韓国長官 日本に姿勢転換求める=関係改善に向け
【ソウル聯合ニュース】韓国外交部の尹炳世(ユン・ビョンセ)長官は31日の記者懇談会で、旧日本軍慰安婦問題の進展や朝鮮人が強制労働をさせられた施設を含む「明治日本の産業革命遺産」の世界文化遺産登録問題、8月に発表される安倍晋三首相の戦後70年談話などが今後、韓日関係改善で重要なポイントになると指摘した。
尹炳世長官(資料写真)=(聯合ニュース)
韓日首脳会談の実現など両国関係の正常化に向け、日本側がこれら三つの問題で誠意と真摯な姿勢を示すべきだと強調したものと受け止められる。
3月の韓中日外相会談で早期開催に向け努力すると合意した韓中日首脳会談についても、「どのように実現するかさまざまな面で検討している。こうした努力を通じ、3カ国レベルの協力を超え、(韓日)2カ国間でも改善があるように努力する」と強調した。
北朝鮮の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の水中発射実験や玄永哲(ヒョン・ヨンチョル)人民武力部長(韓国の国防部長官に相当)の粛清などについては「北がより強いメッセージを発信している。これが何を意味するのかについて分析と対策を講じている」と説明した。
来月に予定されている韓米首脳会談に関連しては、北朝鮮の核や挑発問題をはじめ、これに対する韓国の対応、国際社会との協力など、さまざまな議論が予想されるとの見解を示した。
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