(晃司)間違いなく悪質な詐欺事件なんだ。
(和子)どうなるんです?この家。
(吾郎)手放すしかない。
(由美)ねえ?ちょっと来て。
(翔也)「今の俺にできることはこの家を出ていくことぐらいです」「必ず音楽で成功してカズさんとパパさんに恩返ししに帰ってきますから」
(和子)翔也君。
(吾郎)「路上ライブで稼いだ金です」「何かの足しにしてください。
翔也」
(呼び出し音)
(吾郎)どうだ?
(呼び出し音)
(和子)駄目。
出ないわ。
(吾郎)あのバカ。
ったくどこ行ったんだ?
(由美)でも翔也の言うとおりだわ。
今あの子にできることは私らのためにここ出てくことぐらいだもん。
(和子)またホストクラブに戻ったりしなきゃいいんだけど。
(吾郎)そうだな。
(和子)母ちゃん?
(吾郎)どこ行くんですか?お母さん。
(昌代)私もあんたらに迷惑掛けるわけにいかないから。
田舎帰るよ。
(和子)でも黙って出てきたまんまよ?父ちゃんが何て言うか分かんないんでしょ?
(昌代)まあ謝って家に入れてもらうさ。
(吾郎)お母さん。
本当に申し訳ありません。
(昌代)吾郎さんが謝ることないよ。
あんたは私らのためにホントに一生懸命やってくれたんだから。
(昌代)これまでありがとうございました。
(吾郎)いえ。
(昌代)由美ちゃん。
(昌代)元気な赤ん坊産むんだよ。
(由美)うん。
母ちゃん。
ごめんね。
何言ってんだよ?あんたのおかげで湘南で暮らせることができたんだから。
(昌代)田舎帰ったら隣近所に目いっぱい自慢してやるよ。
うん。
じゃあね。
あっ。
駅まで送ってくから。
(昌代)そうかい?
(由美)気を付けてね。
・
(ドアの開閉音)
(純一)ああ…。
・
(ドアの開く音)・
(晃司)純ちゃん。
(純一)うん?
(晃司)どうだった?
(純一)ああ。
それがね…。
俺が持ってるレアもののホビーとサーフボードを売ってどうにかこんなもん。
(晃司)えっ?20万か。
(純一)ああ。
そっちは?
(晃司)例のバイオリン用の板。
(純一)うん。
(晃司)買いたたかれて80万。
(純一)ああ。
締めて100万か。
・
(ドアの開く音)・
(智恵子)ただいま。
(純一)あっ。
(晃司)あっ…。
(純一)ああ。
チーちゃん。
おかえり。
(晃司)あっ。
おかえり。
(智恵子)どうしたの?2人とも。
(智恵子)何か変だよ。
(晃司)いや。
別に。
(晃司)ねえ?純ちゃん。
(純一)うん。
(智恵子)怪しいな。
何か隠してる?
(純一)全然。
うん?暑いな。
暑っ。
えっ?
(吾郎)これは?
(晃司)うん。
何かに役立ててもらおうと思って。
(純一)いや。
余計なことだと思うんだけどさ。
(晃司)ほら。
お宅も赤ちゃんが生まれるし。
(純一)うん。
(吾郎)もったいなくて受け取れません。
(晃司)いや。
いいんだよ。
吾郎さん。
(純一)これは俺たちのへそくりなんだから気にしないで。
本当にお二人の気持ちはうれしいです。
あなたたちとは遠く離れてもずっと友達でいたい。
そのためにもこれは頂けません。
(晃司)遠くって。
吾郎さん?
(吾郎)家を売ることになるかもしれません。
(純一)売るって?実はだましとられたお金全部で1,500万だったんです。
はあ!?
(純一)えっ!?あの家を手放さないと無理なんです。
1,500万か。
(吾郎)それと女房とは別れることにしました。
あいつはもともと私と別れたがっていたんです。
いい機会だから望みをかなえてやることにしました。
今の私は女房を引き留められるような立場じゃありませんから。
(晃司)でもこういうときだから夫婦で力を合わせて…。
(純一)うん。
(吾郎)ありがとうございました。
(晃司)ねえ。
あっ…。
(晃司)1,500万か。
離婚?
(純一)家も売ることになるかもしれないって。
知らなかった。
そんなことになってるなんて。
うん。
でもそのだました男捕まえれば返ってくるんじゃないの?お金。
そう簡単にいかないみたいよ。
ああそう。
(香織)それで離婚届は?
(晃司)うん。
吾郎さんがはんこ押して和子さんに渡したって。
そう。
何でもっと早く相談してくれなかったのかしらね。
(晃司)相談されてもな。
1,500万となると。
何とかそのだまされたお金取り返す方法ないのかしらね?まずは犯人が捕まらないと。
うーん。
(晃司)うーん。
(由美)ごめんね。
ホントは私も出てくべきなんだけどこんな体で他に当てがないから。
何言ってんのよ?ここはあんたの家なのよ。
(吾郎)そうだよ。
お前の食いぶちぐらい何とかすっから心配するな。
(由美)ありがとう。
・
(吾郎)卵もう1個入れろ。
2つ。
・はい。
もしもし。
岩村でございます。
はい。
えっ!?あっ。
はい。
もしもし。
今夫に代わります。
どうした?警察から電話。
(由美)えっ?磯谷さんが見つかったって。
もしもし!
(吾郎)こっちだ。
あっ…。
(吾郎)刑事さんの話だと磯谷さんは神社の軒下で寝ているところを逮捕されたそうです。
神社で?
(吾郎)所持金は75円。
他に行く当てがなかったんでしょうね。
(晃司)じゃあ吾郎さんからだましとった金は?あの男銀行員時代に顧客の金に手を出したみたいで私の金はその穴埋めに使ったらしいです。
ああそう。
(吾郎)警察は詐欺罪で起訴する方向だと言っております。
(晃司)いや。
しかしたとえ有罪となったとしても磯谷さんが文無しじゃ吾郎さんの金は返ってくる可能性は低い。
(吾郎)そんな…。
(晃司)後は民事訴訟で損害賠償請求するしかないけどたとえ勝ったとしても相手が文無しじゃね。
後は吾郎さんの持ってる株を豊化TECSO技研に買い取ってもらう。
買い取ってもらえるんですか?でもあんまり期待できないかも。
(社員)確かに磯谷はわが社の社員でした。
しかし彼がやった株の売買はあくまで個人的なことでして。
(吾郎)分かってます。
分かった上でのお願いです。
彼から買った私の持ち株どうか御社で買い取っていただけないでしょうか?
(社員)困りましたね。
(吾郎)お願いです。
(社員)しかたありませんね。
本来なら買い取ることはしないんですが。
買い取っていただけるんですね?
(社員)この金額でよろしければ。
一十百千…。
1万円?あのう。
私の1,500万の株が1万円ですか?
(社員)はい。
(吾郎)ふざけるな!何が1万円だ!私が38年汗水流して買った家がなくなるかもしれないんだぞ!それがお前たったの1万円ってどういうことだ?おい!ちょっと待て!お前人のことを…。
(社員)やめなさい。
落ち着いてください!
(吾郎)待て!放せ!
(社員)落ち着いてください。
・
(ドアの開く音)おかえりなさい。
(吾郎)ちょっといいか?はい。
何ですか?
(吾郎)豊化TECSO技研に行って株券の買い取りを頼んでみた。
だがたったの1万にしかならないと言われた。
そうですか。
(吾郎)どうやら万策尽きたようだな。
(吾郎)不動産屋に寄ってきた。
この家を売ることにした。
はい。
(吾郎)分かってる。
それはお前の方から役場に出してくれ。
おい。
何してんだよ?何ですか。
家の1軒や2軒どうってことありませんよ。
(吾郎)しかし…。
アパートでいいじゃないですか。
2部屋あれば私らと由美で暮らせます。
えっ?昔はそうやって3人で暮らしてたんですもの。
どうってことないわ。
和子。
私は平気ですよ。
ちっともつらくない。
あしたから働くことにしたの。
江の島の食堂で雇ってもらったの。
頑張るから私。
(吾郎)和子。
何へこたれてんですか?孫が生まれるんですよ。
そうだな。
うん。
・
(由美の泣き声)
(由美)お父さん。
お母さん。
いらっしゃいませ。
何名さまでらっしゃいますか?
(男性)3人です。
はい。
どうぞこちらへ。
お好きな方でどうぞ。
(従業員)いらっしゃいませ。
はい。
はい。
お待たせしました。
しらす丼とアジの…。
(女性)すいません。
はい。
いらっしゃいませ。
今日は生しらすあります。
よっ。
おす。
い…いらっしゃいませ。
似合ってるよ。
和子さん。
頑張ってるね。
お薦めは何ですか?えー。
アジのたたき定食サザエのつぼ焼き付きかな。
じゃあそれを2つ。
はい。
かしこまりました。
アジのたたき定食つぼ焼き付きで2つお願いします。
・
(従業員)はいよ。
・
(晃司)母さん。
(晃司)昼飯どうする?
(時枝)えっ?
(晃司)どうした?
(時枝)うん?別に。
(晃司)ああ。
じゃあそば屋の出前でいい?うん。
(従業員)はい。
いらっしゃい。
このしらすが新鮮でね。
はい。
お待たせいたしました。
えっと。
こちらしらす丼と…。
ああ。
すいません。
はい。
ご注文以上ですね?
(女性)はい。
ありがとうございます。
(バイブレーターの音)お願いします。
(バイブレーターの音)
(バイブレーターの音)あのう。
すいません。
ちょっと電話いいでしょうか?
(従業員)どうぞ。
すいません。
もしもし。
(翔也)カズさん。
もう。
心配したのよ。
(翔也)ごめん。
どこにいるの?
(翔也)東京。
東京のどこ?
(翔也)この前のライブ聴いてくれた音楽プロデューサーの人がね住むところ世話してくれて。
ホント?
(翔也)あのね。
カズさん。
何?もしかしたら俺デビューできるかもしれない。
ホント?まだ分かんないんだけど。
今原宿にいるんだ。
原宿?
(翔也)取りあえずデモテープをつくろうって言ってくれて。
そう。
よかったわね。
(翔也)うん。
パパさんは大丈夫?うん…。
相当参ってるけどね。
(翔也)そう。
(翔也)俺頑張ってるからってそう伝えて。
うん。
分かったわ。
(男性)翔也君。
行こうか?
(翔也)はい。
カズさん。
プロデューサーさんが呼んでるからまた電話するね。
よし。
(従業員)はい。
お二人さんだよ。
いらっしゃいませ。
あっ。
どうぞ。
こちらのお席どうぞ。
・ただいま。
(由美)お父さんが頼んだ不動産会社の人。
家の中見たいって。
そう。
(男性)お邪魔してます。
よろしくお願いします。
(由美のせきばらい)あのう。
(男性)はい。
あのう。
この家は主人が38年間一生懸命働いて手に入れた家なんです。
(男性)はあ。
ライフプランのとおりきちんきちんと計画して。
何事も欲をかかず地道にこつこつとやってきたんです。
(男性)はあ。
決してぜいたくはせずそこそこ幸せならそれでいいって。
(男性)あのう…。
ですからお願いです。
どうかこの家を大切に使ってくれる人に売ってください。
そしてどうか1円でも高く売ってください。
お願いです!
(由美)お願いです!お願いします。
(由美)お願いします。
(男性)はい…。
・
(ドアの開く音)・ただいま。
(純一)おかえり。
どうだった?うん。
やっぱり駄目?どこも家賃高過ぎて。
そう?ちょっと安いなと思うと狭過ぎたりアクセス悪かったりでね。
そう。
うん。
ハァ…。
ねえ。
純ちゃん。
うん?店閉めよっか?今閉めてますよ。
そういう意味じゃなくて。
えっ?うん。
これが俺の38年間ということか。
数字になってみると何かむなしいな。
不動産屋さんにはこの金額でお願いしていいですか?ああ。
ああ…。
人生なんて計画どおりにはいかないもんだな。
だから面白いのよ。
人生は。
そうかもしんないな。
この年で人生やり直すのは並大抵のことじゃないわ。
でも私たちここまでやってきたんだもん。
これからだって頑張れるわよ。
ねっ?吾郎さん。
「吾郎さん」か。
何か久しぶりに言われたな。
「吾郎さん」なんて。
・
(チャイム)
(由美)私出ます。
和子。
うん…。
・
(ドアの開く音)・
(由美)ばあちゃん!?ああっ。
母ちゃん。
ど…どうしたの?
(吾郎)お母さん。
えっ?
(昌代)ああー。
やっぱ湘南の空気はいいわ。
帰ってきちゃった。
(吾郎)いや。
いや。
ですけどこの家はもう…。
・
(由美)じいちゃんも!?えっ?あっ。
父ちゃん。
(吾郎)あーっ。
くっ!お…お父さん!?父ちゃんも湘南で暮らしてみたいって。
(和子・由美)えっ!?
(吾郎)はあ!?
(一郎)散らかっとる。
2015/05/25(月) 13:25〜13:55
関西テレビ1
プラチナエイジ #41[字][デ]【60歳、ここから人生が輝き出す。】
和子(宮崎美子)の夫は詐欺に騙され、智恵子(池上季実子)の店は移転先が決まらない。香織(榊原郁恵)は姑に復縁を求められ…。人生の岐路に立った3人が選んだ先には…
詳細情報
番組内容
吾郎(中本賢)が詐欺にあい、1,500万円をだまし取られたと家族に打ち明ける。いくらかでも失った金を取り戻したいとあがく吾郎だが、状況は最悪だった。以前、和子(宮崎美子)から渡されていた離婚届に判を押して差し出す吾郎に、和子はもう一度やり直せばいいと離婚届を破り、はっぱをかける。
番組内容2
一方、伊佐山家では香織(榊原郁恵)や晃司(宅麻伸)の知らぬところで時枝(長内美那子)が老人ホームに入ろうとしていた。
また智恵子(池上季実子)も、店の移転先を探すがなかなか良い物件がなくて…。
出演者
伊佐山香織:榊原郁恵
速水智恵子:池上季実子
岩村和子:宮崎美子
速水純一:春田純一
岩村吾郎:中本 賢
伊佐山晃司:宅麻 伸
スタッフ
原作・脚本:清水有生
演出:阿部雄一
プロデュース:市野直親(東海テレビ)
浦井孝行(国際放映)
河角直樹(国際放映)
音楽:佐藤舞希子
主題歌:郷ひろみ「100の願い」(ソニー・ミュージックレコーズ)
制作著作:国際放映
制作:東海テレビ
ご案内
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ドラマ – 国内ドラマ
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音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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