破産会社元社長、相続した高額美術品知らせず 特捜部が強制捜査

05/30 03:59
破産した会社の元社長の女性が、父親から相続した高額な美術品の存在を破産管財人に知らせなかった疑いで、東京地検特捜部の強制捜査を受けていたことがわかった。
関係者によると、破産した不動産会社「不二企業」の元社長の女性は、1996年に亡くなった資産家の父親から、時価3億円の絵画「紙本著色(しほんちゃくしょく)三十六歌仙切(さんじゅうろっかせんぎれ)」など、複数の重要文化財を相続した。
2011年に会社が破産したあと、女性は、美術品を売って債権者への配当に充てる必要があったが、破産管財人に美術品について聞かれた際、「知らない」と説明したという。
その後、女性が、美術品を京都国立博物館に預けていたことが発覚し、そのうち2点は、2015年2月に4億8,600万円で国に売却され、債権者への配当に回された。
特捜部は、女性が意図的に美術品を隠した可能性もあるとみて、5月、女性の自宅などを家宅捜索し、捜査を進めている。

公式Facebook 番組からのメッセージ

FNN
FNNスピーク
みんなのニュース
あしたのニュース