2015年6月1日21時24分
文部科学相や外相、官房長官を歴任した自民党の町村信孝(まちむら・のぶたか)・前衆院議長が1日午後2時15分、脳梗塞(こうそく)のため都内の病院で死去した。70歳だった。通夜、葬儀は未定だが、自民党は党葬を行う方向で調整している。
町村氏は衆院北海道5区選出で当選12回。東大卒業後、旧通商産業省の職員を経て、1983年の衆院選で初当選した。政策通として頭角を現し、97年の第2次橋本改造内閣で文相として初入閣。第2次小泉改造内閣と第1次安倍改造内閣で外相を務め、福田内閣では官房長官に就いた。2006年には、森喜朗元首相から森派を引き継ぎ、党内最大の町村派(現・細田派)を率いた。
12年の自民党総裁選中、最初の脳梗塞で入院。その後、療養し、14年12月に衆院議長に就任したが、今年4月、再び軽い脳梗塞と診断された。町村氏は記者会見で、「議長の責務の重さを考え、いささかなりとも悪影響が出る恐れは避けなければならない」と述べ、議長を辞任。最近は入退院を繰り返していた。
町村氏の死去に伴う衆院北海道5区補欠選挙は、前回の衆院選の選挙無効を求める訴訟が継続中のため、「実施時期は未定」(総務省)だという。
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