【ジュネーブ=共同】スイスの団体が開発し、太陽エネルギーだけで世界一周飛行に挑んでいる1人乗りプロペラ飛行機「ソーラー・インパルス2」が31日未明、太平洋横断に向け、中国・南京を出発した。
5~6日間かけて経由地の米ハワイに向かう。飛行距離は8千キロ以上と今回の旅で最も長く、世界一周成功へ一番の難所となりそうだ。
同機は3月にアラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビを出発。インドやミャンマーなどを経て中国に到着していた。
ハワイの後は米アリゾナ州フェニックスやニューヨークなどを経由し再びアブダビを目指す。成功すれば、人類初の化石燃料を使わない世界一周の快挙となる。
スイス人操縦士のベルトラン・ピカールさんとアンドレ・ボルシュベルグさんが交代で操縦。南京―ハワイ間はボルシュベルグさんが担当する。
ソーラー機