2015年6月1日19時01分
1日に愛知県の大村秀章知事の定例記者会見がありました。主要なテーマでのやりとりは次の通りです。
冒頭、愛知県名誉県民の候補者について、ミラノ万博についての発表資料を読み上げました。
【新城市の住民投票】
――新城市の住民投票についての、ご所感は。
大阪の住民投票に続き、新城市の庁舎についての住民投票が昨日あった。住民投票は、地域の民主主義についての一つの大きな手段です。どういう形になるか関心を持って注視していた。結果は、できるだけコンパクトにということに、大きな差で軍配が上がった。その結果を率直に受けとめる。新城市長、新城市、市議会がどのように進めていくか、だと思う。進め方を注視したい。市民が直接意思表示されるというのは、どういう案件でどういう形であったとしても、大変意義のあることだと思う。住民投票に取り組まれた方に敬意を示したい。
【ヘイトスピーチ】
――昨日、大須周辺で特定の民族の排外を訴える団体がパレードした。それに反対するデモもあった。全国で頻発しているが、愛知県下で行われたことへの知事のお考えは。
特定の方々を誹謗中傷するヘイトスピーチは、表現の自由を超えていると思う。特定の方々の基本的人権を蹂躙する誹謗中傷を一方的に行うのは、表現の自由を逸脱していると思う。いわゆるヘイトスピーチは規制されてしかるべきだ。
数年前に話題になった時、関係部局で調査したが、そうした動きはあまりないと静観というか、ないと声高に言うと呼び寄せてもいかんので、注視していた。規模はそんなに大きくなかったと聞いたが、こういった形で、名古屋でも行われたということは残念。今後の動向を注視する。
主張を持っているなら、それはそれで、いろんな形で表現されればいいのであって、こういう形で街を練り歩くという形はいかがなことかと思います。基本的人権を尊重しないようなヘイトスピーチは、もう一度申し上げますが、表現の自由を逸脱していると思います。そういった形でのやり方はやめていただきたいし、規制されてしかるべきだと思っている。
――今国会で野党議員からヘイトスピーチを規制すべきだという基本法の法案が提出されている。大阪府でも条例案が出された。新法へのお考えと、愛知での条例へのお考えは。
国会で法制度の議論がされるのは、大変けっこうなこと。十分注視していきたい。東京に比べて、はっきり言って、それほどたくさんの動きがあるわけではない。状況を注視したい。今の段階ではそういうこと。
表現の自由と基本的人権の比較考慮だと思う。規制されてしかるべきだと申し上げたが、それはそれとして、本当に規制をかける時は、慎重に対応しないといけない。一気に踏み込むところまではいっていない。愛知の現状が、東京とかに比べるとね。表現の自由に関することは、慎重の上に慎重を重ねてやるべきで、そういうことを含めて注視することが必要だと思う。
【プレミアム商品券】
――プレミアム商品券は、ばらまきだという指摘もあるが、改めて評価を。
県内54市町村すべてが商品券を発行する。2割増しのプレミアムつき。県にも商店街振興の交付金が何十億円か来るので、プレミアム部分の上乗せではなく、額をプラスすることで、何十億円か出すことになろうかと思う。共同事業に近いことでやるということで、取り組んでいる。
国の施策として、商店街振興、商業振興で2500億円の交付金をつくった。昨年の消費税増税後、国内の消費が回復していないという対策だと思っているが、オールジャパンでやるなかで、全国3番目の商業売り上げがある地域ですから、ここの消費や商業を盛り上げることが、日本の盛り上げに寄与することにつながると思うので、きっちりと粛々とやっていく。
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