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【論戦安保法制】
外相答弁めぐり委員会審議が紛糾 野党が退席、散会に
衆院平和安全法制特別委員会は29日、岸田文雄外相の答弁をめぐり紛糾し、開始から約1時間で野党が一斉に退席して中断。午後1時過ぎ、質疑が再開されないまま散会した。
野党が問題視したのは、民主党の後藤祐一氏の質問に対する岸田氏の答弁。後藤氏は平成10年に当時の外務省局長が国会で答弁した周辺事態の概念について「軍事的波及が日本にない場合は周辺事態に該当しないとする答弁について政府は現在も維持しているか」とたずねた。
これに対し、岸田氏は「政府委員(外務省局長)の答弁の後、平成11年に政府(統一)見解を示した。その考え方は今日まで維持されている」と答弁。後藤氏は納得せず質問を繰り返したが、岸田氏も答弁を変えなかっため、民主、維新、共産の野党各党が反発し、一斉に席を立った。