警視庁捜査ファイル〜さくら署の女たち 2015.05.27


(電車の走行音)
(刺す音)
(長谷部真彦)うあっ!
(踏み切りの警告音)
(パトカーのサイレン)
(久保田順一)ご苦労様です。
(逢沢花)ご苦労様。
(谷川真琴)何号室?304号室です。
(村園智明)まだ入っちゃダメ?
(美濃部八重子)ダメです。
何?この服。
(村園)酔っ払って帰ってきて脱いだんだろ。
俺もよくやるよ。
現場は?奥の寝室。
まだ入れないよ。
入っていい?
(八重子)どうぞ。
「どうぞ」ってお前俺にダメだっつったじゃない…。
身元は?ああ…えっと。
(村園)長谷部真彦35。
第一発見者はここの管理人だ。
抵抗してないね。
寝入ったところを鋭利な刃物で一突き…。
死亡推定時刻は?昨夜の10時から0時の間。
この懐中電灯は?ホシの遺留品だと思います。

(大和修)手袋痕だけですね。
中も見てみましょう。
(大和)はい。
(夏木圭輔)ガイシャの長谷部は仕事らしい仕事をしていなかったようです。
(兵藤望美)2年前まで長谷部は梶原家で運転手やってたんだって。
(村園)何?梶原家って。
日本の資産家トップ10の常連。
ああ!
(泉田涼子)殺された長谷部真彦は2年前に逮捕起訴されていた。
殺人事件で。
殺しで?もう出てきたんですか?裁判で無罪になった。
その事件の被害者が梶原3兄弟の長男梶原光一郎。
(村園)殺されたって…どういう事なんだ?その資産家の梶原家ってどういう一族なの?グループの中核は次男の公二が社長を務める梶原アーバンブレイン。
以前は殺された光一郎が社長で公二が副社長だった。
三男の雄三が社長をする梶原アセットマネジメントはおもに破綻した企業を買収する投資会社。
総資産3000億。
ヒエ〜!その梶原家の次男坊公二の専属運転手をやってたのよ長谷部は2年前まで。
その長谷部が長男光一郎殺害の容疑で逮捕され裁判で無罪になった。
その2年後今度は何者かに殺された。
まずはこの梶原家を探る必要があるわね。
(真琴・花)はい。
採れました!
(八重子)懐中電灯の電池から遺留指紋が採れました。
お手柄よ。
情報はもちろん出来る限りの関係者指紋を集めて。
特に…梶原家。
(一同)はい。
(望美)了解。
元運転手さんが殺されてさぞショックでしょうね。
特別な感慨はありませんね。
どうしてですか?勝手に辞めていった男ですから。
お兄様の事件の事があったので長谷部さんは辞めていったんでしょうか。
さあ。
私にはわかりません。
(梶原雄三)そうじゃない!!今週中だ!今週中に必ず買収するんだ!普段も会社へはいらっしゃらないんですか?無能な奴が会社に行くんですよ。
はぁ…そうですか。
でここには1人でお住まいなんですか?昔は兄弟3人で住んでました。
一番上の兄の事は当然ご存じでしょ?はい。
今は次男と2人で住んでます。
兄弟2人そろって妻とは別居状態ですよ。
梶原グループの顧問という立場でいらっしゃるわけですね?名前だけですわ。
経営にはタッチされていないんですか?グループの経営者会議には出ますわ。
気持ちとしては主人の代理のつもりですけど。
2年前のご主人の事件聞きました。
いつになったら真犯人見つかるんでしょう?管轄外なんで詳しい事は…。
申し訳ありません。
(犬飼恵)主任。

(八重子)特徴点12個以上一致してる。
課長。
例の遺留指紋と関係者指紋の1つが一致しました。
誰だったの?梶原亜矢子です。
あの未亡人!?今回殺された長谷部真彦さんは2年前のご主人の事件で一度は逮捕された人ですよね?個人的にまだ長谷部さんを真犯人と疑っていたような事は?あれは警察の誤認逮捕だったのでしょう?そこ駐車しちゃダメですよ!
(北山吾朗)邪魔なら動かしといてよ!私のアリバイなんかより公二さんのアリバイを調べてください!質問に答えていただけますか?公二さんていうのは梶原公二さんの事ですか?どうしてアリバイを?公二さんが長谷部さんを殺したに違いありません!夫を殺したのも。
私の指紋が付いた電池を現場に残しておいたのも私に罪を着せるためです。
どうしてそんな事…。
梶原グループの顧問として居座ってる私の事が疎ましいからですわ。
まだあなたのアリバイを伺ってないんですが。
その時間でしたら北山さんと自分の部屋におりました。
北山?どなたですか?北山さん…。
涼子ちゃん!ご無沙汰しております。
(北山)驚いた〜ここにいたんだ?ここで今課長をやっております。
さすが涼子ちゃん大出世じゃない。
北山さんは?俺?しがない探偵さん。
刑事辞められたんですか?あんな安月給じゃやってられませんよ。
涼子ちゃんもどう?辞めてうち来ない?警察の倍稼げるよ。
ねまたゆっくり飯でも食おうよ。
あ亜矢子お待たせ。
さっきお話しした北山さんです。
こちらが?あのおとといの夜の事なんですが。
亜矢子と一緒にいましたよ。
亜矢子の部屋で。
涼子ちゃん。
涼子ちゃん!?亜矢子任意なんでしょ?もういいよね?ご苦労様でした。
行きましょうか。
雇われ探偵のアリバイ証言なんて信用できない。
課長知り合いですか?本庁の鑑識にいた頃の私の師匠。
師匠!?「筋読みの北山」って言って現場でのホシの行動の読みが抜群だった。
私も随分教えてもらった。
課長の事「ちゃん」づけで呼ぶ男なんて初めてよね?食事にも誘ってたし。
そういう関係って事…!?え〜!?まさかぁ!課長だって女なんだからわかんないわよ。
うん。
(逢沢美咲)これ誰?
(逢沢綾野)おばあちゃんじゃない!
(逢沢正継)お父さんでもない。
これお母さん?ん?電池一緒に捨てたのお母さんでしょ。
あっ!乾電池って分別するんだっけ?大人の常識です。
(綾野・正継)常識です!早く大人になりなさい。
はい。
(ガスの点火音)
(北山)どうした?つかないの。
ガス会社に電話したほうがいいかしら。
(北山)大丈夫任せて。
(ガスの点火音)ねえ。
今度の梶原グループの経営者会議一緒に出てくれない?俺が?うん。
(北山)刑事さーん。
(圭輔)うわっ…何ですか!?長谷部殺しの有力情報知りたくない?え?先輩出し抜くチャンスだぞ。
いやそんな先輩出し抜くなんて…。
あそう?いらないの?ふーんそう…。
涼子ちゃん!差し入れ。
皆さんでどうぞ。
おっアイスだ。
すいません。
収賄になるよ。
(北山)アイスの替わりと言っちゃなんだけどちょっと教えてくんないかな。
何をですか?殺人現場に懐中電灯が残されてたんだろ?その中の電池から亜矢子の指紋が採取されたわけだ。
涼子ちゃんとしてはどうしてホシが懐中電灯を置き忘れたって踏んでるわけ?捜査に関する事にはお答えできません。
いくら焦ってたからってホシがつけっぱなしの懐中電灯を現場に残していくかねぇ。
帰り暗くて大変じゃない。
その情報誰から聞いたんですか?懐中電灯は犯人が亜矢子に濡れ衣を着せるための偽装工作だよ。
アイス早く食べないと溶けちゃうよ。
失礼。
冷めないうちに。
圭輔。
つい…。
「つい」じゃないだろ!口が軽い奴は刑事失格!男としても失格。
何もみんなでそこまで言わなくても…。
あんたも気をつけなさいよ!お…俺関係ねえだろ?せっかく私が教育しても目の前に悪い見本があったら全部ブチ壊しなのよ!!俺のどこが悪い見本なんだよ!悪い見本じゃないこれ!そういう性格だからいくつになっても男が出来ないんだよ!いるわよ男ぐらい!あんたにいちいち報告しないだけよ!嘘つけ!そんなブクブクした雪だるまみたいな体で…。
言ったな?言ったな?じゃああんた何で髪の毛ないのよ!ハゲ!!ハゲって言ったな!ハゲ!みんなそんな事思ってないぞ!思ってる思ってる!これからは気をつけなさい。
…はい。
確かに偽装工作ともとれるわね。
でも人1人殺してるんだぜ?プロでもない限り気が動転して置き忘れたって不思議じゃないだろ。
両方とも可能性がある。
仮に偽装工作だとして電池にどうやって彼女の指紋を付けたか。
電池一緒に捨てたのお母さんでしょ?あっ!乾電池って分別するんだっけ?あっ!捨てられた電池を盗んだんだ。
それよ!分別ゴミとして乾電池だけまとめて出すとこあるもん。
そうだよな。
その日にゴミ置き場で張ってたら盗めない事ないな。
これって…罠じゃない?罠?私たちあの北山って人に踊らされてるような気がする。
やっぱり梶原亜矢子が犯人で彼女から私たちの目をそらせようとしてるってわけ?うん。
課長あの北山っていう人どういう人なんですか?昔からああいう人よ。
でも…。
でも?電池の事だろ?亜矢子が先週の月曜日そのゴミ集積所に出してた。
直接聞きます。
ここら辺の聞き込みすべて終わってるよ。
余計な事しないでください。
捜査妨害です。
捜査妨害ねぇ…。
課長。
梶原亜矢子なんですがやはり使用済みの乾電池をゴミとして出していました。
ただそれを誰かが持ち去ったというような目撃情報は今のところありません。
ご苦労様。
どうかしましたか?北山さんの事が少しわかった。
北山さんが最後に担当した事件で一緒に組んだ木崎っていう刑事と会ってきた。
2年前のその事件は長男梶原光一郎が殺された事件だった。
あの事件を担当してたんですか?北山さん。
長谷部はすぐに逮捕されて起訴まで何の問題もなかった。
長谷部を逮捕するきっかけになったのが現場に残されていた懐中電灯…。
(望美)今回とおんなじじゃない!しかも中に入っていた電池から採取された指紋が決め手となった。
まったく一緒だ!でも裁判が始まると一転長谷部が無罪を主張した。
取り調べでは言わなかったアリバイも証明されて…。
(裁判長)主文被告人長谷部真彦を無罪とする。
なぜだ!北山さんは責任を取る形で辞職。
(望美)北山氏が梶原亜矢子に取り入る目的って何なんだろうね。
梶原亜矢子だって彼が2年前の事件の担当刑事だって事知ってるはず。
(望美)旦那を殺した真犯人を2人して追ってる?そう見せかけておいて彼女が北山さんを利用してるって事も考えられる。
逢沢はどう思う?少なくともあの北山さんが2年前の事件を追いかけてるとはとても思えない。
(北山)ヘーイ!おやおやおや美女たちがおそろいで。
何の用です?面白いものが手に入ったのよ。
(3人)面白いもの?いらっしゃい!あ〜おいしそうな匂い。
マダムこちらのオススメは?ヤダ…マダムだなんて!こちらのオススメはあいざわ亭特製オムライス。
それに煮込みハンバーグおいしいんですよ。
その煮込みハンバーグお願いします。
かしこまりました。
煮込みハンバーグ1つ!特別おいしいの。
煮込みハンバーグ1つ特別おいしいの。
そう!長谷部殺しのホシが写ってる。
えっ!?いくらで買う?そんな怪しいビデオいりません。
亜矢子の家の前の道はいい抜け道でね。
(北山)毎朝通りがかりの車がゴミ集積所に捨てていくんだ。
頭にきた近所の住人が犯人を特定しようとしてベランダに防犯カメラを固定して撮ったのがこれさ。
亜矢子が出した電池を盗んでいった男がばっちり写ってる。
だったら証拠として提出してください!だからいくらで買うの?これも罠なんじゃない?あなたが作ったでっち上げビデオ。
おいおい元先輩にそれはねえだろ。
北山さん。
あなたが梶原亜矢子に取り入る目的は何ですか?目的?一番は金。
二番は体。
体?あ言っちゃった。
ふざけないでください!その怒った顔が何ともセクシー。
仕方ない。
花ちゃんに差し上げましょう。
お礼に今度付き合ってくれる?タイプじゃありませんから。
そういう冷たいところがまあ何ともそそるねぇ。
マダムー!
(綾野)はい。
テイクアウトにしてもらえます?悪いけど。
テイクアウト?ゆっくり食べていらっしゃればいいのに。
ここでゆっくり食べていったら今度はマダムをテイクアウトしたくなるから。
ヤダぁ!フハハ…。
降りた!この車じゃない?誰なんだろう。
帽子が邪魔ねぇ。
もう少し鮮明にならない?やってみます。
ゴミを持ってった!止めて。
ナンバーは?「28−43」。
すぐに所有者を調べて。
(真琴・花)はい。
(公二)亜矢子さんお隣の方は?
(亜矢子)私のパートナーです。
近々結婚する予定ですの。
(ざわめき)北山と申します。
以前どこかでお会いしましたか?はい。
2年前お兄様の事件の時に。
あなた刑事だった…。
(亜矢子)刑事は随分前に辞めましたの。
これからは私の秘書として働いてもらいますので皆様よろしく。
(熊田)警察の方が社長にお話を伺いたいそうです。
長谷部の一件のようです。
(公二)ここに通せ。
(熊田)ここにですか?この車はあなたのですよね?そうです。
しかしこんなゴミを持ち帰った覚えはない。
これは誰なんですか?それを調べるのはあなた方の仕事でしょう。
車も調べさせてもらいます。
もちろん令状も取っております。
どうぞご自由に。
やましい事は一切ありませんから。
嘘ばっかり。
2年前主人を殺したのもあなたでしょ?
(公二)次男の私がなぜ長男を?
(公二)お隣の元刑事さんの捜査ミスをこっちに押しつけられたんじゃたまりませんよ。
アリバイを聞かせていただけますか?長谷部が殺された夜だったらレインプラザホテルで亜矢子さんと一緒でした。
そのゴミを持ち帰ったという朝も同じホテルで亜矢子さんと一緒でしたよ。
嘘です!私はホテルになど行っておりません!どちらが嘘をついてるかそれはそちらの刑事さんたちが証明してくれるでしょう。
先週の日曜日…。
(北山)入らないほうがいい。
忘れたくないの。
必ず真犯人を見つけ出す…。
(公二)北山さん。
外してもらえませんか?さっきは大勢の前で悪かったですね。
私はホテルになど行っておりません。
(笑い)行っていないものは行っておりません!
(公二)長谷部と何があったか知りませんが何なら私が警察抑えてあげますよ。
よくそんな事が言えますね。
あなたが殺して私に罪を着せようとしてるくせに。
本気で言ってるんですか?誰かに頼んだんでしょ?あなたの事だから自分で手を汚すわけないわ。
あの男に吹き込まれたんですか?
(公二)気をつけたほうがいいですよあの手の男には。
(亜矢子)北山さんは大事なパートナーです。
ほう…。
主人もあなたが殺したんです!
(公二)まだそんな事言ってるんですか?あなたしかいないじゃない!主人が死んで一番得したのはあなただもの。
正直に言いなさいよ!いい加減にしろ!!お前は私の言う事を聞いてればいいんだ。
私には絶対逆らうな!嫌よ!やめて…!嫌っ!社長さん。
あっ…あっ!みっともないですよ。
ああっ!お前の目的は何だ!目的?…目的だって。
梶原グループの乗っ取りなんてどうです?調子に乗るな!ホテルに確認しましたが梶原公二も梶原亜矢子も泊まっていませんでした。
アリバイはないって事ね。
はい。
課長逮捕状取れませんか?逮捕状はまだ無理ね。
明日引っ張ってもう一度アリバイを聞いて。
わかりました。
(松永欽哉)ちょっと課長!某代議士を通じて本庁に抗議があったそうです。
何の抗議でしょうか?「何の」って…。
こちらの2人はよりによって梶原グループの経営者会議に乗り込んで会議をメチャクチャにしたそうです。
メチャメチャなんかにしてませんよ!「どうぞ」と言ったから入っただけです。
だったら何で抗議してくるんですか!総務課長。
は?向こうで話しましょう。
(松永)はい!やっぱり動いてきた。
署までご同行願います。
(公二)お断りします。
私のところに来る前にあの北山という男そちらを先に調べたらどうですか。
なぜそう思われるんですか?元刑事が梶原家に入り込もうとしている。
普通に考えたらおかしいでしょ。
昨日言っていたあなたのアリバイですがホテルに確認しました。
宿泊名簿にお2人の名前はありませんでした。
彼女が偽名でチェックインしたんでしょう。
あの車あなた以外に運転される方は?私だけです。
誰かに貸したりとかは?時々弟に貸しますけど?最近貸したのは?2週間ぐらい前に。
じゃあ問題の月曜日の朝は?貸してません。
じゃあ誰があなたの車を運転して…。
まだわからないんですか?私はあなた方を歓迎していません。
よくわかっております。
昨夜あなた方の上司に何か言われませんでした?早くホシを挙げろとしか言われてませんけど。
素晴らしい上司だ。
はいそう思います。
(笑い)はぁ…。
あぁ…。
(望美)やめてよ!そのため息。
何か出た?ま「出た」って言われれば出ましたけど…。
いいから言って。
運転席側のドアの取っ手から梶原公二と梶原雄三の指紋が出ました。
弟に車貸してるんだから出ても不思議じゃない。
そうですよね。
他には?他には…。
そうだ!ちょっ…ちょっと!
(望美)何?ちょっと!取っ手の外側から2人の指紋を採取したって言ったわよね?はい。
そんな事あり得ない…。
絶対あり得ない!何ですか?さくら署までご同行願います。
ご同行?とにかく車降りて話しましょうか。
先週の月曜日の朝の事伺いたいと思いまして。
どういう事?その日もあの車借りたでしょ?借りてないよ。
この前借りたのは2週間前だ。
確かに2週間前も借りたようだけど先週の月曜日の朝も借りたでしょ。
借りたあの車で…。
梶原亜矢子さんが出した電池を持ってきた。
あんたたち見たの?いいえ。
昨日の段階で車の取っ手にあなたの指紋が残ってました。
そりゃ残ってるだろう。
2週間前に借りたんだから。
残らない。
先週の日曜日あの車はワックス洗車されています。
その時点で2週間前のあなたの指紋はきれいに消えているはず。
なのにどうして取っ手にあなたの指紋が残ってたんでしょう?待て!待てっ!待て!待ちなさい!クソ!梶原雄三公務執行妨害で緊急逮捕します!俺は長谷部にずっと脅迫されてきたんだ!脅迫されたのはお兄さんの殺害と関係あるんじゃない?あなたは2年前長男の光一郎さんも殺害しましたね?
(梶原光一郎)うっ!あなたは犯行後わざと犯行現場に懐中電灯を置き忘れた。
その時の共犯者が今回の被害者長谷部真彦なんでしょ?そしてその中の電池から採取された指紋がきっかけとなって長谷部はやってもいない犯行を自供し逮捕された。
すべてあなたとの打ち合わせができていたからですよね?裁判になると打ち合わせどおり長谷部は一転無罪を主張。
今まで口にしていなかった決定的なアリバイが認められ結局無罪になった。
そこまではすべてあなたにとって予定どおりの展開だったんじゃないですか?
(雄三の声)あいつには十分すぎるぐらいの報酬を払ってやったんだ。
なのにあいつは今俺のやっている投資会社の社長にしろと言い出した。
冗談じゃない。
ふざけるなって言ってやったよ。
ふざけるなって言ってやりたいのはあなたのほう。
あなたはそんな長谷部が邪魔になり殺害しようと決心した。
そしてその罪を次男の公二さんに着せようと企んだ。
うあっ!
(雄三の声)確かに俺が長谷部を殺したよ。
だけど計画を考えたのは…。
全部亜矢子だ。
俺はあいつに踊らされてたんだ。
今さら往生際悪すぎない?きちんと自分の罪を認めなさい!認めてるだろ!確かに俺が2人を殺したよ。
でも計画を立てたのは全部亜矢子なんだ。
あなた実のお兄さんを亜矢子さんに言われたから殺したっていうの?亜矢子さんにとってもご主人だった人よ?亜矢子が光一郎兄貴と結婚する前俺たちは付き合ってたんだ。
その時あいつが梶原グループを2人のものにしようって言い出したんだよ。
あいつが光一郎兄貴と結婚したのもその計画のためさ。
そんな話信じられると思う?じゃ何で俺が亜矢子が電池を捨てた事を知ってたんだ?電池なんて1年に何回も捨てるようなもんじゃないだろ!
(雄三)それにあのゴミ置き場の様子を毎朝ビデオで撮影する人がいる事も俺は知ってたよ。
それもこれもみんな亜矢子が計画して俺はあいつの指示どおり動いただけさ。
ああ〜!皆さんおそろいで。
亜矢子さん取調室にお願いします。
もう話す事なんてありませんけど。
これって任意でしょ?話だったらここでいいじゃない。
先ほど梶原雄三があなたのご主人と長谷部真彦を殺した事を認めました。
雄三さんが?ホントですか?ただ両方とも「あなたに指示されてやった」と言っています。
そんな…ひどい。
そんな事あるわけないじゃないですか。
今度だって私に罪を着せようとして…。
私は被害者ですよ?そうでしょうか。
むしろまだあなたが長谷部を殺した可能性があると思ってるくらいです。
未だにあなたには確実なアリバイがない。
だから北山さんと…。
北山さんはあなたに雇われた探偵という立場。
あなたに都合のいい証言をする可能性が十分にある。
失礼しちゃうなぁ。
俺は亜矢子と一緒にいたよ。
北山さんに助けてもらわなくてもアリバイだったらあります。
だったら聞かせてください。
どうぞこちらへ。
長谷部さんが殺された夜は梶原公二さんとレインプラザホテルで一緒にいました。
それはあなたこの前否定しましたよね?公二さんも私と一緒に泊まったって言ってるんでしょう?ホテルには偽名でチェックインしましたから。
偽名を教えてください。
綾小路雅子。
確認。
はい。
梶原雄三はあなたから事前に電池を捨てる日を教えられていたと言っています。
ゴミ置き場もビデオカメラで撮影している人がいると言っていました。
そんな事しておりません!それとも何か証拠でもあるんですか?
(圭輔)確認取れました。
確かに綾小路雅子という名前で男女で宿泊していました。
他に何か?どうしてわざわざそんなアリバイを作る必要があったんですか?アリバイを作るためにホテルに行ったわけではありません。
たまたま公二さんとそういう事になっただけです。
他にまだ何かあります?ないようですね。
もう二度と私を呼びつけるような事はなさらないでください。
無駄な事ですから。
お食事でもして帰りましょ。
待てよ。
食事なら…。
ここの留置場でするんだな。
あんたもうこのさくら署から帰れない。
何言ってるの?あんた本気で俺を利用したつもりだったのか?俺を利用して自分の身の安全を図ろうとしたんだろうがそうはさせるか。
俺は人生を捨てて…。
あんたの懐に飛び込んだんだ。
最初からあなたの事なんて信じてるわけないでしょ。
今さらあなたに何が出来るっていうの?さあ久々の取り調べだ。
俺の取り調べはちょっときついぞ。
覚悟しろ。
あんたさっき電池を出す日を梶原雄三に教えてないって言ったな?ええ。
そんな事教えてないわ。
そりゃ嘘だな。
あんた奴に電池を持っていかせるためにわざわざあの日ゴミ置き場に電池出したんだ。
わざわざ出したりしてません。
たまたまあの日出しただけです。
だったら部屋のどこで使ってた電池をあの日出したんだ?
(北山)あの単一電池は部屋のどこで使っていたものか言ってみろ。
あれは懐中電灯に使ってたやつよ。
(北山)あんたの部屋のどこにも懐中電灯なんてなかった。
CDプレーヤーだったわ。
あんたの部屋のCDプレーヤーは単二電池だ。
他には?俺はあんたの部屋の隅から隅まで知り尽くしてんだぞ。
これではっきりしたな。

(北山)あんたは自分の部屋で使った単一電池を出したんじゃない。
わざわざ買ってきた単一電池をあの日ゴミ置き場に出したんだ。
(北山)2年前も今回もあんたが主犯だ。
これって潜入捜査じゃない!違法行為でしょ!確かに現職の刑事がした場合には違法行為です。
だから俺は刑事を辞めたんだ。
バカよ…。
後は取調室で聞きます。
言い忘れてた。
この前部屋のガスコンロがうまくつかなかっただろ?つくようになったよ。
電池を交換したんだ。
電池は単一だった。
私の人生も交換してよ。
それは自分でするんだな。

(北山)じゃ。
慣れたもんですね。
何だ涼子ちゃん!転職する気になった?いえ。
今の仕事に満足してますから。
あそう。
じゃ嫌になったらいつでもどうぞ。
梶原グループに今日地検特捜部が強制捜査に入りました。
そう…。
遅すぎるぐらいだ。
手伝います。
いいよ。
ほう…そこに干すの。
ねえ涼子ちゃんいいいいって。
ねえ。
そう?2年前の事件ずっと追いかけていたんですか?まさか。
俺が追っかけていたのは涼子ちゃんさ。
早く言ってくれればよかったのに。
ホント?冗談です。
何だよ…。
涼子ちゃんでも冗談言うんだ。
マジになっちゃったよ驚いた。
ねちょっと待ってそれこっち。
いいじゃないですか。
いやいやこれ違うのよ。
靴下はこっちの部だから。
課長お出かけ?さあ。
知らない。
(望美)あんた知ってる?北山さんに会いにいきましたよ。
(花・望美・真琴)何しに!?知らないです…。
ひょっとしてデート?まさかぁ。
あるかもよ。
デートなの?知らないっす。
ひょっとして…?かわいそうに。
ちょっと待って!あんた今何つった?「かわいそうに」って私たちの事?いや違う!何じゃ私たちが男とデートできないかわいそうな女って事?しかも今笑いながら言ったよ?かなり笑ってた。
笑ってないわよ!おはようございますいいお天気ですね〜2015/05/27(水) 09:55〜10:53
ABCテレビ1
警視庁捜査ファイル〜さくら署の女たち[再][字]

「私が愛した殺し屋」

詳細情報
出演者
高島礼子、とよた真帆、眞野あずさ ほか

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz

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