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 まつりの実行委員会などによると、たこの素材は竹と和紙。この日午後0時29分から高さ200メートル付近で5分ほど揚がった後、ほぼ垂直に落下した。風の影響でたこの動きが不安定なため、墜落地点への立ち入りを規制しようとしたが、間に合わなかったという。

 「巨大なやりが、ものすごいスピードで降ってくるようだった」

 大凧まつりは初めてという主婦の栢木(かやき)ゆうこさん(39)=滋賀県日野町=は、会場となった河川敷にある、ふれあい運動公園の土手にいた。スマートフォンで落下の様子を撮影しながら、現実ではないような感覚に襲われたという。

 まつりの実行委員会によると、集まった見物客や愛好家は約3万人。風は強かったが、晴天の空に100人が綱を引く、縦13メートル、横12メートル、重さ約700キロの「100畳敷大凧」は勇壮に揺れていた。「今年は安定しているなあ」。そんな声も聞こえてきた。