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 「一般的に」「例外的に」「客観的に」「限定的に」「慎重に」って、一体どういうことなのだろう?

 「普通の国民に分かりやすく説明することが必要なんです」、「いわば」「つまり」「まさに」「加えて」と長々話されても、ちっとも分からない。

 何を根拠に、「絶対にない」と決めつけるのかも、よく分からない。

 私の頭が相当悪いのか、はたまた理解力が致命的に欠如しているのか、その両方なのか、どうやっても分からん! そう。国会でのやり取りである。

 ううむ…。つまり、これって「門限無視」ってことなのだろうか。

 “門限8時”と厳しく父親に言われてたので、今まではどんなコンパも断っていた。

 だがあるとき「親友のゆみちゃんに誘われた時だけは、行ってもいい」と考えるようになった。

 でも、それには母が猛反対。 

:「お酒がNGだから門限決めてたのに、それじゃお酒飲むことになっちゃうんじゃない?」

:「ううん、大丈夫。ゆみちゃんの後ろで見てるだけだから」

:「でも、コンパに行ったら、飲まないってわけにはいかないでしょ?」

:「でもお酒の席じゃ、そうも言ってられないでしょ?」

:「一般的には、大丈夫よ。でも事態は刻々と変化するから、例外はあるかもしれないけどね」

:「例外って何よ? まさか歌舞伎町みたいな危険な場所には行かないよね?」

:「そこは慎重に考えて、客観的に判断しますよ。ここで断言するのはあんまりよくないでしょ? あんまり心配しないでよ。パパの言いつけは守るからさ」

 …………。

 ん? やっぱりちょっと違うか。かなり違いますかね。

 でも、どんなに聞いてもどうやっても分からないと、分からなすぎてぐるっと「分からん!」が一周し、上滑りな、それでもって自分の都合のいい解釈になる。

 ふ〜む、実に危険だ。

 というわけで、今回は、「どうやっても分からない」。けどちゃんと理解しないといけない、ものすごく大切なことについて、あれこれ書こうと思う。

 といっても、安保法案(安全保障関連法案)についてではありません。あくまでもこれは前フリです。取り上げたいのは、本国会で議論される予定の、「新しい働き方」についてである。

 では、早速、これまたどういうわけか分からないけど、テレビではあまり報じられなかったこちらのニュースから。


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