後藤祐一
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生年月日 | 1969年3月25日(46歳) |
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出身地 | |
出身校 | 東京大学法学部 |
学位・資格 | 学士 |
前職 | 国家公務員(通商産業省・経済産業省) |
所属委員会 | 予算委員会 政治倫理の確立及び公職選挙法改正に関する特別委員会 我が国及び国際社会の平和安全法制に関する特別委員会 |
世襲 | 無 |
選出選挙区 | (神奈川16区→) (比例南関東ブロック→) 神奈川16区 |
当選回数 | 3回 |
所属党派 | 民主党(細野派) |
党役職 | 神奈川県第16区総支部代表 |
会館部屋番号 | 衆議院第2議員会館814号室 |
ウェブサイト | 民主党衆議院議員ごとう祐一(民主党神奈川県第16区総支部)のサイト |
後藤祐一(ごとう ゆういち、1969年3月25日 - )は、日本の政治家、通商産業・経済産業官僚。民主党所属の衆議院議員(3期)。
来歴[編集]
神奈川県横浜市生まれ。相模原市立上鶴間中学校、神奈川県立厚木高等学校、東京大学法学部卒業。1992年、通商産業省(現経済産業省)に入省。スタンフォード大学やカナダ外務貿易省への出向を経験した後、2005年7月に経済産業省を退官した。
亀井善之の死去に伴い2006年10月に実施された衆議院神奈川16区補欠選挙に民主党公認で出馬したが、亀井善之の長男で元秘書の亀井善太郎に敗れ、落選した。2009年の第45回衆議院議員総選挙では再び神奈川16区から出馬し、亀井善太郎を破り初当選した。
2012年の第46回衆議院議員総選挙では、神奈川16区で自民党の義家弘介に敗れたが(惜敗率91.8%)、重複立候補していた比例南関東ブロックで復活し、再選。2014年の第47回衆議院議員総選挙では、神奈川16区で義家を破り、3選。
政策[編集]
- 選択的夫婦別姓制度の導入に賛成[1]。
- 永住外国人への地方選挙権付与にどちらかと言えば賛成[2]。
- 憲法解釈の変更による集団的自衛権の行使に賛成しており、前原誠司が主宰する防衛研究会に参加した[3][4]。
発言・活動など[編集]
ブログ「実現男」[編集]
2006年の衆議院神奈川16区補欠選挙出馬に際し、自身のブログにおいて、実現してほしい「公約」を読者から募集し、毎週必ず1つの公約の実現を宣言。この模様は2006年3月9日放送のTBS「イブニング・ファイブ」や「週刊ポスト」(小学館)2006年5月26日号に取り上げられた。
アベノミクスの3本の矢に関して[編集]
2013年2月12日、衆議院予算委員会において「(アベノミクスで安倍晋三が主張している)3本の矢は、元々は我々民主党が言い出たもので、3本を一体でやっていこうと主張しているが、安倍首相は『1本目の矢の金融緩和は勝手に日銀がやってくれ。我々政府は知らない』と言っている。3本の矢で行こうというのが日銀と民主党の考え方、1本の矢で行こうというのが安倍首相の考え方であり、食い違いがある」、「人口減少と、デフレギャップおよびデフレは密接に関係している」、「2%の物価安定目標の達成に向けて安倍首相は政府は全く責任を取らないと主張している。本音は(2013年7月の)参院選が気になっているだけだ。安倍首相のマクロ経済に対する考え方は私は大変疑問だ」と発言した[5][6]。
これに対し、安倍は「そもそも3本の矢と言い始めたのはあなた(後藤祐一)でも日銀でもなく私であり、総裁選を通じて申し上げてきたもの。単に金融緩和をやるのではなく、それと共に有効需要を作っていき実質経済を成長させ、そして地域が活性化し雇用や賃金に反映させる時差を短くし、景気回復の実感を持って頂く。そのために2本目の矢の財政政策が必要であると主張している。しかしこれは何度も打てないので3本目の矢の成長戦略をしっかり打つ。これを同時に打ち込み、以前から言ってきた経済3団体への賃上げ協力要請[7]も本日行う。私が全く言っていない事について、言った事として批判されても本当に困る」、「山本幸三議員が先程のヤジで指摘した通り、アメリカは日本より遥かにデフレギャップが大きいのにデフレに陥っていない。人口が減少している国の中でデフレ脱却していない国は日本だけ」と反論した[5][6]。
安保改正法案に関して[編集]
2015年5月28日の衆院安保特別委員会での総括質疑にて、ホルムズ海峡が機雷で封鎖された場合、日本へ石油を運ぶタンカーが通れなくなり、自国の存立に関わるという話の最中に、 「つまり石油を求めて戦争してもいいと、この法案では定義しているのだと考えます。この法案は石油を求めて戦争を可能にする法案でしょうか。だとすれば、これは太平洋戦争の時に地球の三分の一の裏側まで行って石油を求めて戦争したアレと全く一緒と言うつもりはありませんが、極めて近い、ここに我々も国民も懸念を持っている」と、条文にはそのような事は記載されておらず、国会議員として不見識な発言をしている。
その後、安部首相より「石油を求めて戦争するという事は全くないという事は明らかにしておかなければならない。機雷で封鎖されたら、これは能動動的にどこかに攻め入って石油を取るという事ではなく、我が国に運ぼうとするタンカーを守る為にその機雷を排除する。こういう事であります」と反論されるも、後藤祐一議員は安部首相の発言中に話を遮るように野次を繰り返していた。
また、この日の答弁で後藤祐一議員は答弁者の指名権は質問する委員にはないにも関わらず、「総理に対しては答弁を求めていない」と首相の答弁を拒否する発言を繰り返していた。
脚注[編集]
- ^ 朝日新聞、2014年衆院選、朝日・東大谷口研究室共同調査、2014年。
- ^ 2009年衆院選時朝日新聞アンケート回答
- ^ “橋下氏にバッサリ切られた海江田氏 “野党第一党死守”も足元バラバラ”. 産経新聞. (2014年6月7日) 2014年6月10日閲覧。
- ^ “前原氏ら集団的自衛権を限定容認…海江田おろし”. 読売新聞. (2014年6月5日) 2014年6月10日閲覧。
- ^ a b “2013年2月12日(火) 予算委員会”. 衆議院インターネット審議中継 (2013年2月12日). 2013年2月13日閲覧。
- ^ a b “H25/2/12 衆院予算委員会・後藤祐一【三本の矢を言い出したのは私です】” (2013年2月12日). 2013年2月13日閲覧。
- ^ “首相「業績改善を賃金に反映を」 経済3団体トップと意見交換”. SankeiBiz (2013年2月13日). 2013年2月13日閲覧。