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 千葉県の神社に液体をかけた疑いで逮捕状が出た男(52)が、自ら創立した宗教団体内で「神社仏閣には悪い霊がいて、日本人の心を縛っている。油でこれを清める」と話していたことが、関係者への取材でわかった。儀式でも油を使っていたという。警察は「お清め」と称して油をかけていた可能性があるとみている。

 建造物損壊容疑で逮捕状が出たのは、米国在住の日本人医師で、キリスト教系を標榜(ひょうぼう)する宗教団体を立ち上げている。

 教団関係者などによると、男は偶像崇拝を否定。「神社仏閣には悪い霊がいる。油でこれを清め、日本人の心を解放する」という趣旨の説明をしていたという。

 また、男は2013年に「祈りの儀式」と称する場で、信者の額に「ヒソップの油だ」と言って、液体を塗っていた。ヒソップは、中央アジアから南欧に分布するシソ科の多年草。ハッカのように爽やかで甘い香りが特徴で、旧約聖書にも出てくる。