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ずっと考えていた……
私は何の為にこの世に生まれてきたのかと
一つの疑問が解けると、また次の疑問がわいてくる
始まりを求め……
終わりを求め……
考えながらただずっと歩いていた
どこまで行っても同じかもしれない……
歩くのをやめてみるならそれもいい……
全ての終わりが告げられたとしても
あぁそうかと思うだけだ
しかし……
それでも今日……
また一つ、疑問の答えが出た
この前……
人間の真似をして鏡の前で大声で笑ってみた
なかなか……
気分が良かったぞ
(寄生獣/田宮良子)
ジャーキングとは終わりなき道である 毎日毎日考えても
簡単に答えの出ない日もある
一つの疑問が解けたとしても、また次の疑問がわいてくる
ゴールが見えない道ほど辛いものはない
自分には無理なのではないか?
そう思ってしまうこともあったりする
そんな果てしない道をただひたすらに歩き続けていく
全てを諦めて、歩くのをやめてみるならそれも良いかもしれない
例え過去を振り返ったとしても
あぁそうかと思うだけの事
だがしかし
今日また一つ疑問の答えが出た
そんな毎日を過ごす事も
なかなか気分がいい
ジャーキングとはいわば
『ルアーの動き』と『ルアーの動かし方』に帰結する問題なのである。
ルアーがどう動くのか?
どう動かすのか?
たったそれだけの事であり、それだけの事に人間は人生を捧げるのである。
それだけと言いつつも
自分の思い通りの動きを出す事は非常に難しい。
理屈がわからなければ動かす事なんてできないし、わかっていても自分の腕で再現できなければ意味がない。
ここでは自分がいままでやってきたジャーキングの中で確立したこと、考えたこと、見出したこと、今現在の全てを備忘録として残しておこうと思う。
キムケン理論だ。
シークレットなど必要ない。
例え全てを公開し知られたとしても、それでも人より釣ってくるのがプロなのだと。
私はプロではないが、そういうスタンスでありたいと思っている。
知識として同じ土俵に立ってなお、人より優れた結果を残せる人間こそがエキスパートなのだと。
まぁ、知ったところで簡単に出来ることではないのがジャーキングだがな。
隣のアイツより釣る
その為に必要なのが技術の研鑽であり、一朝一夕で身につくことではないというう事を肝に銘じておいてほしい。
さぁ
まずはジャークベイトのジャーキングにおけるルアーの動きを見てみよう
個人的に今確立している動きは三つ
『潜らせる動き』
『横に滑らせる動き』
『浮かせる動き』
基本的にジャーキングとは
リーリングよりも圧倒的に短い距離で最大潜行深度
まで潜らせることを可能にする技術なのだと、ちょっと前に言ったと思う。
つまりは、潜らせる動きこそが最も基本となるアクションなのだ。
ジャークベイトのジャーキングは水を下に押してやることで、下のゾーンにいる魚を浮き上がらせる効果を狙っている。
ルアーが潜っていくことによって、ロールアクションと共に水を下に下に押してやることが可能になるのだ。
この潜らせる動きで大事なのは
『スラッグの量を最小限にすること』
『300g前後の荷重を掛けてやること』
『ルアーの移動距離を短くしてやること』
『横の動きを殺してやること』
に尽きると思う。
スラッグの量を最小限というのはどれくらいなのか?
感覚としては
ルアーの頭がこっちを向く程度で手前にはよってこないレベル
だと考えてもらいたい。
300gの荷重を掛けられているのかどうか。
これはペットボトルに水を入れて秤で300gを測り
それを糸に結んでドラグがギリギリ出るように調整してやればいい。
その状態で糸を柱とかに結んでジャーキングしてみるのだ。
最低でも300gの荷重をかけられていれば、ドラグは滑っていってくれる。
このぐらいのドラグを簡単に滑らせることもできないようでは、ジャーキング時の力が足りないということだ。
もちろん300gの荷重をジャークベイトにかけてやることと、300gの力で引っ張れることは似てるようでちょっと違う。
例え力は掛けられていても、そのエネルギーがルアーに伝わるかどうかはまた別の話しだからだ。
その問題を解決するのが、スラッグの処理なのだ。
つまりは、スラッグの量を最小限にしてやるということになる。
はっきり言ってしまおう。
ジャーキングにおいて大事なのはロッドの振り以上にスラッグの処理であると。
これは割と私の中で確信を持っていることだ。
スラッグの処理が出来れば、ジャーキングはメキメキと上手くなる。
ロッドの振り加減以上に繊細な感覚が必要となるのが、リーリングしているほうの手なのだ。
ルアーの移動距離を短くしてやる。
これは1回のジャーキングでルアーの移動距離が長くなれば長くなるほど潜らないからだ。
移動距離が長くなると速度こそ違えどそれはリーリングに近くなってしまう。
私がよく使う表現としては、『前に滑る』という状態だ。
1段のジャーキング
これの1回で振った時のルアーの移動距離はだいたい35cm以内であることが大事だろう。
ルアーが35cm移動する間に300g前後の荷重を掛けきってしまう。
言うは易しだがコレがマジで難しい。
移動距離を抑える為に力を抜くのは論外だが、力を入れようと思ったらかなり移動してしまうこともある。
短い距離でしっかりとした荷重を掛けるというのは、想像している以上に難しいのだ。
これが、ジャーキングに求められる技術の一つである。
横の動きを殺してやる。
これはいわば『横に滑らせる動き』を殺してやって、力のベクトルを出来る限り下方向に持って行きたいということなのだ。
横に滑らせる、つまりはスライドダートという動きは
ラインスラッグの量と時間が多く長いと起こり得ると私は考えている。
つまり潜らせる動きで大事だったラインスラッグの量を最小限する
というのではなく
ラインスラッグの量は多め
そして、ジャークした時に最も荷重がかかる時間を短めにするのがコツだと思う。
そしてわずかに存在する最大瞬間荷重が掛かる一歩手前の荷重の掛かり始めの部分を少し長めにしてやるとより良いかもしれない。
荷重の掛かる時間の長さと言うのは
実際にはコンマ数秒もない程度だろう。
しかしそのコンマ数秒がルアーの動きに多大な影響を与え、なおかつ感覚としても大きな差として感じられるのだ。
コンマ数秒の違いを感じることができないのであれば
それは感覚がまだまだ磨き上げられていないという事に他ならない。
一応ペンシルポッパーでテーブルターン時のスライドの幅を広くする感覚と似ていると思う。
ペンシルポッパーならば目で見てもわかるし動かしやすい。
こういった部分でもペンシルポッパーは我々に教えてくれるのだ。
横に滑る動きが出るとどうしても下に潜る動きが死んでいく。
下に潜る動きで大事なのはスラッグの量を前に滑らない程度にかつ最小限に抑えることだ。
これはロッドを振った時、ロッドを戻した時、全てに共通して意識すべきことだと思う。
横に滑る動きはスラッグの量は多めでもいい。
荷重は瞬間的に、というより荷重を掛けている時間自体はむしろ潜らせる動きより長くなるかもしれないが、MAXの力が掛かってる時間だけが短いという認識だろうか。
この調整はロッドの振り方でも出来るのだが、やはりスラッグの処理、ハンドル側で調整するべきものだと思う。
さぁ次に浮かせる動きだが、これは私の中でもあまり再現性がない部類の動きだ。
つまりは潜らせたジャークベイトを一見同じようにジャーキングしながらも水面まで浮く軌道を通りながらアクションするということである。
理屈としては、ルアーを反転させた状態でジャーキングするということだ。(フックが水面を向いてる状態)
ジャーキングをしていく上でルアーがバランスを崩して水面に飛び出してしまう事がある。
これは技術的には未熟な証拠であり、ルアーを引っ張りすぎているがゆえに起こることなのだが、浮かせるジャーキングとはまさにコレを狙ってやることに他ならない。
イメージするならば上記図のようになる。
何度か言ったが、私はジャーキングを『0-100-0(ゼロマックスゼロ)』と表現してきた。
つまり静止状態からの最高速、そして急減速からの静止という事だ。
しかしこれは0速度から100速度までいき、すぐに0速度になるというわけではない。
当然瞬間的ではあるものの加速時間、減速時間が存在する。
上記図ならばA、B、D、Eの部分だろう。
実はこの部分が大事なのだ。
『潜らせる動き』をさせたい場合は
このAからEまでをバランスよくこなす必要がある。
そしてラインスラッグの量は最小限だ。
『横に滑らせる動きは』をさせたい場合
A、Bの時間を長く、そしてCの時間を短くと言ったところか。
特にBの時間を気持ち長めに取るイメージである。
全ての動きが完了するまでの時間は
潜らせる動きよりも少しだけ長くなるかもしれない。
『浮かせる動き』を出したい場合
Cと特にDの時間を長めに取るべきだろう。
ルアーを引っ張りすぎているがゆえにバランスを崩し水面まで浮いてくるのだから、当然ジャーキング後半におけるD区分を長く取ってやる必要がある。
これも潜らせる動きに比べたら全ての動きが完了するまでの時間は若干長くなるだろう。
この加速時間、減速時間と言うのは絶対的な時間でいえばコンマ数秒もない刹那の感覚だと思う。
しかし、この一瞬一瞬がルアーの動きに大きな影響を与えるとは何度も言っている。
無論、この感覚を得るのは簡単ではない。
簡単であるはずがない。
だが安心して欲しい。
不可能でもないのだ。
努力して積み重ねて磨き上げていったものが
本物の技術として隣のアイツとの差になってくるのである。
『1段ジャークと多段ジャーク』
ジャーキングとは1回の振りでルアーの移動距離を35cm以内に抑えるという前提が存在する。
これはあまり移動距離を長くしてしまうと、ルアーが潜って行かなかったり、バスが追いきれず諦めて去っていってしまうことがあるからだ。
なのでルアーが完全に静止している状態、つまりは、ジャークとジャークの間に存在するテンションフリーの時間を一瞬でも取ってやる事が大事なのだ。
このテンションフリーの部分を効果的に取ってやるために、ルアーの移動距離は35cm以内に抑えたいのである。
移動距離が長くなるとテンションフリーの時間を取ってやっても魚は追いつけなくなる可能性があるからだ。
さて、1段ジャークと多段ジャークでは何が違うのか?
当然段が違う。
1段ジャークとは1回の振りでルアーの移動距離を35cm以内に抑えること。
多段ジャーク(例えば2段ジャーク)ならば、2回の振りでルアーの移動距離を50cm以内に抑えることが大事なのだ。
つまりは
1回の振りに要求されるルアーの移動距離はより短くなる。
ジャーキング初期では、1回の振りでルアーの移動距離を50cm以内に留める事すら困難だろう。
本来であれば50cm以内に抑えるべきところを、1段では1回の振りで移動する距離としては長いからと35cm以内に抑えようと言っているぐらいなのだが、50cm以内に抑えるということすら最初は難しいはずだ。
それを2段ジャークではおおよそ一振り25cm
これが5段ジャークとかになると一振り10cmまでになってくる。
つまりは、ルアー1個分も動かせないのである。
力を抜いて移動距離を抑えるなら誰でもできる。
だがそれでは意味はないと先ほども言っただろう。
ルアーにしっかりと荷重を掛けつつ、しかしそれでいて移動距離を抑えていく。
これが多段ジャークなのだ。
段を刻めば刻むほど力を入れ辛くなり、スラッグの処理も難しくなってくる。
しかし、1段ジャークでは考えられないほどの短い移動距離を刻む事ができるので、多段ジャークはより短距離でルアーを潜らせることが可能となるのだ。
ラトリンログARB1200を基準にし
エキスパートが4段以上のジャークでルアーを潜らせてやると
なんと僅か1.5m前後の移動距離で最大潜行深度まで持っていくことが可能となる。
ちなみにリーリングでは最大潜行深度まで持っていこうと思ったらおおよそ9mの助走距離が必要なのがARB1200だ。
圧倒的に短い距離で潜らせられる、これがジャーキングの真髄なのである。
ちなみに
1段の連続ジャークと多段ジャーク何が違うの?
と言われれば最も妥当な答えとしては、一振りの移動距離という事になる。
ならば短く刻んだ1段の連続ジャークと多段ジャークって一緒じゃね?
と思われるかもしれないが、多分それも違う。
いわば段と段の間は上記図で言うテンションフリーの期間を設けてやる必要がある。
コレを私は点を入れると表現しているのだが、多段ジャークでの一振り目二振り目と言った振りの間には、このテンションフリー期間が極短い量、もしくは全く存在しないと言ってもいいだろう。
そして、例えば2段ジャークならば二振り目が終わり次の段を入れようとする間に、テンションフリーの時間をしっかりとってやるのである。
点を入れるか入れないか、コレが1段の連続ジャークと多段ジャークの違いだと私は思っている。
『ジャーキング時のロッドの振り方』
ちょっと前にジャーキングとは竿を曲げないのが大事だと言った。
これは正確に言うと、竿を曲げるようにロッドを振ってしまってはいけないということだ。
いつもの図をだしてみてみよう。
左図が巷で言うようなジャーキングで見られる動きだろう。
竿を回転させるように振ることによってルアーを動かしているわけであるが、これではロッドが曲がって衝撃を吸収してしまい力が上手くルアーに伝わらないのである。
先ほどのグラフで言うと、ロッドが曲がっている時間はいわゆる加速時間、減速時間の増大へと繋がってしまう。
ロッドが曲がりきってから、いわゆるストライクポイントに辿りつき最大負荷がルアーに掛かって、そこからさらに長い時間を掛けて減速し……
まぁつまりだ。
ルアーを引っ張りすぎてしまうのだ。
当然移動距離も大きくなってしまう。
このようにロッドを振る人の多くは、かなりの確率で一振りにおけるルアーの移動距離が1m近くになっているだろう。
これではもはやジャーキングとは呼べないのである。
右図が私が言っているジャーキングの振り方である。
多少極端な図とはなっているが、つまりは最初の準備段階ではロッド、ライン、ルアーを結ぶ線は一直線なのである。
まぁ完全に一直線にする必要はないが、出来る限り一直線であるという感じだ。
そこから、感覚としてはロッドを引く動きを入れつつ竿を振るのである。
もちろんある程度の回転運動は生じるが、メインとなるのは目には僅かに見えるロッドを引く動きなのである。
こうする事によって、ロッドの遊び部分。
つまりは曲がり代部分を一気に越え、ロッドのストライクポイントになり得る根元部分でルアーに負荷を掛けてやることができるのである。
これにより、ロッドの振り幅というのも一気に狭めてやることもできる。
恐らく今の私であれば、ロッドティップの振り幅は50cmもないぐらいだと思う。
これが回転運動を用いたロッドの振りではゆうに1mを越え2m近くの振り幅となるだろう。
当然ルアーの動きも1mを越えるかもしれない。
根がかりをした時に竿を曲げて引っ張るのと竿を引いて引っ張るのどっちが力はいるよ?
と考えれば当たり前のことではある。
逆に言えば
加速時間、減速時間、最大負荷時間を調整するのに
ロッドの曲がりを利用するという手もある。
つまりは加速時間を長く取りたい、減速時間を長く取りたいという
『横に滑らせる動き』や『浮き上がらせる動き』には
僅かに回転運動の要素を増やしてやることも有りだ。 竿を引く距離はホントに極微量と言ってもいいだろう。
というより竿を引くよりはリールを巻いて引くという部分も存在する。
だが少なくとも共通しているのは、出来る限りロッドの曲がり代部分を使わずにルアーを動かしてやるということなのだ。
これは1段でも多段でも変わらない。
多段になればなるほどロッドの反発をより利用していく形にはなると思うが。
1段がルアーを引くという感覚であるのに対し
多段になると叩く
私が的を射たと思う表現としては、撃つ(打つ)感覚である。
最もこれは個人的な感覚ではあるがゆえに万人に共通する認識ではないが、言語として表現するならばこうだろうという感じである。
ジャーキング。
それはあまりにも偏執的な道であろう。
おそらく多くの人間が
『お前は何を言ってるんだ?』と思わずにはいられない記事になってしまったかもしれない。
だが例え一人だけだとしても
この備忘録から何かを得てくれる人が今であろうと未来であろうと存在してくれるのであれば
私はそれで良いと思っている。
最後に一つだけ言い訳をさせて欲しい。
これはあくまでも私自身が感じ、考えた事であるがゆえに
いわば持論という部分が大半である。
そして一部の内容を除き、今なお探り探りの状態であるため今後考え方が変わる可能性も孕んでいる。
そして、正しい内容でない可能性も当然ある。
その辺をご了承していただきたい。
道はまだ途中。
だが、歩を止めるつもりは
今はない。
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