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【埼玉】

憲法9条を壊すな さいたまで1万人集会 安保法制反対訴え

会場の公園には1万人が集まった=さいたま市浦和区で(本社ヘリ「あさづる」から)

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 他国を武力で守る集団的自衛権や、憲法九条を骨抜きにする安保法制への反対を訴えるため、県民ら約一万人(主催者発表)が北浦和公園(さいたま市浦和区)に詰め掛けた「5・31オール埼玉総行動」。休日の公園に、参加者たちの「九条を壊すな」との平和を求める声が響き渡った。 (堀祐太郎)

 公園には午前九時から参加者が続々と集まり、主催団体が用意した約一万一千部のチラシはほぼ配布しきった。集会を企画した農業神部(かんべ)勝秀さん(71)=さいたま市緑区=は「県内での一万人規模の集会は、メーデーでも例がない。県民の危機感の強さを感じさせられる」と驚いた様子で話した。

 リレートークでは、飯能市の自由の森学園高校三年の山森要(かなめ)さんが「戦争に実際に行かされるのは国民だ。みんな、殺したくないし殺されたくない」と切実な気持ちを訴えた。そして、「戦争立法の企てをやめさせるため、県内の隅々から行動を広げていきましょう」との大会アピールを採択した。参加者たちはデモ行進に出発する前、「(集団的自衛権の行使を容認した)閣議決定を撤回させよう」「九条壊すな」などと連呼し、気合を入れていた。

 デモに参加した熊谷市の団体職員藤谷友一さん(37)は「政治集会には何度も来ているが、一万人規模の集会は初めて。これだけの人と一緒に声を上げられるのはうれしい」と手応えを感じていた。さいたま市桜区の無職五味田(ごみた)靖子さん(68)も「安倍政権は集団的自衛権や安保法制をちゃんと説明しておらず、怖さを感じる。今、声を上げなければいけない」ときっぱり語った。

 リレートークに出席予定だったジャーナリスト鳥越俊太郎さんは体調不良のため欠席した。

 

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