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MERS、初の死者=三次感染者も―韓国

時事通信 6月2日(火)5時9分配信

 【ソウル時事】韓国保健福祉省は2日、中東呼吸器症候群(MERS)による韓国初の死者2人を確認したと発表した。また、三次感染者2人も初めて確認され、感染者が25人になったことも明らかにした。
 これまでに、最初の感染者と接触した男性が中国を訪れた後、現地でMERSに感染していることが確認され、韓国当局のずさんな対応が批判されていた。MERSによる死者、三次感染者が出たことで、国民の不安が急速に広がる見通しで、当局への一層の批判は必至だ。
 死亡したのは57歳の女性と71歳の男性。いずれも、サウジアラビア、バーレーンなどを訪問後に帰国して最初に感染した男性(68)と接触していた。女性は急性呼吸不全に陥り、死亡した後に感染が確認された。
 また、三次感染した患者2人は、最初に感染した男性から二次感染した男性(40)と同じ病室に入院していた。保健福祉省などの対策チームは「医療機関内での感染だ。(感染が)地域社会に広がっていると見るのは難しい」と述べ、影響は限定的と強調している。
 重症肺炎などを起こすMERSは、中東を中心に感染が拡大。これまでに1100人以上の感染者が確認され、約430人が死亡している。 

最終更新:6月2日(火)7時39分

時事通信