避難をする住民がフェリーに乗り込んでいるのが見えます。
住民の乗船が始まっておよそ1時間後。
住民を乗せたフェリー、今、港を離れました。
このほかに島の東部の地区の住民6人が、海上保安庁の巡視船やヘリコプターで避難し、すべての住民が島を離れたということです。
総務省消防庁によりますと、午後6時現在、島のすべての住民と滞在者137人全員の無事を確認したということです。
鹿児島県庁には、政府調査団が到着し、今後の対応などを確認しました。
屋久島町の荒木耕治町長は。
口永良部島の住民が避難している屋久島の避難所には、児林リポーターがいます。
避難所の一つ、屋久島の宮之浦公民館です。
今夜はここで、およそ20人が一夜を過ごすことになっています。
避難する人たちが屋久島に到着したのが、午後5時半ごろです。
その後、午後6時半ごろから、次々とこの場所に集まってき始めました。
皆さんが滞在するのは、2階のカーペット敷きの大部屋、そして1階の和室です。
布団などの寝具は、このあと配られることになっています。
この場所も含めて、屋久島の中には3か所の避難所が設けられています。
皆さんに話を聞きますと、口々に聞かれたのが、とにかく噴火に驚いたという声です。
過去に噴火も経験していて、避難する訓練もしていたにもかかわらず、きょう、どーんという大きい音を聞いて、そして噴煙が立ち上る様子を見ると、足が震えて気が動転したといいます。
また今後の生活に対する不安を口にする人もいました。
皆さん、僅かな時間で準備をして、避難してきているからでしょうか、身の回りの僅かなものしか準備できていなくて、本当に僅かなものしか持ち出せていないという印象があります。
話を聞いても、スリッパを持ってくればよかったですとか、そうした声も聞かれています。
また、いつになったら島に戻れるのか分からない、そうした不安を口にする方も多くいらっしゃいました。
慣れない避難所生活、そして不安の中、噴火のあと初めての夜を迎えています。
避難所の一つ、屋久島の宮之浦公民館でした。
口永良部島は、鹿児島県の屋久島の西北西およそ15キロにあります。
周囲の長さは50キロほど。
およそ80世帯、130人余りが住んでいます。
今回、爆発的な噴火が発生した新岳では、過去にもたびたび、噴火が起きています。
新岳では昭和8年から9年にかけて、断続的に噴火が発生し、住民8人が亡くなるなど、大きな被害が出ました。
昭和41年の噴火では、噴煙が火口から5000メートルの高さまで上昇。
直径1メートルの大きな噴石が、火口から3キロまで飛びました。
そして去年8月、新岳は34年ぶりに噴火。
山頂の火口から数百メートルの範囲に、大きな噴石が飛んだほか、低温の火砕流の痕跡などが確認され、噴火警戒レベルはレベル3の入山規制に引き上げられました。
その後も活発な火山活動が続いていて、気象庁は、職員を島に常駐させるなど、監視態勢を強化していました。
ことし3月下旬以降、夜間に高温のガスなどが噴煙や雲に映って赤く見える、火映現象が観測されました。
また火山性地震が時折発生していて、ことし1月24日には一時的に増加したほか、今月23日には、震度3の揺れを観測する地震が起きていました。
このため気象庁は、地元の自治体などと協議し、噴火が発生した場合には噴火警戒レベルを5に、島で震度1以上の揺れを観測する地震が、24時間以内に2回以上発生すれば、噴火が発生していなくても噴火警戒レベルを4に引き上げることなどを決めていました。
警戒が高まる中で起きた今回の噴火。
気象庁の担当者は、噴火の直前に、地震や火山性微動、地殻変動などの観測データに、噴火につながるような兆候は確認できなかったと、説明しました。
スタジオには、火山がご専門の東京大学地震研究所、中田節也教授にお越しいただきました。
中田さん、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
中田さん、今回の噴火なんですけれども、事前に噴火警戒レベルというのが発表されていて、レベル3、これ入山規制ですね、この段階にあったんですけれども、そのあと、有感地震なんかがありながら、レベルが上がるのかなと思っていたら、噴火があって、レベル5と、避難ということになりましたが、これはどう見てらっしゃいますか?
この噴火警戒レベルを導入してから、レベル4、レベル5ということを経験したことがないんですね。
4、5は経験してないという?
そういう中で、実はレベル4、あるいはレベル5に上げる基準を作っていたということですね。
ただ、この口永良部島については、もう十数年前から山が膨らむとか、地震活動が活発化する、それから昨年の噴火のあとも、火山ガス量が増える、火映現象が起こる、有感地震が起こるという具合に、だんだん高まりを見せてたんですね。
そういう意味では、実質、レベル4だったとは思うんですけどね。
ただ、いつ噴火するかというところは、なかなか見極め難しいと。
やっぱりこういう非常に高まりの中で、いつスイッチ入るかというのは、非常に難しいということですね。
だからこれを機会に、4と5の基準をもう一回見直すということになるんだと思いますね。
なるほどね。
そして、島の住民は全員が避難したということで、先ほど中継でもありましたが、皆さん、荷物も少ない状態で避難したと。
今後の火山活動の見通しというのは、どうでしょうか?
今の段階では、非常に難しいんですけれども、これまで、ここの島で過去に起こった噴火ですね、そういうものと比べてみると、きょうの噴火というのは、過去に例えば、1930年代に起こった噴火と、似たような規模だと思うんですね。
そういうときには、このような噴火が何回も繰り返すんですね。
それで1か月くらい続くとか、そういうことがありましたので、こういう様子、噴火を比べるだけでも、やはり1か月単位で見ていく必要があるんではないかと思いますね。
先ほど言ったように、十数年前から準備して、山が膨らんで、マグマをためてきたわけですね。
それを今度の1回の噴火で解消したとは思いにくいので、そういう異常事態がバックグラウンドに戻る、リセットされるまでは、要警戒ということだと思います。
10年間たまっていたものが、あふれ出したわけですけど、そのレベルまでまた、10年前のレベルに戻ってくる、そこを確認しないといけない?
そうですね。
今回の噴火は、それなりの規模ですけども、やはりこの1回分ですべてを解消するような規模のものではないと思うんですね。
また何度か、これから噴火が起きる可能性がある。
そうすると、島の皆さんの避難生活も、やはり長くなるという覚悟もしておいたほうがいいということですか?
そうですね。
正常な状態に戻るには、結構時間がかかると思いますね。
正常な状態と見極めるのは、何か、どこを見ていくという形になるんでしょうか?
やはり十数年かけた、十数年より前の状態にやっぱり戻らないと、もうこれで安全だということは言いにくいと思うんですね。
そういう意味で観測データが、十数年前の状態に戻るという、そういうことが一つの見極めではないかと思いますね。
なるほどね。
あと、日本の皆さん、いろいろ感じていらっしゃると思うんですけど、最近、どうも火山が、活動が激しいなとか、また噴火があったのかというのが、率直な印象じゃないかと思うんですけれども、いかがでしょう、やはり何かこう、また起きそうな状況があるっていうふうに言えるんでしょうか?
最近というか、20世紀、あるいは数百年前までさかのぼって考えますと、例えば富士山が噴火、300年前に噴火しましたけど、それ以降、大きい噴火っていうのは、実は日本ではないんですね。
外国ではその規模のがあちこち起こってますけど。
それから、大正噴火というのが100年ぐらい前にありましたけど、その規模のものを拾ってみても、やはりそれから一切起こっていないんですね。
これは日本が非常に、異様に静かであったということだと思うんです。
むしろ火山活動が静かであったと?
ですから、東日本大震災のこともありますけど、その前後からやはり火山活動がだんだん活発化しているように見えますね。
それは静かだった分、むしろたまっていたものが、いろんな火山でこれからあふれ出してしまうんじゃないかということもありうるわけですか?
そうですね。
ただそういう意味で、大きな地震活動も高まりを示していますし、火山活動も高まりを示す、そういう時期に来ている可能性は高いと思うんですね。
警戒がやはり必要だと?
そうですね。
全国の火山にいろんなデータなども取っていますよね。
正しい情報を正しく理解したうえで、警戒していくと。
そうですね、どこの山でも突然噴火するというわけではなくて、やっぱり噴火する前には、ある程度異常が出ているわけですね。
異常が出てる火山に接近する場合には、要注意ということだと思います。
今夜は東京大学地震研究所、中田教授に伺いました。
どうもありがとうございました。
どうもありがとうございました。
では次です。
カネと利権を巡る疑惑に、レッドカードを突きつけられた、FIFA・国際サッカー連盟。
信頼回復に向けた司令塔となる会長の選挙が、まもなく行われます。
人事の刷新が必要だという声も上がる中で、5期目を目指すブラッター会長が再選されるのか、注目されています。
FIFAの総会が開かれている会場前では、市民による抗議デモが。
28日、事件後初めて、公の場に姿を見せたブラッター会長。
続投に意欲を示しました。
会長選挙は、FIFAに加盟する209の国と地域の代表者の投票で行われます。
5期目を目指すブラッター会長は、事件発覚後も、アジアやアフリカのサッカー連盟から支持を受け、有利と見られています。
日本サッカー協会も支持を表明。
加盟するAFC・アジアサッカー連盟が、ブラッター会長の支持を決めたためです。
アジアでは、ブラッター会長の就任後に開かれたワールドカップ日韓大会が成功したことや、ドイツ大会以降、アジア出場枠が増えたことなどが、支持の理由と見られます。
またアフリカでは、FIFAが発展途上国に、サッカー関連の施設を建設していることなどで、支持を広めています。
一方、FIFAの立て直しには、人事の刷新が必要だという声も高まっています。
ヨーロッパサッカー連盟会長のプラティニ氏は。
プラティニ氏は、ブラッター会長に直接辞任を求めましたが。
そのヨーロッパサッカー連盟が、会長選挙で支持するのが、改革を掲げるヨルダンのアリ王子です。
アリ氏は、自身のツイッターで、ブラッター会長に対抗するため、改革の必要性を前面に打ち出しています。
ヨーロッパの国の中には、ブラッター会長が再選された場合、FIFAを脱退すると、揺さぶりをかける動きも出ています。
ヨーロッパサッカー連盟に加盟するオランダは。
会長選挙にまで広がる事件の波紋。
国際的な批判が高まる中、信頼回復のかじ取りを託す会長選挙は、まもなく行われる予定です。
次です。
ミャンマーを逃れた少数民族、ロヒンギャの人たちを救う糸口は見つかるでしょうか。
ロヒンギャの人たちなどを乗せた船は、周辺国の沖合で漂流し、今も2500人以上が洋上に取り残されています。
きょうタイで国際会議が開かれ、密航をあっせんする人身売買組織の摘発に向けた各国の協力などが話し合われました。
今回の国際会議には、ミャンマーとその周辺国、そして日本など、20か国が参加しました。
会議で話し合われたのは、今も洋上で漂流を余儀なくされている、ロヒンギャの人たちの一時的な受け入れ施設の設置と、その後の帰還などに向けた支援、そして国境を越えて行われる人身売買の組織を摘発するための、各国の捜査機関の協力についてです。
群馬県館林市のモスクです。
日本に住むロヒンギャの人たち。
きょうの国際会議の行方を気にかけています。
ロヒンギャの人たちなどが集まった、イスラム教の金曜礼拝。
日本には、ロヒンギャの人たち200人以上が暮らしています。
そのほとんどが、ミャンマーでの差別や抑圧から逃れてきました。
お邪魔します。
9年前に日本に逃れてきたムハマト・アドーラさんです。
ミャンマーでは、村から出ることを許されず、強制労働にもかり出されたといいます。
ミャンマー政府による抑圧に耐えかねたアドーラさん。
ブローカーを通じて、密航船に乗りました。
アドーラさんたちが入った船艇は、およそ200人がすし詰め状態だったといいます。
アドーラさんの両親は病気で亡くなり、残された兄は、今もミャンマーを出国できずにいます。
密航に必要なお金をアドーラさんのために使ってしまったからです。
ニュースでロヒンギャの人たちの姿を見ると、居たたまれない気持ちになるといいます。
今、ニュースが途中で切れてしまいました。
大変失礼しました。
ではまず、トゥデーズウオッチです。
まずはこちらのニュースです。
北朝鮮が拉致被害者らの全面的な調査を約束した日朝合意の発表から、きょうで1年となりました。
しかし、進展は見られていません。
拉致被害者の家族会代表の飯塚繁雄さんがインタビューに応じ、今の心境を語りました。
拉致被害者の家族の間には、北朝鮮がこれまでの死亡説明を繰り返し、幕引きを図ろうとしているのではないかという警戒感が強まっていて、政府に帰国の実現に重点を置いた交渉を求めていく方針です。
認知症の人にかかった医療や介護などの費用は、去年1年間でおよそ14兆5000億円に上るという初めての推計を、厚生労働省がまとめました。
認知症の患者は、10年後の2025年には、多い場合でおよそ730万人に達すると推計されています。
こうした費用は、家庭で行われている介護の費用を含め、およそ19兆4000億円に上り、2060年には24兆2600億円余りに増加すると推計されています。
安倍総理大臣がきのう、質疑中に、早く質問しろよなどとやじを飛ばしたことを受けて、野党側は、安倍総理大臣の謝罪を求めています。
安全保障関連法案を審議している衆議院の特別委員会できのう。
広がっていっているわけです。
ですから、総理、こうもおっしゃってますよ。
早く質問しろよ。
安倍総理大臣が、自席でやじを飛ばしました。
そしてその後。
これに関連して、きょう開かれた特別委員会の理事会で野党側は、安倍総理大臣の委員会での謝罪は不十分で、謝罪になっていないと批判。
来週1日の委員会で、安倍総理大臣本人が謝罪するよう要求しました。
これに対し与党側は、持ち帰って検討したいとして、引き続き与野党で協議することになりました。
日本に住む一人一人に番号を割りふる、いわゆるマイナンバー制度。
政府は、産業競争力会議の会合で、来年1月のマイナンバー制度の運用開始に伴って交付される個人番号カードに、診察結果や処方薬といった、医療情報などを結び付けて管理する新たな仕組みを、2020年までに導入する方針を決めました。
さらに安倍総理大臣は、マイナンバー制度の利用範囲を、戸籍やパスポートの管理、証券分野などに拡大することを目指す考えを示しました。
さて、季節に合わせて旬の食材を使う和食。
今、世界的にも人気ですよね。
そうですね。
今、アジアでは、この和食にとどまらず、新鮮な日本の食材が欲しいという声が高まっています。
そのニーズに応えているのが、日本の物流業界が売りにする、あのサービスです。
アジアの金融センターとして、成長が続く香港。
毎週、日本食を取り寄せているというこのご家庭。
きょうはあるものが届くということです。
この日、届いたのは、山形県産の新鮮なさくらんぼです。
和食は、香港でもおなじみの料理。
最近は、魚など、日本の新鮮な食材への関心が高まり、日本からお取り寄せを希望する人が少なくありません。
こうしたニーズに応えるため、日本の物流会社が今、力を入れているのが、クール便のサービスです。
ヤマト運輸は現地法人を持ち、日本と同じように、家庭まで冷蔵のまま届ける態勢を取っています。
また日本郵便も、最大で80時間、冷蔵状態を保つことのできる専用の容器を開発。
郵便のネットワークを使って、アジアやヨーロッパに、クール便を届けるサービスを始めています。
海外展開し始めたクール便に注目しているのが、本州最北端の青森県です。
取れる魚の種類が多いのが売りですが、これまでは翌日配送できる範囲が限られ、販路の拡大が課題でした。
そこで注目したのが、海外向けのクール便です。
2月にはホタテを香港まで運ぶ試験を行いました。
青森県はヤマト運輸と提携。
地元の水産業者が、海外に生鮮食品を送るのを支援する事業を始めました。
では、実際に鮮度を保ったまま、どうやって届けられるのでしょうか。
香港から注文を受けたホタテは、早朝4時に水揚げされます。
青森市内の市場で、鮮度が保たれるよう、こん包。
冷蔵設備に入れられて。
午前8時半に市内を出発します。
午後5時過ぎには、仙台空港で飛行機に。
大阪を経由して、那覇空港に到着。
日付をまたいで、未明に国際便に積み替えられます。
那覇空港は、アジアの主要都市まで4時間で結べる地理的な利点があります。
加えて24時間、貨物を扱える物流のハブ空港となっているため、アジアへの翌日配送が可能になるのです。
早朝に那覇を飛び立ったホタテは、香港の配送センターに、午前中に届きます。
青森を出た翌日の午後には、ホタテを注文したすし店に届けられます。
運送コストはかかりますが、客からの評判は上々だといいます。
香港にホタテを販売した、青森市内の水産会社です。
このサービスを利用したことで、現地からネットで直接、商談が来るようになったといいます。
直接、海外とつながることで、事業の拡大が期待できるとしています。
海外で高まる新鮮な食材へのニーズ。
物流の進化によって、日本とアジアの距離が縮まり、今まで眠っていた地方の魅力が掘り起こされつつあります。
朝取れたホタテが、翌日の午後には香港に届くというのは、これ、国内の宅配便と変わらないスピードですよね。
速いですよね。
また産地にとっても、これまでにない新たなお客さん獲得のチャンスが広がるわけですから、地方経済の活性化にもつながっていくかもしれませんよね。
そうですね。
日本ではクール便、かなり普及してますけど、実はこれだけ普及しているのは、世界でもなかなか例がないということなんですよね。
ですから、厳しい品質管理が求められている、日本ならではの物流サービスですから、さらにね、世界にも広がっていく可能性があるんじゃないかと思います。
先ほど、ロヒンギャの人たちについてのニュースが途中で切れてしまいました。
お伝えしきれなかった、ロヒンギャの人たちの問題を巡る国際会議ですが、今も洋上にいると見られる船の捜索と救助を急ぐことや、密航をあっせんする人身売買組織の摘発などで、各国が連携を強化していくことを決めました。
大変失礼いたしました。
ではニュースを続けます。
安倍総理大臣は、EU・ヨーロッパ連合のトゥスク大統領らとの定期首脳協議を総理大臣官邸で行い、共同声明を発表しました。
この中で、中国を念頭に、東シナ海や南シナ海の状況を引き続き注視し、現状を変更し、緊張を高めるあらゆる一方的な行動を懸念することを確認したとしています。
また、交渉が続いている日本とEUのEPA・経済連携協定について、ことし中にすべての主要課題での大筋合意を目指して、交渉を加速させていくとしています。
東京電力福島第一原子力発電所で、高台に設けられたタンクと、別の建屋をつなぐホースの亀裂から水が漏れ出しているのを、パトロール中の作業員が見つけました。
ホースの中には、汚染された雨水を処理した過程で出た、比較的高い濃度の放射性物質を含む水が通っていました。
問題のホースは、耐久性不足などの指摘を受けて、取り替えが進められていたということです。
漏れた水は排水路を通じて、原発の港湾内に流れ出ていて、東京電力で詳しい漏えいの状況を調べています。
ことし1月に経営破綻した、航空会社のスカイマークが、きょう裁判所に再生計画案を提出しました。
それによりますと、株主の責任を明確にするため、株式の価値をゼロにする、100%減資などを行うとしています。
再生計画案が認められるには、債権者集会で、債権総額の2分の1以上の同意が必要ですが、1000億円を超える最大の債権額を届け出た、アメリカの航空機リース会社が反対の意向を示しているため、ほかの大口債権者の同意が得られるかどうかが、今後の焦点となります。
中東を中心に感染が広がっている、重い肺炎などを引き起こすMERSコロナウイルス。
韓国では、サウジアラビアなどに滞在したあと、帰国した男性が感染していたことが確認され、男性の家族や接触した医療スタッフらも感染。
韓国保健福祉省は、患者が合わせて10人に上ったと発表しました。
10人目の患者は、この男性と接触して感染が疑われたにもかかわらず、中国に出張し、中国で感染が確認されました。
韓国メディアは、旅客機に乗り合わせた乗客らが感染したおそれがあると指摘するなど、出国を止められなかった当局の対応が批判されています。
続いて気象情報は井田さんです。
こんばんは。
こちら、みなもに咲いているのは、真っ白なスイレンの花です。
きれいですね。
このスイレンが咲いているのは、こちらです。
山口市にある常栄寺雪舟庭です。
およそ500年前に、水墨画家の雪舟が造ったといわれていて、国の名勝に指定されています。
白いスイレンが咲くこの庭園では、例年よりも1週間ほど早く花開いたということです。
このあと、8月いっぱい楽しめます。
この時間は、関東地方で雨の降っている所がありますが、この雨、日付が変わって、しばらくするとやんできそうです。
一方で、西日本であすは雨の所が多くなってきます。
九州では激しく降るような所もありそうです。
では雨雲の様子を見ていきましょう。
あしたの朝9時、早い所、九州では雨の降りだす所がありそうです。
そしてそのあとです。
午後にかけて、午後3時ごろになると、九州や四国、中国地方で雨の所が多くなってきそうです。
ただそのあと、あまり雨雲、東へは広がりません。
あさってに日曜日になると、再び沖縄から九州、四国、近畿地方の太平洋側で、雨の所が多くなってきます。
そして、そのあと日曜日、こちらも沿岸が中心で、あまり北へは雨雲、広がらない見通しです。
夜にかけて、九州では雨の降りやすい、南部を中心に、雨の降りやすい所がありそうです。
それでは天気図で見ていきましょう。
今、雨を降らせている関東地方のこの低気圧は、離れていく見通しです。
一方で、西から低気圧を伴った前線が進んでくるでしょう。
この低気圧がゆっくりと東へ進んでくる予想です。
低気圧周辺の湿った空気が流れ込んで、あすは西日本で雨の所がありそうです。
特に九州では激しい雨の降る所も出てきそうです。
各地の天気と気温を詳しく見ていきましょう。
さあ、この土曜日、日曜日の天気を見てみましょう。
まず、あす土曜日です。
西日本、九州から中国、四国では、午後から雨という所が多くなりそうです。
九州で激しく降る所もあるでしょう。
そのほかは晴れそうです。
一方、日曜日、九州では雨が降りやすいですが、四国から関東では、沿岸が中心です。
広い範囲の雨ではなさそうです。
あす、晴れる所では、気温がぐんと上がります。
熱中症にもお気をつけください。
気象情報でした。
スポーツは佐々木さんです。
こんばんは。
剣道の世界選手権が、18年ぶりに日本で開幕。
世界一の座をかけて、ベテランとホープが、日本武道館で対戦しました。
剣道の世界選手権、50以上の国と地域から剣士が集まって、世界一がきょう決まります。
男子の個人戦決勝は、日本選手対決。
網代は初出場の34歳。
21歳の竹ノ内は、去年、史上最年少で全日本選手権を制しています。
ともに面を得意とする両者。
お互いに規定の5分間で一本が取れず、試合は延長戦に。
その延長戦。
開始直後でした。
網代が小手で一本。
勝負は一瞬で決まると集中していました。
全日本選手権3位が最高というベテランが、世界一に輝きました。
いやぁ、あの小手が決まった瞬間、私も思わず声出ちゃいました。
試合直後の網代選手、戻っていく選手とすれ違ったんですけれども、汗びっしょりだったんですが、表情は引き締まっていて、優勝という結果にも、平常心、あの延長戦を制する精神力を見た気がしました。
男子はベスト4のうち3人が日本選手で、あさってには団体戦も控えています。
となると、団体戦も楽しみですね。
でも日本のお家芸ですから、頑張ってほしいですよね。
そうですよね。
きょうのスタートで、きっと弾みになったと思うので、またいい試合、見せてもらいたいと思います。
大リーグ、青木宣親選手は、バッティングが好調です。
チャンスを作り、勝利に貢献しました。
青木。
最初のヒットは6回でした。
投手戦の中、チャンスを広げましたが、ここは得点につながりません。
1対0の8回は、ノーアウト1塁2塁で、送りバントのサイン。
うまく転がしました。
俊足を生かして、ヒットとします。
これで5試合連続の複数安打。
青木が作った満塁のチャンスから、一気に6点を挙げ、チームは4連勝です。
プロ野球の交流戦。
パ・リーグ首位の日本ハムは、きょうからセ・リーグ4位の中日との3連戦です。
試合は終盤、もつれました。
日本ハムは2点を追う7回、田中。
中日の大野は、ここまでノーヒットに抑えてきました。
チーム初ヒットとなる2ベースで、3塁2塁と攻めます。
4番の中田。
打点リーグトップの勝負強さを見せました。
日本ハムはこの回、同点に追いつきます。
直後の8回。
1塁3塁のピンチで、リリーフは鍵谷。
エルナンデスの打球はレフトへ。
犠牲フライとなって、勝ち越し点を奪われました。
日本ハムは2連敗です。
日本ハムの栗山監督。
打線がいいつながりを見せて追いつけたが、一気に逆転しなければいけなかったと、敗因を話していました。
ソフトバンク、チーム打率はリーグトップです。
1回、4番内川。
小川のフォークでした。
必死に食らいついたと、スタンドまで運び、2点を先制します。
続くイ・デホは初球。
好調な5番の12号ホームランで、リードを広げます。
2点差とされ、3回。
先頭の5番柳田。
これが2試合連続ホームランになりました。
ソフトバンクは主軸3人が開幕カード以来のそろい踏み。
打ち勝って、3連勝です。
ソフトバンクは、効果的な場面でホームラン4本。
工藤監督は、相手のショックも大きかったと思う。
ナイスゲームでしたと、手放しで褒めていました。
阪神の先発はメッセンジャー。
不調から2軍落ちし、およそ20日ぶりの先発マウンドです。
立ち上がりはランナーを出しながらも、得点を許しません。
攻撃は3回、1アウト3塁2塁で、3番マートン。
このゴロの間に3塁ランナーがかえって、1点を先制します。
きょうのメッセンジャーは、ボールに力がありました。
6回には3番浅村。
4番中村。
5番メヒアを三者連続三振。
メッセンジャーは11個の三振を奪い、7回を無失点の好投で3勝目。
阪神は交流戦に入って、負けなしの4連勝です。
3勝目を挙げた阪神のメッセンジャーは、いいボールを投げても粘られて、簡単ではなかったけど、久しぶりの登板でいい仕事ができたと、笑顔で話していました。
セ・リーグ首位のDeNAは、主軸の筒香選手がけがで先発を外れてから、ここまで1勝2敗。
今夜は雨の中での戦いとなりました。
DeNA、今夜も筒香はベンチスタート。
4回、指名打者の後藤。
今シーズン初の先発出場です。
感触はよかったという特大の2ランで、2点を勝ち越します。
このあと1点差に迫られ、7回はランナー1塁の場面で、2人目の大原がマウンドへ。
2アウトとして、ロッテ、角中のこの当たり。
強風で打球が流され、同点のタイムリー3ベースになります。
DeNAはたまらず長田を投入。
しかし、雨の中で4球目が抜けました。
ワイルドピッチで逆転されます。
試合はこのあと雨が強まり、午後9時過ぎから中断していましたが、再開に向けて、グラウンド整備を始めています。
楽天は1点を追う4回、6番後藤。
変化球にうまく合わせ、2点タイムリー。
逆転します。
このあとは機動力を発揮。
ダブルスチールを決め、2塁3塁。
巨人先発のポレダを揺さぶります。
このチャンスに8番小関。
この当たりでランナー2人がかえり、リードを広げました。
先発の辛島は、丁寧に低めにボールを集めました。
辛島は8回3失点の好投。
楽天は交流戦初勝利です。
楽天の大久保監督、4回の追加点につながったダブルスチールについて、選手が寝ずに研究した成果が出たと、満足そうな表情でした。
試合前には、両チームの女性ファンが、イベントで対戦しました。
リレーでは、オリ姫がカープ女子に勝利し、選手にエールを送ります。
そのオリックスは、4回、1点差に詰め寄り、2塁1塁のチャンスに伊藤。
広島先発の黒田は、1か月以上、勝ちがありません。
このタイムリーで追いつきます。
直後の5回、先発のルーキー、山崎は、2アウトランナー1塁で、丸への初球でした。
持ち味のカーブを運ばれ、6号2ランホームラン。
オリックスは、オリ姫の声援に応えることができず、カードの初戦を落としました。
森脇監督、攻守において僅かに相手が上回っていた。
それは黒田という存在があるからと、悔しそうでした。
先ほど、ソフトバンクの柳田選手の打順を5番とお伝えしましたが、正しくは3番でした。
失礼いたしました。
高校野球の全国大会が始まって100年になるのを記念して、王貞治さんが夏の甲子園で始球式を行うことになりました。
王さんは、昭和32年の春のセンバツに、早稲田実業の2年生エースとして臨み、全試合で完投し、チームを優勝に導きました。
夏の甲子園の前身の大会は、大正4年に始まり、ことしで100年。
王さんの始球式は、これを記念して行われ、プロ野球経験者としては初めてです。
お伝えしていますように、口永良部島の新岳で爆発的な噴火が発生し、住民は島を離れました。
口永良部島で撮影された映像です。
黒い噴煙が空を覆い尽くしました。
島を離れるため、港に集まります。
ふるさとの山は、灰に覆われました。
隣の屋久島に設けられた避難所です。
お疲れさま。
どこかで見たことあると思って。
気になるのは、住み慣れた島の詳しい状況です。
2015/05/29(金) 21:00〜22:00
NHK総合1・神戸
ニュースウオッチ9▽口永良部島が爆発的な噴火 住民全員が避難 厳重警戒続く[二][字]
口永良部島が爆発的噴火 全住民が島外に避難 その時何が? きょう1日の動き▽事件発覚のFIFAでまもなく会長選挙 再選目指す現会長に様々な声▽進化する物流の世界
詳細情報
番組内容
【キャスター】河野憲治,鈴木奈穂子,【スポーツキャスター】佐々木彩,【気象キャスター】井田寛子
出演者
【キャスター】河野憲治,鈴木奈穂子,【スポーツキャスター】佐々木彩,【気象キャスター】井田寛子
ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 天気
スポーツ – スポーツニュース
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音声 : 1/0+1/0モード(デュアルモノ)
日本語
英語
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