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 鹿児島県屋久島町の荒木耕治町長は31日の記者会見で、口永良部(くちのえらぶ)島(同町)の新岳(しんだけ)の噴火を受け屋久島に避難している住民の一部を数日中に一時帰島させる意向を示した。天候を見ながら、一時帰島の可否や移動の手段などについて今後、国の関係機関などと調整を進めるという。

 屋久島への避難者は31日午前9時現在で66人。避難者の中には自宅にペットを残したままの人や、電化製品の電源を入れたままにしている人も多く、島民の中から一時帰宅の要望が出ていた。

 対象は避難者すべてではなく、消防団などから人選する方針という。荒木町長は会見で「住民の強い要望に応えていかなければならないと思った」と述べた。