僕はこれまで、人工知能が賢くなった影に「ディープラーニング」という技術があることは知っていましたが、実際にその学習現場がどのようになっているのかは知りませんでした。そこで前回は実際にその現場を見せてもらい、ブロック崩しをする人工知能や、ハンドサインを認識する人工知能に触れました。おかげで「ディープラーニング」のことがだんだんとわかってきました。
ディープラーニングを使って特徴量を取りだす機械学習というのは、僕の理解では、つまり機械が勝手に物事の「コツ」をつかんで上手くなるというものです。人間は体験を通じてトライ&エラーを繰り返して「コツ」を身につけていきますが、基本的には機械もこれと同じことをやっているようです。人間の場合は寿命や年齢などの肉体的な制約で、成長が止まってしまいます。しかし機械にはその制約がありません……機械はどこまで成長していくのでしょう?
究極の人工知能とは?
——デモ、おもしろかったです。ディープラーニングで学習した人工知能が、どうすごいかがよくわかりました。たぶん僕がゲームで勝負しても負けちゃいそうな気がします……。これ、一体どこまで行くんでしょう。松尾さんがつくろうとしている人工知能の理想型って、どういうものですか?
松尾 理想は世界の情報からさまざまなことを予測可能なマシンですよね。僕が考える知能の定義は「予測性が誰よりも高い」というものなんです。
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