北京=斎藤徳彦
2015年6月2日10時35分
中国で先月下旬に封切られた映画「STAND BY ME ドラえもん」の興行収入が、中国でのアニメ上映史上、最高の滑り出しを見せている。日本映画が中国で本格的に上映されるのは約3年ぶりだが、ドラえもんの知名度の高さで記録をつくる勢いだ。
中国メディアによると、5月28日に上映が始まった「ドラえもん」は、31日までの4日間で興行収入が2・37億元(約47億円)に達した。第1週の売り上げは、中国で上映されたアニメとして過去最高だった。週末の30、31日はいずれも8千万元(約16億円)を超え、1日のアニメ記録を連日で塗り替えた。これまで中国で上映された日本映画としても、最高のスタートという。
中国メディアの間では、2011年に上映され、最終の興行収入が全アニメ映画でトップの「カンフーパンダ2」の6・17億元(約123億円)を超えるかに注目が集まっている。「ドラえもん」の日本での興行収入は約84億円だった。
映画祭などを除くと中国で日本映画が上映されるのは12年秋に尖閣問題で日中関係が悪化して以降、初めて。ドラえもんは中国でも幅広い知名度を誇り、劇場には大人の姿も目立つ。(北京=斎藤徳彦)
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