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 イタリアの野党「フォルツァ・イタリア」を率いるベルルスコーニ元首相(78)が29日夜、応援に駆けつけるはずの選挙集会の会場を間違えて対立候補の集会に登場し、支持を訴える一幕があった。ANSA通信などが報じた。

 同氏は、北部ミラノ近郊セグラーテの市長選で与党・民主党などが推薦したパオロ・ミケーリ候補の若者向け集会にボディーガードを伴って登場。参加者らに話しかけて候補者の名前を確認すると、「日曜日には1時間みつけてパオロに投票してくださいね」と呼びかけた。

 フォルツァ・イタリアも同日、近くで集会を開いていた。自らが推す候補ではないと気付いたベルルスコーニ氏は、5分ほどでそそくさと会場を立ち去ったという。ミケーリ氏はフェイスブックに「カバリエーレ(ベルルスコーニ氏の愛称)も支持してくれたし、勝ったようなもの」と書き込んでからかった。

 イタリアでは31日に統一地方選が行われるが、フォルツァ・イタリアは党内が分裂し、ベルルスコーニ氏の求心力低下が指摘されている。2013年に脱税事件で有罪となり、高齢者施設での1年間の奉仕活動を終えた同氏は、引退をほのめかす発言もしている。(ローマ=山尾有紀恵)