<剣道>日本男子、15回目の世界一
毎日新聞 5月31日(日)19時1分配信
剣道の第16回世界選手権は最終日の31日、東京・日本武道館で男子の団体戦があり、決勝は日本が韓国に2−1で競り勝ち、3大会連続15度目の優勝を果たした。日本は18年ぶりの自国開催で、男女の団体、個人の4種目をすべて制覇した。
日本は、準決勝でハンガリーを5−0で降し、決勝に進出。1勝ずつを分け合って迎えた中堅戦で正代正博(警視庁)が勝利。安藤翔(北海道警)と内村良一(警視庁)が引き分けて、勝利を手にした。
男子団体には過去最多となる52カ国・地域が参加。3位には前回大会に続き、米国とハンガリーが入った。2018年の第17回大会は、韓国で開催される。
◇威信守り通した日本
主将の内村は試合後、細い息を長く、ゆっくりとはき出した。「いろんな思いが頭を巡って……」。45年ぶりの日本武道館開催で、満員の観客と世界中の選手からの視線。大きな重圧の中で、日本が威信を守り通した。
決勝。先鋒(せんぽう)の21歳、竹ノ内がメンを決め、勢いづけたのもつかの間、続く勝見が相手のペースにはまった。
だがここで、中堅の正代が踏ん張った。試合半ば。相手が下がったところに飛び込んでコテを決めると間髪を入れず、もう一本。今年はじめには、初めての「日本代表」を意識するあまり、「腹が据わっていないというか、剣道が小さくなってしまっていた」。だが悩みを乗り越えて迎えた大舞台は初戦から絶好調。「自然と体が動いた」と正代。
これで韓国の勢いをそぎ、副将の安藤は攻めて引き分け。内村は普段の思い切りの良さがなかったが「攻めながら守り通してくれた」と石田監督がたたえる試合運びで、勝利を引き寄せた。
「この『1本』の差で勝つために努力してくれと言い続けてきた。一つ一つの重みをつないだ勝利だと思う」と石田監督。最後まで集中を切らさず、日本の剣道を見せつけた末の栄冠だった。【中村有花】
▽男子団体準決勝
日 本 5−0 ハンガリー
韓 国 2−0 米 国
▽同決勝
日 本 2−1 韓 国
○竹ノ内メ− 張漫憶
勝見 −メメ趙秦用○
○正代ココ− 朴炳訓
安藤 引き分け柳済敏
内村 引き分け李康鎬
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