いつの世も親子というのは複雑で…
(晴彦)お前は私の後を継ぐ人間だ。
(遼)親の勝手じゃないのか。
(晴彦)頭を冷やしてよ〜く考えろ。
俺は芝居をやりたい。
芝居が好きなんだ!
そればかりか…
(一子)本格的って何よ?そういうのを身の程知らずって言うの。
それ分かって言ってんの?
芝居をやれば…
「父さんのバカ野郎!」。
セリフ飛ばした!申し訳ありませんでした!
(江崎)君は明日から来なくていい。
芝居がダメだからだよ。
…とまあいろいろあって
どんな事でも一つ残らず何でも話してほしいの。
分かったよ。
ならよし。
めでたしめでたしと思いきや…
俺の本名向坂遼じゃないんだよね。
斑目遼って言うんだ。
斑目…?ちょっと…もしかしてうちの社長と…。
親子。
え〜っ!?
一蓮托生を誓い風吹きすさぶ大海原にひとつボートでこぎだす男と女の物語
・「足りないモノなら」・「とっくにあるから」・「失う事なんて何にもこわくない」・「小さな夢ならば」・「叶わないだろう」・「大きな夢だから」・「今まだ走ってるんだろう」・「もう一歩って」・「例えばそれが最後の」・「一歩になっても」・「悔やまないように」・「もう一歩って」・「踏み出す僕らの勇気は」・「100歩分以上の意味を持つから」・「あと一歩って」・「どれだけカッコ悪くって」・「笑われてたって諦めない」・「あと一歩って」・「踏ん張る僕らの心が」・「世界を動かすチカラになる」
(呼び出し音)あっ並木社長…。
「ただいま電話に出る事ができません」。
(ディレクター)じゃ次は…。
(ディレクター)48から…。
ケツまでいっちゃいましょうか。
大丈夫ですか?
(樫村)あ〜あ〜あ〜。
お待たせ。
お願い。
早く。
もっと奥。
うんうん。
あ〜あ〜あ〜あ〜。
OK。
ありがとう。
お待たせ。
それじゃ本番入ります。
はいどうぞ。
よ〜いスタート!「危ない!」。
(樫村)「シモン!」。
(2人)「わぁ〜!」。
(樫村)「おい…おいシモン!大丈夫か?シモン!」。
「くりはらくんたち大丈夫?」。
「大丈夫だ。
シモンのバッグからロープを持ってきてくれ」。
「僕が?そんなのできる訳ないよ!」。
「お前がやんなきゃ誰がやるんだよ!」。
「うん!」。
「うぅ…。
うぅ〜」。
「あいつは俺の友達だ!裏切られるのが怖いんなら初めっから友達には…」。
(ディレクター)おい誰だ!すいません!すいません!ごめんなさい。
すいません!すいませんもう一度お願いします。
(並木)え〜!知ってたんだ一子ちゃんも。
沢渡です。
うん…。
社長も?うん。
だってさ斑目社長から電話がかかってきちゃったんだよ。
えっ?会わせろって遼くんに。
そ…それで?だからしょうがないから連れてったさ。
斑目コーポレーションの前で遼くん気が付いて逃げちゃったんだよピョッピョッピョッピョッて…。
それで社長にそう言って謝ったら「じゃ私が行く」って言うんだよ。
はっ?それで社長連れて遼くんのアパート行ったらもう会うなりいきなりさ…。
お前は私の後を継ぐ人間だ。
後を継ぐ…。
御曹子だったんだよ。
(たどころ)なんやあいつ大企業のぼんぼんかいな。
仲ようしとこ。
(ドアが開く音)おはようございま〜す。
(由実もなみ亜依)おはようございま〜す。
(並木)おはよう。
遼くん。
えっ?遼くんここ座りや。
(もなみ)さあさあさあ…!どうぞ!ここここ。
お茶お茶お茶お茶…。
はいはい。
お茶。
・はいひのでプロモーションです。
少々お待ち下さい。
沢渡さん東西テレビからお電話です。
私?はい。
はい沢渡です。
・
(三島)東西テレビ三島です。
以前話していた深夜ドラマの件ですが。
はい。
向坂遼さんが主役の候補になっていまして。
えっ?え〜!?あっ…はい。
向坂遼のスケジュール…11月と12月ですね?はい少々お待ち下さい。
入ってませんよ。
がら空きです。
かっこつけよってからに。
よし。
ああ…大丈夫です。
はい。
はい分かりました。
伺います。
失礼します。
遼くんに仕事?連ドラです。
若い人たちに評判になってる東西テレビの深夜枠で。
あなたが主役の候補に挙がってるんですって!主役!?えっ?きた〜!やった〜!連ドラの主役ねぇ。
APの三島さんがあなたの芝居を見てほれ込んでくれたの。
困った顔がセクシーだったって。
手紙…。
それでそれをプロデューサーに相談したらいいんじゃないかって事になったらしいの!はぁ…。
万歳!万歳!万歳!万歳!万歳!でも…でもまだ決まった訳じゃないんでしょ?なに冷めてんのよ。
これだけでもすごい事じゃない!うん。
遼くん遼くん。
これはね本当に奇跡のような事なんだ。
すごい事なんだよ!
(由実)認められたんですね遼くんの才能が…!
(亜依もなみ)由実さ〜ん!もっと喜びなさいよ。
素直じゃないんだから。
…つうかまだ決まった訳じゃないって。
…つうか…つうか私だってもっとほんとは素直な喜びに浸りたいのに…。
えっ?聞いたでお前とおやっさんの事。
おやじは関係ありません。
関係ないってそんな事言ったってさぁ…。
分かりました。
私行って参ります。
(ノック)
(秘書)社長。
沢渡一子さんがどうしてもお会いしたいそうなんですが。
通しなさい。
(秘書)どうぞ。
失礼します。
本日は向坂遼のマネージャーとして伺いました。
ほう〜どういう用件かな?彼の可能性を切り捨てないで下さい。
後を継がせたいのは息子だからでしょうか?彼は役者をやりたがっています。
才能もあります。
何かおっしゃって下さい。
話があるって言ったのは君だよ。
聞いてますよ。
続けなさい。
無礼を承知で申し上げます。
社長はかつて革命児と呼ばれた方だと聞いています。
常識を打ち破った革新的な手法と徹底した実力主義でこの斑目コーポレーションをここまでの企業にしてこられたと。
その社長が息子だからと目をかけトップに据えて同族経営をなさろうとしているとは驚きです。
実力主義はどこに行ってしまったんでしょうか。
君は言いたい事を言ってくれるねぇ。
彼には今連ドラの主役の打診まで来ています。
放送は深夜ですが大変人気のある枠です。
ほう。
この仕事必ず取ります。
主役を張ってる彼をご覧になれば社長のお考えも変わると思います。
ひとつ聞きたい。
どうぞ。
まあかけたまえ。
失礼します。
そのエンターテインメント業界だが君はどう思うかね?どうとおっしゃいますと?現場にいる人間の意見を聞きたい。
出資している人間としてね。
芸能界は夢を売る世界です。
華やかですが一人一人の才能がしのぎを削る地味な実力主義の世界でもあります。
本当に才能のある者だけが生き残ってたくさんの人に夢を見せる事ができる。
そう思います。
なるほど。
その1人が向坂遼です。
斑目だよ。
向坂です。
要するにしばらく見守れって事だね。
おっしゃるとおりです。
いいだろう。
君に任せよう。
しばらくの間はね。
ありがとうございます!失礼します。
及川くん呼んでくれるかな?へぇ〜見守る。
おやじがね。
少しは認めて下さったのよ。
見守るってのは見張るって事だよ。
おやじにとってはね。
見張る?俺がどこで諦めるかそれを見極めたいんじゃないの?ひと事みたいな言い方しないでよ。
おやじは結果だけ見てる。
仕事の効率を上げたり会社をでかくするためなら人を切ったり飛ばしたりも平気なんだよ。
あんたの左遷もそうなんじゃないの?人の人生振り回しといて知らん顔だしね。
それ…あなたの事?自分の妻。
俺には母親。
お母様?おやじが外に女つくって追い出されたって訳。
じゃあお母様は今は?京都の実家。
中学の時に会いに行ったけど門前払い。
「斑目の人間とは縁を切った。
二度と誰にも会わせない」って親戚一同から言われたよ。
じゃもしかして向坂って名前…。
おふくろの実家の姓。
・
(電車が通過する音)絶対取るから。
東西テレビ。
堂々と主役やって見返してやりましょう。
それに…きっと見てて下さるでしょお母様も。
(ノック)はい。
(秘書)マーケティング本部長がお見えです。
(及川)失礼します。
お呼びでしょうか?エンターテインメント業界の勢力地図は今どうなってるかな?あの〜。
調べてくれ早急に。
はい分かりました。
失礼致します。
絶好の行楽日和となりそうです。
ただ明日の予想最低気温は15度。
今夜は急に冷え込みそうです。
なるほどすばらしいストーリーです。
(阿部)主役の存在自体がミステリアスなんでなるべく手あかのついてないフレッシュな新人を使いたいんですよ。
それでしたらうちの向坂がうってつけです。
主役も連ドラも今までまだ未経験ですから。
(村木)推してるんだよ彼女が。
まあなかなか舞台もよかったし。
ねえ三島くん。
はい。
ありがとうございます。
とにかく…向坂くんだっけ?11月12月のスケジュールばっちり空けといて。
分かりました!よろしくお願い致します!
(並木)おぉ〜じゃかなりいい感じなんだ。
はい。
それって思いっきし有望って事じゃないんですか?このままいけば可能性は高いと思います。
いや〜しかし…斑目社長の方がなぁ。
大丈夫です。
えっ?しばらくは息子の自由を尊重しよう。
そういった意味の事をおっしゃっていました。
そうなんだ!はい。
分かった。
じゃ私も腹くくるよ。
俳優としての向坂遼の未来に賭けるよ!はい。
ほなもう一押しやな。
一押し?ですから接待ですよ接待!
(たどころ)そうや。
そうそうそう。
接待?そう!私たちに好意的な皆様をお呼びしてそれでこちらの思いの丈を一生懸命伝える。
料亭か何かでパ〜ッと!
(たどころ)パ〜ッとな。
うんいいな!いきましょうよパ〜ッと!早速作戦会議ですね。
(並木)由実ちゃんだだ…大丈夫だよね?連ドラが決まって顔が売れればCMも期待できます。
ここがふんばりどころだと思います。
でも…。
(並木)でも?現状は接待なんかしてる場合じゃないと思いますけどね…。
あの〜。
うん?あ〜何でもない何でもない。
大丈夫大丈夫。
私たちみんなで遼くんの事を考えましょう。
明るい未来のために。
ねっ?はい。
遼くんリラックスだよリラックス。
ねっねっ。
リラックス。
大丈夫ですか?えっ?あっ…。
わた…私は大丈夫です。
大丈夫ですはい。
(村木)いや〜この辺はまだ風情があっていいですね。
お見えになったお見えになった。
こちらでございます。
あ〜どうも。
遅くなりまして。
どうもわざわざ。
お待ちしておりました。
ありがとうございます。
本日はお越し頂きありがとうございます。
なかなか粋ですな。
さすがは老舗のひのでさん。
やる事が違うなぁ。
ねえ三島くん。
はい。
あの…向坂遼です。
どうも。
君か〜。
昭和顔だよね。
主婦にも人気出るよ。
ありがとうございます。
昭和顔!おっ!いらっしゃいませ。
ききょうねえさんですよ。
ききょうちゃん。
いらっしゃいませ。
あ〜ほらほら。
ももかねえさんでございます。
よろしくお願い致します。
あ〜また来た。
いらっしゃいませ。
亜依ちゃん!ここねここね彼女の実家なの。
だからツケ利きまくり!はいえ〜それではまずはご一献を。
ねっ。
はいお願いしま〜す!失礼致します。
はいどうも。
もなみさん!なんて美しい…。
(もなみ)手だけ見てて下さい。
あっ…はぁ。
(三島)かわいい。
ほんとですか?うれしい。
ありがとうございます。
ありがとう。
実家なんだね。
そうなんです。
ありがとう。
由実さん。
全員一丸となってね。
え〜村木様本日はわざわざのお運び本当に本当にありがとうございました。
とりあえずは乾杯!
(一同)乾杯!
(太鼓)真後ろから失礼致します。
東西テレビの皆様はるばるのお運び心より感謝申し上げます。
待ってました!ミラクルボイス!早速ではございますがこれより我がひのでプロモーションの超大型新人俳優向坂遼の歩みをご紹介致します。
(太鼓)何だよもう…。
向坂遼1989年8月生まれしし座。
本年4月いまだ原石のままでいた彼を我が社の敏腕スカウト沢渡一子の研ぎ澄まされた目が鋭く見抜き時代が待望していた向坂遼は晴れてひのでプロモーションの一員となったのでした。
まさにすい星のごとく現れた彼の衝撃のデビュー作はいかなる縁でございましょう御社東西テレビの「大塩の乱」でありました。
(太鼓)
(樫村)出演は訳あってはしょられたものの…。
心の声あっやべっ…!
(樫村)豊かな感性演技力の確かさは関係者を驚嘆せしめ鮮烈な印象を残したのでございます。
(太鼓)
(樫村)続くデビュー2作目はなんとあの大女優中里麗子主演によりますヤマトテレビ開局50周年記念ドラマ「カショクの女美しき殺意」。
よりスケールアップした大胆かつ細心な演技で大女優中里麗子を向こうに回して正々堂々一歩も引かずに渡り合い早くも各界から絶賛を浴びるに至ったのでございます。
(太鼓)業界に激震をもたらした向坂遼その後はスーパーシンガーたどころ晋也の青春再現ドラマを演じまた演劇界の奇才江崎達也氏率いる劇団デウスの舞台に挑戦するなど多方面での活動を展開して参りました。
(太鼓)という訳で!
(太鼓)必ずや次の仕事もよきものとなる事を確信し我が事務所を挙げて支援にこれ相務めますことを。
(太鼓)
(樫村)この場を借りましてお誓い申し上げるしだいでございます。
くれぐれも我が向坂遼をよろしく御願い上げ奉ります!よろしくお願い致します。
いや〜もうねっスター誕生間違いなしだね。
(拍手)ありがとうございます。
では皆様本日のスペシャルゲストたどころ晋也の歌声をライブでお楽しみ下さいませ!
(2人)えっ?なんでこんな事せなあかんねん。
(「ハローマイラブ!」)・「Hello,HelloMyLoveHello,HelloMyLove」・「夢は叶うもんだねOhBaby,」・「Hello,HelloMyLoveHello,HelloMyLove」・「砂漠の中でダイヤモンドを見つけた」やっぱ来なきゃよかったよ。
言わないの。
みんなあなたのために必死よ。
・「こんな人混みの中で目と目が合うのは」・「運命なのさだから踊ろうよ」・「woo…woo…」・「君だけが」きゃ〜!・「woo…woo…眩しいよ…」・「Hello,HelloMyLove」ハローハロー!・「Hello,HelloMyLove」ハローハロー!・「夢を叶えてくれる」
(指笛と歓声)
(並木)いや〜こんな楽しい夜はほんと久しぶりです。
村木さんのおかげです。
ありがとうございます。
(三島)酒!足りない!なにしんみりしてるんですか?2人で。
もっと飲みましょうよ!どうぞ!ああ…どうも。
えっ…?ちょっ…ちょっ…ちょっとちょっと!ごめんなさい。
あんた酔うとそんな?ほんとにごめんなさいでした!いや…。
すいません…。
飲んで下さい!ありがとう。
はい!いつも顔怖い。
はっ?ねっ仲よくして。
あなたそういう感じ…。
危ない…。
危ない。
(並木)一子ちゃん。
沢渡。
沢渡。
沢渡。
はい。
はい。
村木さんがどうしてもお話がしたいって。
すいません。
どうぞ〜。
あ〜こりゃどうも。
いや〜それにしても美しい!そうですか?いや〜今度ねやるドラマで主人公の姉の役があるんだけど出ちゃう?私はマネージャーでございますから。
まあまあそう言わずに…やっちゃう?ちょっと何すんのよ!
(並木)村木さん!大丈夫…。
すっげえ力…。
大丈夫ですか?しっかりして下さい。
村木さん。
村木さん。
姉の役…。
はいはいはい。
キャラもぴったり!キャラもぴったりって。
あっ白目むいちゃって…。
一子ちゃん!沢渡です。
(梨花)えっ?遼くんが?そう。
(敬吾)はぁ〜社長の御曹子。
(俊子)やっぱりね。
ただ者じゃないと思ってたわよ。
でもそういう人が役者なんかやってていいの?役者なんかとは何よなんかとは!別にそういう意味じゃないんだけど…。
これからはただの役者なんかじゃないわよ。
主役の候補にまでなってるんだから向坂遼は。
(俊子)そうなの?連ドラの超人気枠。
すごいじゃな〜い。
でその役取れそうなの?取るわよ絶対!こっちがどんな思いで接待したと思ってんのよ!だよね…。
あっそういえば一臣がディズニーランド行きたいんだって。
お姉ちゃん週末は?今忙しいのよね〜。
ああだったら僕が連れて行くよ。
じゃ私も行こうかなぁ最近行ってないし。
うん。
そう?じゃあ頼んだわね。
うん分かった。
(篤史)これは…。
餞別だ。
(笑い声)頂きま〜す。
おとうさん。
お疲れさまでした。
(木下)おうお疲れさん。
お疲れさまでした。
で一子ちゃんさ。
沢渡です。
うん沢渡ちゃんさ11月のスケジュールなんだけどね。
あの…11月はキープの案件がありまして。
(稲本)えっ?ご期待に添えないかもしれません。
何?何?何よ?ちょっと今は…。
あっそう。
じゃ分かったら電話ちょうだい。
頼むね。
はい。
待ってるからね。
よろしくね。
ええ。
お疲れさまでした。
お疲れさまでした。
へぇ〜忙しいんだぁ。
(石野)おはよう。
どうも。
(麗子)あら〜。
(2人)おはようございます。
あなた元気なの?はいなんとかやってます。
頑張ってます。
近いうちにまた中里さんと共演できるかもしれません。
へぇ〜相変わらず強気ね。
でも嫌いじゃないわよそういうの。
ありがとうございます。
失礼します。
石野です。
でもこの世界いろいろあるから気を付けなさい。
はい?怖い世界よ〜。
心します。
じゃ麗子さん行きましょうか。
うん。
じゃ頑張ってね。
はい。
それじゃ。
戻りました。
(並木)お帰りなさい。
あっ沢渡さん。
東西テレビの村木プロデューサーからお電話ありました。
えっ?決まったんちゃうか?いよいよですね。
(呼び出し音)ひのでプロの沢渡です。
(村木)あ〜村木です。
先日は遅くまでおつきあい頂きまして誠にありがとうござ…。
沢渡さん。
あっはい。
ごめん。
はい?いや〜例の連ドラの件なんだけどね実は他の方に決まっちゃってね。
えっ?いやほんと僕としては非常に残念なんだけどね。
(村木)じゃまあそういう事で。
はい…。
どうだったんですか?一子ちゃん。
(たどころ)どないしたんや?ちょっと行ってきます。
(三島)あの…。
村木さんは?会議中で…。
連ドラの主役決まったそうね。
力不足で…。
いつ決まったんです?主役は誰?それはちょっと…。
誰?
(三島)今朝上から指示があったらしいです。
どういう事なんでしょう?鷲見右京くんは主演俳優の候補にも挙がってなかったそうですね。
分かりやすく言うとかけそばに天ぷらそば…かな。
はっ?かけそばが並んで置かれていてどれを食べようか迷っていた。
そこに天ぷらをのせたそばが出された。
君が大の天ぷら好きならどうする?天ぷらそばを。
それだよ。
はっ?天ぷらは中里麗子だ。
中里麗子?東西テレビが正月のスペシャルドラマで中里を欲しがってる。
「出て頂けるなら深夜の連ドラの主役を鷲見右京に差し上げましょう」と言ってきた。
そんな…!あくまで言いだしたのは東西テレビだ。
何か取り引きがあったんでしょう?そこは…察してほしい。
力のある事務所はこんな事もあんな事もできる。
何でもどうにでも変えられる。
そういう事ですか。
正義や道徳だけでやっていける世界じゃない。
それが芸能界だ。
道理が通らず矛盾があってもにっこり笑えだ。
石野さんはそれで平気なんですか?「水清ければ魚棲まず」だよ。
水はほどほどに汚れてるぐらいがちょうどいいんじゃないのかな。
清濁併せ呑め。
そういう事ですか。
ここで生きてくための知恵だよ。
そうなんだ。
うん。
うん。
分かりました。
はいはい。
はい。
それじゃ。
はい。
主役あかんかったんか?そういう事みたいだねぇ…。
接待みんなできばったのにめっちゃ悔しいな。
ふざけるなよ東西テレビ!歌まで歌ったのになぁ。
いやだけど…一番悔しいのは一子ちゃんだと思うよ。
君…。
お願いがあって参りました。
主役の件ならもう…。
いえ。
主役がダメでも別の役を頂けないでしょうか。
はっ?東西テレビのためにスケジュールはきっちり空けています。
でも別の役っていっても…。
向坂遼を使わないのは大きな損失だと思います。
お願いします!お願い致します。
(ハナ)ファイブ!ワン!開いて。
ファイブ!シックス!セブン!エイト!ワン!パワフルに。
キレよく!ワン!ツー!そう!ファイブ!シックス!セクシーに。
イエス!2列目ラインそろえて。
レナ振り逆逆!スマイル!スマイル!ストップストップストップストップ!音止めて。
おはようございます!
(一同)おはようございます!
(大門)はいお疲れさま。
どう?調子は。
(ハナ)調子はいいです。
よしじゃあみんな続けて。
こちらは左右に…。
大門先生。
斑目です。
この度はお世話になります。
こちらこそご指名頂きありがとうございます。
音止めて!はい集合!こちらが社長の斑目さんだ。
(一同)フローレスです!よろしくお願いします!みんな元気いいね〜。
イメージにぴったりだ。
(一同)ありがとうございます!君がセンターのナミさんね?
(ナミ)はい!
(晴彦)いくつ?16歳です。
大体みんな同じかな?
(一同)はい!頑張って下さい。
ありがとうございます!近々お会いできますか?ゆっくりお話ししたいので。
喜んで。
(ハナ)それじゃ練習再開!乾杯!乾杯って…。
はぁ〜。
だってドラマよドラマ!主役は取れなかったけどゲストが取れたのよ。
初回のメインゲスト!なんかやけ酒っぽい感じするけど。
とにかく今日はじゃんじゃん飲みなさい。
じゃんじゃん!おいしい〜。
大丈夫かよ…。
えっ?あっ。
(アナウンサー)「主演は中里麗子さん。
中里さんが演じるのは離島の診療所をたった一人で守り続けるドクターマツタニカオルコ。
放送は1月5日日曜夜7時!ドラマタイム24『その彼は・だれ?』のキャストも発表。
主演は鷲見右京さん」。
悔しいわね。
今回私はひとつ学んだわ。
この世は不条理って事。
強くて大きいヤツらが勝ち取っていく魑魅魍魎が跋扈する世界よ。
でも私はきれいにやっていきたい。
きれい?そうクリーンにね。
なんか似合わねえセリフ。
ひきょうなまねは私は嫌い。
実力主義こそ大切にされるべきだし本筋だと思う。
才能のある役者やタレントをその才能をそのまま生かしていきたいの私は。
あなたの事もね。
あなたも飲みなさい。
私必ず取るわよ〜もっとおっきい仕事!並木さんのためにもね。
えっ?事務所苦しいみたいなの。
うちのおやじが出資してても?ギリギリみたいよ。
そうか。
あっ…。
あ〜!まさか…。
行きましょ!やめようよ当たる訳ないし。
いいじゃない!来なさいよ!すっげえ力…。
この子見て下さい。
やっぱいいよ俺は。
いいじゃない!いいよ。
じゃ私のお願いしま〜す。
…ったく。
はい手見せて。
これで見るんじゃないんですか?あなた。
はい。
人の上に立つ星を持ってますね。
ほら当たってんじゃない!勝手気ままで人を踏みつけても平気なタイプ。
えっ?当たってるよ。
そう…?あっ。
えっ?近々びっくりするような事が起こります。
それいい事ですか?長い目で見るといい事です。
ほら!ねえもっといいドラマの主役が来るって事かもよ!はいはいはいはい。
あっちょっ…。
ちょっと待ちなさいよ!ありがとうございました。
あのさ〜。
えっ何よ?オーディションとかどんどん入れてよ。
何?やる気あんじゃない。
そりゃ事務所のそんな話聞いたら誰でも…。
ウソだろ…。
今度は何?あっこっち…こっち行こう。
何でよ?帰り道逆じゃない。
いいから。
よくないわ。
離してよ!おい!あっ…!あっ!いきなり…いや何ていうか悪気じゃないんで。
帰ろうか。
魑魅魍魎なんて言うけれど…
それほんとは男と女の事だったりして
2015/05/26(火) 00:10〜01:00
NHK総合1・神戸
ドラマ10 美女と男子(6)「絶対とるわ!初主役」[解][字][再]
遼(町田啓太)が東西テレビの深夜ドラマの主役候補となり、一子(仲間由紀恵)は大興奮。一子は、遼に会社を継がせようとしている父・斑目(草刈正雄)に会いに行き…
詳細情報
番組内容
東西テレビから、遼(町田啓太)が深夜ドラマの主役の候補に挙がっていると連絡が入り、一子(仲間由紀恵)は大興奮。遼の舞台を見たAPの推薦だという。一子は、遼に会社を継がせようとしている父・斑目(草刈正雄)に会いに行き、遼に役者を続けさせてほしいと頼み込む。並木(森本レオ)とひのでプロ一同は、遼の主役を確実なものにするため、東西テレビのプロデューサーやディレクターを呼んで接待攻勢をかける…
出演者
【出演】仲間由紀恵,町田啓太,瀬川亮,中原丈雄,田島令子,徳永えり,前川泰之,高橋ジョージ,森本レオ,真野響子,草刈正雄,東幹久,【語り】ジョン・カビラ
原作・脚本
【作】田渕久美子
音楽
【主題歌】浜崎あゆみ,【音楽】河野伸
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
サンプリングレート : 48kHz
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