「姿勢の乱れは心の乱れ」と言われるほど、姿勢は見た目の印象が変わるのと同じくらい、心と密接な関係性があるようです。ご自身でも気にして姿勢を正そうとしている方も多いのではないでしょうか？

私自身も姿勢には気をつけるようにしていましたが、無理に背筋を伸ばしたり、前すぼみな肩にならないように胸を張ってみたりすると、余計に肩が凝ったりしてかなり疲れてしまい、結局続かないですよね。今回は少しだけ意識するだけで、姿勢も良くなり、たるみも防止できる、「ナチュラル姿勢矯正方法」をご紹介します！

気分が晴れ晴れしく、やる気に満ち溢れている人は背筋がピシッと伸びていて、男女問わず好感度がとても高いですよね。それとは逆に、気分が塞ぎ込んでいる時や体調が悪い時は、首が下を向き、肩が下がって猫背になってしまいます。

では、早速やってみましょう！

境式・ナチュラル姿勢矯正方法

たったこれだけ！　驚くほど簡単ですよね。

大事なポイントは「舌の位置」です。
上を向くと頭を安定させようと舌先が上顎骨（上あご）を押している状態になります。頭の重心を背骨に乗せてあげると、腹筋が使われて姿勢が良くなるというわけです。

一般的には知られていませんが、舌はただ味を感じる役割だけでなく、頭を支えているとっても大切な体の器官なんだそうです（舌にこのような役割があるということを歯科医の先生にお伺いし、私も驚きました）。

仮に、わざと猫背の姿勢になり、顎を少し上げて舌を上あごにくっつけてみてください。首が上がりづらく、違和感や痛みを感じる人もいるかと思います。

逆に、上体を前へ倒し、前屈してみてくだい。限界まで曲げたら、今後は舌をベーっと出してみましょう。するとどうですか？　限界まで前屈した上体が、さらに曲がることに気付くと思います。要するに、舌は首を固定したり上体を緩ませたりする機能があるので、姿勢ととても密接な関係にあるということです。

私自身、骨格ケアをされにサロンへいらっしゃるお客様へのホームケアとして、日頃から舌で上あごをしっかり押してくださいとお話しています。上あごを押していると小顔効果があると言われているし、頭蓋骨は縫合線により骨と骨を連結させており、その縫合線を緩めて骨を動かすことも可能です。上顎骨は顔の中心部にあり、顔や体の歪みに欠かせない骨と言われています。そこを押し続けることで、顔の中心部が上がり、立体的な顔になるとともに、ケアの効果が持続しやすくなります。

日本人は上を向いて歩くと「態度が大きくて生意気！」などマイナスなイメージを持つ方が多くいますが、上向きでいると首をより長く見せることができますので、今より美人に見えること間違いなしです！　見た目と美容のためにも、今日から「上向き」姿勢で歩きましょう！

（境貴子）