MLB:酷評一転、称賛浴びる姜正浩

全米に姜正浩の名が浸透中

MLB:酷評一転、称賛浴びる姜正浩

 米プロ野球ピッツバーグ・パイレーツの姜正浩(カン・ジョンホ、28)が29日(韓国時間)のサンディエゴ・パドレス戦(ペトコ・パーク)で今季第3号ホームランを放った。大リーグ・デビューから100打数目がこの本塁打だった。連続安打記録は10試合になった。姜正浩の先制決勝3ランによりパイレーツは11-5で勝利、7連勝を飾った。ナショナル・リーグ中部地区3位(25勝22敗)のパイレーツは、2位のシカゴ・カブス(25勝21敗)にゲーム差0.5まで迫っている。大リーグではこのところ、パイレーツ好調の原動力となっている姜正浩にますます大きな関心が寄せられている。

■「ゴロ打者」という批判の声をかき消す

 姜正浩は5番・ショートで先発出場、最初の打席だった1回2死一・二塁で3ランを放った。相手投手イアン・ケネディ(30)の初球、球速137キロのスライダーがストライクゾーンのど真ん中に入ってくるところをジャストミートし、打球はペトコ・パークの左中間2階スタンドに突き刺さった。飛距離約136メートルという大ホームランだった。11日のセントルイス・カージナルス戦で第2号を記録して以来、14試合・55打数ぶりのホームランで、長打不発を脱した。

 姜正浩はこの日までゴロの割合が全打球の60%近くあった。フライとライナーはそれぞれ20%程度。大リーグ投手たちのレベルが高いため、バッティングのタイミングを合わせて力強い打球にするのは容易でないからだ。今年大リーグ・デビューした姜正浩は韓国でプレーしていたころに比べ、各球種とも平均6-8キロ速い球を相手にしている。

 しかし、昨年ネクセンで40本塁打を出したその長打力は衰えていなかった。試合を中継放送した地元放送局ルート・スポーツのキャスターは、姜正浩の大ホームランに興奮して「全米の人々が姜正浩の全てを知ろうとしている」と語った。米スポーツ専門チャンネルESPNはスポーツ・ニュースで姜正浩のことを「ルーキー・センセーション」(新人旋風)と表現した。パイレーツのクリント・ハードル監督は試合後「姜正浩はランナーが得点圏にいるときに打席に入るのが好きで、より強くなろうと努力する選手だ」と絶賛した。

■新人王候補の上位に

 米スポーツ専門誌スポーツ・イラストレイテッド(SI)は同日、姜正浩をナ・リーグ新人王候補の4位に挙げた。ロサンゼルス・ドジャースのジョク・ピーダーソン(打率2割6分3厘・12本塁打・23打点)、シカゴ・カブスのクリス・ブライアント(打率2割7分5厘・7本塁打・31打点)、ドジャースのアレックス・ゲレーロ(打率3割1分・9本塁打・21打点)に続いて姜正浩(打率3割8厘・3本塁打・17打点)の名を挙げたのだ。同誌は「姜正浩はジョーディー・マーサーやジョシュ・ハリソンの不振でショートやサードを守り、巧みな守備を見せている」と伝えた。また、打撃成績など客観的な指標を分析、姜正浩の勝利貢献度がパイレーツの打者で最も高い点にも注目した。

 姜正浩は守備範囲が狭いという弱点も克服しようとしている。3回裏には相手チーム打者ヤンヘルビス・ソラルテが打ったセンター前のヒット性の当たりを二塁ベース後方まで追いかけて横っ飛びになりキャッチ、一塁に送球してアウトにした。だが、4回には守備でミスをした。難しいゴロを取ったところまでは良かったが、三塁に向かう二塁走者をアウトにしようとして、走者も打者もアウトにできなかったのだ。このフィルダースチョイスは結局2失点につながってしまった。姜正浩は本塁打を出した1打席目以降の4打席では、3三振と内野ゴロで退いた。特に8回表の2死満塁のチャンスを空振り三振で逃したのが残念だった。姜正浩が1試合に3三振を喫したのは今季2回目だ。

 5打数1安打(3打点)で試合を終えた姜正浩の打率は、3割1分3厘から3割8厘にわずかながら下がった。

成鎮赫(ソン・ジンヒョク)記者
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