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 暴力団員であるのを隠して他人名義で銀行口座を開設したとして、警視庁は、指定暴力団極東会会長の松山真一容疑者(87)について、詐欺容疑で逮捕状を取った。事情聴取を始めており、近く逮捕する。捜査関係者への取材で分かった。

 捜査関係者によると、松山容疑者は、自身が使う目的であると銀行側に告げずに他人名義の口座を他の人物に開かせ、通帳をだまし取った疑いがある。金融機関では口座開設などを申し込む際、暴力団など反社会勢力の一員ではないと誓約する条項を設けている。

 極東会は東京都豊島区に本部を置き、構成員は昨年末現在で約800人。対立する暴力団と抗争を繰り広げていた1993年、暴力団対策法に基づく指定暴力団に指定された。