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SLHの偉大なる醸造家と畑の最強タッグ!いわば世界最高峰のピノメイキングとは? オーガスト・ウェスト・ロゼラズヴィンヤード・サンタルシアハイランズ2012

うぇるかむ!
私がセントラルコースト好きなのは何度か書きましたが、その中で「トップに最も近い存在」というと、色々あがります。
知名度でいえば、ジョシュ・ジェンセン翁やジム・クレネデンのおっちゃん。畑の凄さならばビエンナシッド、ピゾーニ。カルトどころでもマット・クレイマーニキやクランクル夫妻やマーク・オーベール・・・・・・名前だけですごいですな。
で、今日はそんな人らを差し置いて現地ではトップ人気の人が最上の畑のひとつ(それはブルゴーニュ・グランクリュの8割をぶっ飛ばすピゾーニレベルという意味で)でやってるプロジェクト。

ooKcx.jpg
オーガスト・ウェスト・ロゼラズヴィンヤード・サンタ・ルシア・ハイランズ2012
サンタルシアの至宝です。

ラベル・ストーリー(最大5pt)
♥♥♥♥♥
ラベル自体はちょっと機械的でありつつなーんかエジプトとかっぽいようなちょっと不思議なデザインセンスです。
なんかこう・・・・・・テトリスのピラミッドステージ思い出すんですよねコレ。え、私だけ?
8Jek4.jpg
裏はごくごく普通な訳ですが、書いてあることはシンプルに「2002年出来たウチは、超すごいゼ?」みたいなノリ。

実際スゴイ。
まず出資および畑の担当はゲイリーズ・ヴィンヤードと今回のロゼラズというサンタルシア・グランクリュを所有するゲイリーズ氏。
そこにソノマ系のグラハム・ファミリーからハワード・グラハム。この段階で阿修羅みたいな葡萄供給が確実だぞガンダム!って気分なんですが、更に醸造家はエド・カーツマン氏。
俺がガンダムだ!ならぬ俺がサンタルシアピノだ!という存在がカーツマン氏で、ワイン・アドヴォケイトの掲示板で
「ピノの人気醸造家投票」
でぶっちぎり1位をとります。どれぐらいスゴイヤバイかというと、エド氏は53票。
その下にオーベールで39票・・・はい、ぶっちぎりです。ちなみにトーマスブラウンとロキオリとマーカッサンの女帝ヘレン・ターリーが32票、アダム・リーが19票、日本で知名度が高いカレラのジョシュ・ジェンセンは16票でギリギリ10位であるしスティーヴ・キスラーは9票です。
エンスージアストでも人気1位だったらしいエド・カーツマンなわけですけど、そのキャリアの中でもかなり新しい2002年から監修しているのが今回のオーガスト・ウェストな訳です。
その中でもロゼラズ単一は格別。ロゼラズとはライター葉山考太郎が超ファンで毎回「ミュジニーみたい!」とか「リシュブールみたい!」と太鼓判を押すことに命をかけてたりするグランクリュ。
概ね、ピゾーニ様が最も有名なサンタルシアですが、東の工藤西の服部その辺りをチャリで旅する金田一みたいな三大名探偵の如く扱われている・・・・・・のですがそれほど日本では知名度が高くはないのがロゼラズ。

かのバンド、Grateful Deadの曲のフレーズから名付けられたネーミングのこのワイナリ・・・・・・

本当に偉大なの?ということで飲んだのでした。

香り・味わい(最大10pt)
♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥
正直、あんまり紹介したくなかったんです。
だって、美味いモン!(cv:佐倉綾音)
私がとても好む「紅茶感の強いピノ」の王道を往く本格的に素晴らしい類まれな一本でした。
これ2012ヴィンテージだからって訳だけでもなさそうなんですよ。

色は少しあせたようなレッド。香りは紅茶感がかなり多めでキャンディ紅茶っぽい。
チェリー、柑橘などもたっぷりしており嗅ぐタイミングによってだんだんと柑橘要素がましてキャンディ茶葉→アールグレイへと変化するような感覚。
全体に甘味とそうしたタニックさが両立しているのは特徴といえるでしょう。
味わいはチェリッシュさと柑橘の細かく綺麗な仕上がりで、オレンジ茶葉の感覚が強めです。
ブルゴーニュのダヴィット・デュバンの良質なヴィンヤードものを彷彿とさせるかな。
そうした自然よりのあったかピノです。
果実の印象が口当たり最初にキュートに感じられる訳ですけれども、その後にふわわーっと茶葉の印象が浮かんでくる辺りが至福!
果実と溶けこんで見事にアールグレイアフター。非常に綺麗で明るく、美麗紳士淑女のお茶会めいた優雅さをたっぷり長めに味あわせてくれます。
茶葉の感覚、と全体に言葉を散りばめていますけれども、要するに結構タニックなんですがそこを含めてエレガントなのです。
早のみで似たようなブルゴーニュをすると、果実感が伴わなくバランスが悪い事がしばしばうん万円の人気生産者でもある訳ですけれどもこれはもう完成してる気が私はしてる。
シュペートブルグンダーとかが好きな自分にとってはかなり頂点的な位置をとってる感あるピノでした。
この畑涼しくそして日当たりが激良好で自然寄りの作りしてんじゃないの?みたいな。
美少女お嬢様キャラと日差しと白いテラスでお茶会したい?じゃあこのワインを飲めば良い(ドヤ顔

コストパフォーマンス(最大5pt)
♥♥♥♥♥
だから書きたくないんですよ・・・・・・
ネットショップではこの2012年、8000円ぐらいです。
ワォ!世界のグランクリュの中で最も安いんじゃないの!?
なんて大げさに相変わらず言いますけれども、実際問題サンタルシアハイランズはほぼほぼ相場安すぎであり、ましてこれはその中でも人気生産者の単一畑な訳です。
この「グランクリュクラスの超良い畑」と「超人気醸造家」で「ピノ」という掛け算で7500円以下のワインってパッと想像するの難しいです。シュペブルのベルンハルト・フーバー様がギリギリ?オージーのバス・フィリップ・クラウン辺りだとセカンド格ですしね。
というわけで、お金がある人は見かけたら買うこと。見かけたら買う事が必要です。
だからこんな情報書きたくなかったんですって・・・・・・

というわけで、オーガストウエスト・ロザリアヴィンヤード2012でした。
真実はいつもひとつ。セントラルコーストは最高(断言

一般的には高級ワインの価格ですが、高級ワインとしては安すぎて血管千切れそうです。

ちょうどこういう雰囲気?

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