難関大学ではない、この大学にいる僕たちにとって雇用については神経質にならなければいけないのは確かである。
僕の前に、男女が座っていた。男は女の太ももを定期的に揉んでいたように見えた。もしかしたら、他の事をしていたのかもしれないが、僕には男が女の太ももを揉んでいるように見えた。
これからなにか凄いことを繰り広げるかと思ったら、そんなことはなかった。
正直、僕は太ももを揉まれた女はこの授業をマトモに受けなくていい人間なのかもしれないと思った。
僕のような人間は今日も明日もずっと苦しい日々を過ごさなければいけない。
僕はiPhotoというソフトウェアにネットで不細工、かわいそうにと言われ続けているNHKで容姿のいい子の隣に写っていた不細工な幼稚園児と同一人物と判断されたくらい不細工だ。
僕も幼稚園児もパーツの形が似ていて悪い。
とりあえず太ももを揉まれていた女には太ももがある、顔がある。
グローバリゼーションなんてどうでも良いのだ。