【寄稿】風水学で読み解く「関西勢力」の野望

【寄稿】風水学で読み解く「関西勢力」の野望

 安倍首相の進む道は真っすぐだ。独島(日本名:竹島)領有権の主張、靖国神社の参拝など、韓国はそもそも眼中にない。安倍首相のこうした政治哲学は、一部の日本人の考えを代弁するものだ。この人々は「世界各国の元首が、日本を訪れたら靖国神社を参拝するのに、韓国と中国だけは神社参拝に反対している」(大原康男・国学院大学名誉教授)だとか「厚顔無恥な内政干渉」(小堀桂一郞・東京大学名誉教授)と主張している。一方で小説家の村上春樹氏などは、傷つけた周辺諸国に対する無限の謝罪を求めている。日本国内にも意見の違いがあることは明らかだ。一体、韓国を見る日本と日本人の本質とは何なのか、混乱してしまう。

 しかし、風水的観点から見ると明快だ。山路愛山(1865-1917)という有名な人物がいる。歴史家であり評論家でもあった山路は、風土と人間との相関関係を次のように説明した。「およそ、山で生まれ育った者は気質が剛健で、ややもすると性質がゆがむ。(中略)田舎者根性丸出しで、身の程を知らず、威張っている者が多い。平地に暮らしてあちこち自由に行き来する人々は、利口で、聡明(そうめい)だ。(中略)気質はおおらかで、調和の取れた者が多い」。こうした考えに基づき、山路は日本の南と北を論じた。「日本の北部は陸地の国であって、主に馬が交通手段となり、保守的で、徳川家康がその代表勢力だ。一方南部は海の国であって、主な交通手段は船であり、進歩的で、その代表勢力は豊臣秀吉だ」

 山路は「水が低い所へ流れるように、武力を持つ者がその武力を用いるのは当然のことであって、強い日本が文弱な朝鮮を侵略するのは自然なこと」と主張し、豊臣秀吉の朝鮮侵略や、当時の日本による朝鮮強奪を正当化した。一方で山路は「山国の田舎者」徳川家康のことは、それとなく無視した。

キム・ドゥギュ又石大学教養学部教授
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