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町村信孝前衆院議長が死去

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町村信孝前衆院議長が死去

辞任願を提出後、記者会見する町村信孝衆院議長=4月20日午後、国会内(酒巻俊介撮影)

 自民党の町村信孝前衆院議長=衆院北海道5区=が1日午後、脳梗塞のため東京都内の病院で死去した。70歳。葬儀・告別式の日時は未定だが、自民党は党葬を行う見通し。

 町村氏は平成26年12月に第75代衆院議長に就任したが、今年4月15日、体調不良を訴え、都内の病院に入院。同月20日に入院先から登院し、川端達夫衆院副議長に辞任願を提出した。

 町村氏は同日、衆院で開いた記者会見で「軽い脳梗塞と診断され、(医師から)当面安静をとり精密検査と治療が必要だとの話があった」と説明。「議長の責務の重さを考え、いささかなりとも悪影響が出る恐れは避けなければならない」と語っていた。

 町村氏は東大経済学部を卒業後、昭和44年に通商産業省(現在の経済産業省)に入省。58年の衆院選で初当選し、文部科学相や外相などを歴任した。平成18年には森喜朗元首相に代わり、清和政策研究会(旧町村派)の会長に就任、党内最大派閥に育て上げた。19年には官房長官となり、福田康夫内閣を支えた。

 外交や教育政策のエキスパートで、早くから評価が高かったが、同派内の安倍晋三首相(党総裁)の陰に隠れ、なかなか頂点を目指す動きができなかった。24年の党総裁選には安倍首相とともに立候補したが、選挙期間中に入院。出馬した5人中4位となり、同年11月に脳梗塞と診断された。

 安倍首相は1日、官邸で記者団に「初当選からご指導をいただいた。残念でならない」と述べた。

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