放したクマ:滋賀から三重・いなべに帰郷 電波で確認

毎日新聞 2015年06月02日 07時00分(最終更新 06月02日 08時21分)

女性がクマに襲われた現場=滋賀県多賀町樋田で28日午後3時51分、西村浩一撮影
女性がクマに襲われた現場=滋賀県多賀町樋田で28日午後3時51分、西村浩一撮影

 ◇三重県は捕獲し殺処分の方針

 三重県が同県いなべ市内で捕獲されたツキノワグマを無断で滋賀県多賀町内に放した問題で、クマが再びいなべ市内に戻ったことが三重県の調査で分かった。

 クマは5月17日に発信器を付けて多賀町内に放たれ、同28日には約14キロ離れた岐阜県海津市内の山中で電波が確認された。1日朝も同市内で電波を確認したが、その後約4キロ移動し、県境を越えて午前11時ごろからいなべ市北勢町の山中に入ったという。三重県は人に危害を加える可能性があるとして、捕獲し殺処分する方針。【永野航太】

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