この日記は、もともと、姑に子供を預けられるまでの、それまでの姑との思い出を語るために始めました。今回は、一杯のかけそばについてです。
姑とうちの子を連れて外食をした時の会話。
姑「一杯のかけそばって頭が悪いわよね」
topisyu「え、何を急に」
姑「一杯のかけそばは、貧乏な親子が外食して一杯のかけそばを食べるという話でしょう?」
topisyu「そうですね。実は店の主人が少し多めに麺を入れているとか、一年に一回訪れるとか、大きくなった時には人数分頼むとか、人情話とされていますよね」
姑「貧乏人が外食をするのがおかしいのよ。外食をするから一杯しか食べられないんじゃない。おそばを買ってきて家で湯がいて食べれば三人がお腹いっぱい食べられるわよ」
topisyu「いや、まあ、それはそうですけど、おそばを外で食べるというイベントが大事というのもあるじゃないですか。引越しそばや、それこそ年越しそばみたいに」
姑「私には理解できない!だから貧乏なのよ!!」
topisyu「あー、お義母さん、外食好きじゃないから」
姑「自分で作ったほうが安くて美味しいのに」
topisyu「ごめんなさい、外食しちゃって。たまに楽したい時もあるし、自分じゃ作れないものあるから」
姑「たまにならいいわよ。でも、子供がお腹を空かしているとか、お金がないなら、外食しないで家で作った方がいい」
topisyu「一杯のかけそばも一年に一回のことですから……」
この一杯のかけそばの話、姑と外食をすると時々出ます。本人が料理好きで、外食だと何が入っているか分からないという考えで、食材にお金をかけて、安全なものを子供に食べさせたいという思いがある故の発言だと思います。
自分は、子供のご飯を作るのに気力が沸かない時はファミリーレストランを利用しますし、美味しいものを食べたいときは子供をおいてフレンチや懐石を食べに行きます。料理は好きだけれど自分で作る限界がありますから。また、何が入っているか不安と言っても、日本である以上規制はあるし、ファミリーレストランではアレルギー性物質が何が含まれているかは表示されていますしね。
それこそ育ってきた環境が違うんでしょうが、外で食べる時にわざわざ一杯のかけそばのエピソードを持ってくるのは、本当に外食が好きではないんだなと思わされます。
ちなみに、元の一杯のかけそばは実話を元にした童話ということですが、そもそも実話がベースかどうか含めて色々議論になったそうです。確かに、この話が語られるとすれば、すべてを見てきた店の主人からしかありえなく、主人が語った話とすれば客観性は乏しい。作者が経歴詐称をしていたという話もあるそうです。色々考えさせられます。
以上、姑と一杯のかけそばでした。
姑に子どもを預けるまでにはまだまだ長い道のりがあります。