火薬と鋼

2015-05-30

ボツネタ:「小説家になろう」と武術の知名度

昨日のボツネタ:「小説家になろう」のシステマ - 火薬と鋼の続き。

「小説家になろう」に登場するシステマについて調べたついでに「なろう」作品にどのような武術、格闘技が登場するか調べてみた。

Googleのサイト内検索で出力したもので、件数は概数であり、完璧には遠い。例えばレスリングにはプロレスがどうしても含まれる。ボクシングとキックボクシングも混在しやすいので、NOT検索で除外している。システマも他の用語で使われることがあるので「システマ ロシア」の検索結果を入れている。こうした手順では漏れが多くなるが、ある程度の目安にはなるだろう。この結果には知名度だけでなくネット小説に登場させる上での扱いやすさ、イメージといったものも関わるだろう。どのように扱われているか厳密にチェックして検証すればちゃんとした記事になるが、そこまでできなかった。

名称件数
剣術39,000
剣道19,400
空手12,500
柔道8,870
ボクシング5,590
弓道4,690
居合4,010
槍術3,930
弓術3,800
合気道2,710
古武術2,190
棒術2,040
抜刀術1,930
一刀流1,460
柔術1,260
レスリング1,150
中国拳法992
杖術925
ムエタイ764
テコンドー590
キックボクシング515
中国武術460
新陰流452
太極拳433
八極拳365
少林寺拳法329
示現流294
天然理心流217
二天一流162
薙刀術157
ジークンドー131
手裏剣術110
サンボ72
システマ70
クラヴ・マガ30
ブラジリアン柔術92
グレイシー柔術19

色々放り込んだのでちょっとチョイスがおかしい。

注意してほしいのは「連載物で主人公や重要人物が使っていると結果は多くなる」「武術経験者や武術マニアのエッセイ、解説記事が混在している」「名前の羅列など、詳しく登場していないものも含まれる」ということだ。ちゃんと扱っている小説のタイトル数で見たらこの数は減るはずである。

実は具体的な流派・門派についてはもっと試したのだが、名称のバリエーションが多いのと件数が少ないので結果に入れていない(例えば林崎夢想流では7件、林崎流では5件など)。日本や中国の武術で固有の名称を入れるとほとんどの場合数件〜50件程度になる。剣術で一刀流が突出して多いのは連載物と「〜一刀流」というオリジナルの流派を登場させている作品が多いためだと思う。

検索しようがないのだが、オリジナルの流派や武術を創作している例はかなり多い。


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