【カンブリア宮殿メモ】ヤナギヤ社長柳屋芳雄のカニカマ製造機と機械屋としてのあるべき姿
山口県はユニクロだけではない!今回は山口県宇部市に本社を置く食品機械製造会社ヤナギヤです。そんなド田舎から世界シェア7割という数字を生み出す秘密を探りたいと思います。
※ あくまでメモであるため、一部抜粋、実際の言葉と語尾など異なっている部分があります。大事なところは押さえているつもりです。ご了承ください。
世界シェア7割という驚きの実力
ヤナギヤはどうやって世界を制したのか。社長が語る世界進出エピソード。
村上龍:世界に出て行くとき最初は不安と言っていたが、上手くいくと気分は良いのではないか。
柳屋芳雄:よく言うのが国際化という言葉はよく分からないということ。フランス人、ロシア人、ブラジル人が買うと言われれば売る。違うのは言葉くらいであとは何とかなる。
村上龍:海外から売れるということは自分達がしてきたことが間違っていなかったと思えるのではないか。
柳屋芳雄:山口県の小さな中小企業が世界に機械を売るというのはプライドをくすぐる。
柳屋芳雄:ロシアでテストラインを動かしたときに入れた量の2/3しか出てこなかった。並んでいるおばちゃんが美味しいからといって紙袋に入れて持って帰っていた。それが嬉しかった。
小池栄子:今は他の国からも機械を買いたいと言われているのか。
柳屋芳雄:ちょうど買い替え時期だということと第三世代を発表したこともあり欲しいという人は多い。円高だが欲しい機械があれば買ってもらえる。あまり気にしていない。
機械メーカーとして成功した哲学
カマボコ店として創業したヤナギヤ。今や頼られる企業として躍進した、その成功哲学とは?
村上龍:ヤナギヤが無くなったら多くの人が困るのではないか。
柳屋芳雄:困ってもらうようなメーカーになりたい。よく言うことだが、お客様はいつの時代も困っていることは沢山ある。それを1つ1つクリアにしていくことが我々機械屋の役割だと思う。それとお客様は問題点さえ分からない場合がある。我々が「これは出来る」、お客様から「え?そんなこと出来るの?」という話から入る。
村上龍:ちょっと気になるのは、カニカマだけではどうかと思い、豆腐屋をリサーチされていたが、そのときに豆腐まで作ろうとは思わないのか。
柳屋芳雄:食品は食中毒やO157などリスキーなところがある。機械が動かないメンテナンスはあるとしても機械屋にはそれはない。
村上龍:創業者が機械を作ったようだがそういった伝統がヤナギヤにはあるのか。
柳屋芳雄:おじいちゃんがカマボコ屋でめんどくさいから機械も作ったらしい。フレキシブルに考える。とにかく風を感じろ、時代をちゃんと考えろが僕のテーマ。
村上龍:社長になった頃に社員が言う売れない理由とお客が言う売れない理由は違ったと聞くが。
柳屋芳雄:全然ギャップがある。売れない理由はもう時代になく、ヤナギヤの中で機械が悪かったり高かったりしていた。それを解決することを徹底している。何十年もやっていればそれが社員の中に染み込む。売れない理由を言えない社員は会議に出なくて良い。
世界を制する経営感覚とは?
いかにして社長は世界を制する企業を率いているのか。ヤナギヤ社長の鋭い経営感覚に迫る!
村上龍:チャレンジするという行為が会社のDNAに組み込まれていないと生き残るのは難しいのではないか。
柳屋芳雄:皆が新しいものを楽しむ。僕は社長の挨拶では機械の話はあまりしない。今宇宙が変わっているとか、太陽がおかしいよとか、100年に1度の雨がこんなに降るのか、そんなことを言っている。その方が興味を持ってもらえる。
村上龍:新しい技術があまりにも高額だったりなど、そのバランスはどうしているのか。
柳屋芳雄:自分の経営感覚。これ以上は無理だなとか。大きな仕事は嬉しいがこれをやったときに自分達では問題が生じるとか。自分のところの限界は知っているし、自分のところのマーケットは大きいとは思っていない。
村上龍:コンビニ1万店舗への機械の搬入はヤナギヤとはズレているのか。
柳屋芳雄:会社の目的は社員の幸せ。社員が幸せでないのは僕は嫌。1万店舗のメンテナンスをしろなんて社員には言えない。
大震災で見せた、機械屋の底力
数多くの取引先が被災・・・ヤナギヤが見せた行動とは?
柳屋芳雄:宮城県は日本で一番カマボコの生産量が多い県。大体海側。津波のシーンを見たときは何人もの社長の顔が思い浮かんだ。
村上龍:修理できるような状態だったのか。
柳屋芳雄:ヘドロがあり、海水に浸かり、電気関係が全部ダメ。ましてや被災した工場をかき分けるクレーンもなかった。でも危機管理は好きだから二日目か三日目くらいには準備出来ていた。
小池栄子:修理代はどうしたのか。
柳屋芳雄:安く出した。しかしあるお客さんから保険で降りるから普通の値段で良いと言われた。
村上龍:ともにサバイバルしていくという考え方だと思うが。
柳屋芳雄:困った人がいる、ましてやうちの機械、自分の子供のようなもの。それを直しに行かない親はいない。何百台あろうと、1台しかなかろうと同じことをしていた。普段のことを当たり前のようにやった。
村上龍:ヤナギヤ語録に「反省はするけど後悔はしない」というのがあるが。
柳屋芳雄:人生訓。反省する人しか伸びない。こういうインタビューでも昔のことを聞かれるのは好きではない。次にどうするの?って言われる方が嬉しい。後悔すると後ろに引っ張られ、反省すると前に向ける。良い反省は沢山した方が良い。
村上龍:あと「信頼とは小さな約束を丁寧に守っていくこと」というのがあるが。
柳屋芳雄:大きな約束は大変だから、今日は何時に集まろうなど小さな約束を守っていく。そうすると人間は自然と仲間うちになれる。
村上龍:これは僕が好きなのだが、「当たり前のことを当たり前に続けていくといつか特別なものになる」とあるが。
柳屋芳雄:これは自分の言葉ではないが、ある日本のケーキ屋さんの言われた言葉。成功哲学はどの本を読んでも当たり前のことを当たり前にやれと言っている。カーネギーも松下幸之助も言っていた。しかし当たり前のことを当たり前にやれと言われてもその結果どうなるのかが分からなかった。それを聞いて変わった。
村上龍:他の中小企業に向けたアドバイスを最後に聞きたい。
柳屋芳雄:自分の中で好きなのは相談されやすい企業。ヤナギヤに何か言ったらヤナギヤさんは何か知恵を貸してくれそうだと言って貰えている。中小企業は自分のところの可能性を信じていないのではないかと思う。誰もダメだと思っていないのに何で自分でダメだと言っているのか分からない。
柳屋芳雄:僕はヤナギヤの可能性を僕が一番信じている。
上記の動画はこちらからご覧頂けます。
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