ナイ氏「日本に謝罪求める韓国、終止符はどこ?」

韓日国交正常化50年、ジョセフ・ナイ氏インタビュー
「韓日が未来に向かえば得るもの大」

―歴史問題は外交ではなく、国内政治が原因だという主張もある。

 「国内政治は韓日関係で常に頭が痛い問題だが、民主主義のためには払うべき代価だ。とはいえ、極端な民族主義者が国民の大多数の利益を侵害するのを放置していてはならない。リーダーならば両国の協力を通じ、国益というレベルで何が得られるのか、国民に示すべきであり、それを実現するために努力すべきだ」

―歴史問題、特に日本軍の慰安婦問題が障害だが、米国はどう考えるか。日本政府は最善を尽くしたと思うか。

 「安倍首相が今回訪米した際、日本軍の慰安婦の強制性を認め、植民地支配に対して謝罪した河野談話、村山談話を再確認した。米国人の全てではないが、安倍首相がここまで述べたならば、今は未来に向かって進むべきときではないかと考えている」

―韓国人は日本のこの程度の謝罪を受け入れなければならないのか。

 「20世紀初めの日本は、韓国にひどいことをした。しかし、その後日本は70年間、平和を維持してきた民主国家だ。多くの日本人は何をしても全ての韓国人を満足させられないと不満がっている。韓国人はさらに深い謝罪を依然求めている。ならば、この問題にどこで終止符を打つべきなのか。これからいつまで過去が未来に得られる利益を制約しなければならないのか」

―韓日両国は対立を克服し、前進できるのか。

 「私は両国の指導者が過去の植民地支配に起きた事件ではなく、国民が今後重視すべき事案について触れる終戦70周年談話を発表してもらいたい。特に韓国は過去よりもい未来に向かって進めば、得られるものははるかに多い」

ワシントン=ユン・ジョンホ特派員
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